青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2012-01-01から1年間の記事一覧

柴田聡子LIVE in ミュージックオルグ

南池袋ミュージックオルグにて柴田聡子の弾き語りライブを観てきた。いやー天才だ。怪物だ。感受性が強いあまり、自らの感情のわけのわかなさ故に傷ついている10代の子達(とりわけ女子)は急いで柴田聡子の音源を手に入れて、ライブに駆けつけるべきではな…

最近のこと(2012/11/01~)

11月になった。寒い。そして、それ以上に乾燥がひどい。超高性能の加湿器が欲しい毎日です。こだわりのある人に憧れる。大学のクラスメイトに「あたしコートはAPCしか着ないからさ」と颯爽に放つ人がいて、なんだかえらくかっこよく聞こえたものだった。あと…

ベン・アフレック『アルゴ』

ベン・アフレックは俳優出身からの監督という事で、クリント・イーストウッドと比べられる事も多いようなのだけど、『ザ・タウン』に続いてこの『アルゴ』の充実をして、決してそれが重過ぎる事はなさそうではないか。ベン・アフレックの役者としての出演作…

さくら学院LIVE『さくら学院祭☆2012』in恵比寿ガーデンホール

恵比寿ガーデンホールで開催されたさくら学院の『さくら学院祭☆2012』があまりに美しく幸せな空間で、これははまり過ぎると反動で大変な事になってしまうのではないかしら、と心配です。さくら学院は昨今のアイドルグループとしては珍しく握手会や撮影会など…

最近のこと(2012/10/20~)

秋になってからみんながみんな永遠に風邪気味な感じがする。GORO GOLOとジャポニカソングサンバンチのライブが最高だった。とんちれこーどと音楽前夜社という類まれなる音楽集団が同時に存在していた時代があったのだ、と10年後の誰かがここを観て驚いて欲し…

cero『My Lost City』

これからのこの国のミュージックシーンを牽引する1枚の誕生だろう。ceroの音楽が大きく開かれた。パーソナルな手触りの1stアルバム『WORLD RECORD』が名盤である事には代わりないが、こいつはちょっと桁違いだ。今作においても彼らの音楽は数多のカルチャー…

五反田団『すてるたび』

五反田団『すてるたび』の再演を観てきた。五反田団は主催の前田司郎の実家が「アトリエヘリコプター」という劇場になっているので、わりとフラットに代表作の再演を行ってくれるのだ。自ら代表作と謳っている『すてるたび』ですが、紛うことなき傑作。椅子4…

MAHOΩ&ホライズン山下宅配便 LIVE in 吉祥寺スターパインズ

MAHOΩ、最高。吉祥寺スターパインズカフェで行われたライブイベント『何か出る』が楽しかったのだ。ライブハウス仕様のMAHOΩの演奏、素晴らしかった。ザ・なつやすみバンドとMAHOΩに日本のポッポスの未来を預けてしまうべきだ。ドラマ主題歌でもCMソングでも…

MAHOΩ LIVE in シブカル祭

「カルチャーとカルチャーの出会い」をテーマに渋谷PARCOで開催されているシブカル祭を堪能してきた。PARCO周辺が「かわいい」にジャックされています。3階の常設展示場では瀬田なつき×二階堂ふみの短編が上映。女子高生がジャージを履くカットを足元から捉…

黒沼英之『イン・ハー・クローゼット』

黒沼英之の1stアルバム『イン・ハー・クローゼット』が発売された。彼とは個人的な知り合いで、出会いはもう6年ほど前。当時からそのセンシティブな感性は人を惹きつけるものがあったのだけど、いささか繊細過ぎやしないか、と心配になる面もあった。しかし…

GORO GOLO&ジャポニカソングサンバンチ LIVE in 新宿LOFT

これを書いている今も思い出しては、興奮でソワソワしてきてしまう。今年1番の衝撃だった!と大風呂敷を広げたい。「新宿LOFT presents ザ・ロフト飲み会」にてGORO GOLOとジャポニカソングサンバンチのライブを観たのだ。GORO GOLOは東京を中心に活動するバ…

最近のこと(2012/10/01~)

かれこれ10年ほど、商品の黎明期から舐め続けてきたミンティアを断った。大学受験から社会人まで、私のストレスと共にあったミンティア。さよなら。社会人になってからはもうストレスがひどいのか1日1箱ペースで頼っていたので、なかなか最初は辛かったけど…

オノマトペ大臣&ナオヒロック『HOMEWORK EP』

オノマトペ大臣とナオヒロック&スズキスムースのナオヒロックのコラボレーションが超絶いい感じ。オノマトペ大臣の日常のスケッチ力は相変わらず冴え渡っているし、ナオヒはあえて”今”っぽいソーシャルメディアなワードを散りばめることで、それに対抗してい…

北野武『アウトレイジ ビヨンド』

海から釣り上げられ、中から液体があふれ出す、見るからに不穏な、ヌメっとした黒塗りの車。そこに赤くで浮かび上がる「OUTRAGE BEYOND」の文字。とにかくこのカットがこの作品を象徴しているように思う。ようは、黒に浮かび上がる赤だ。ハワード・ホークス…

ロロ『LOVE02』 in 京都元・立誠小学校

数えて3回目の観賞だが、やっぱりもうウルトラめちゃんこよくって、観終えた後は、ポロポロと涙をこぼしながら「今年1番」とかじゃなくて「この世に存在する全ての物語の中で1番好きなんじゃないかしら!」なんて叫んでしまうのでした、心の中で。それくらい…

京都旅行記

新幹線で駅弁なんか食べていると、気が付けば京都駅。いきなり目的のロロの『LOVE02』を元・立誠小学校にて鑑賞です。噂には聞いていた立誠小学校、素晴らしいロケーション。もっとじっくり観て回りたかった。 この水飲み場の感じやばい。ノスタルジーが襲い…

壬生狂言『土蜘蛛』『桶取』

京都の壬生寺で行われている重要無形民俗文化財である壬生狂言を観てきた。節分、春、秋の三期間の年14日間しか公開されない催しに運よく遭遇できたのだ。「狂言」の定義がいまいちわからないのだけど、普通は素面で演じて台詞もあるらしいのだが、壬生狂言…

cero LIVE in NHKふれあいホール

NHKのラジオ番組『ライブビート』のceroの収録回に行ってきた。むちゃくちゃかっこよかった。cero最高だな、まじで。そして、さすが天下のNHK、とにかく音がいい。ドラムとギターの音が特によかった。仕事の都合で30分遅れて入ったのですが、開始から結構た…

最近のこと(2012/09/27~)

最近のこと。季節の変わり目にはうつくしきひかりのアルバムを聞く。木曜日はアトリエヘリコプターで五反田団×ASTROV『アンダスタンダブル?』を鑑賞。日本人3人とフラン人3人による英語、日本語、フランス語の3カ国語演劇。おもしろかった。あっという間に…

ミツメ『eye』

eyeアーティスト: ミツメ出版社/メーカー: mitsume発売日: 2012/09/22メディア: CD購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (8件) を見る先日リリースされたミツメの2ndアルバム『eye』が素晴らしい。1stアルバムを耳にした多くの人が期待したであろう…

最近のこと(2012/09/20~)

これは素晴らしい。確かに「こんなにうまいものはじめてたべた」ってめっちゃ言ってるイメージある。コミックスの色褪せている感じも最高。秋が来たので、月見バーガーを食べようと、マックに行って「チーズ月見バーガー」を頼んだですが、袋を開けてみたら…

スカート『月光密造の夜 live at shibuya WWW』

スカートのライブアルバム『月光密造の夜 live at shibuya WWW』がすんばらしい!入場規制まで引かれたという7月に渋谷WWWで行われたフリーライブの音源。小沢健二の名盤『犬は吠えるがキャラバンは進む』の本人によるライナーノーツの中に まず僕が思ってい…

Liz Christine『Sweet Mellow Cat』

Sweet Mellow Catアーティスト: Liz Christine出版社/メーカー: Flau発売日: 2012/09/12メディア: CD クリック: 15回この商品を含むブログ (1件) を見るLiz Christineというブラジル在住の女性アーティストによる1stアルバム『Sweet Mellow Cat』が素晴らし…

昆虫キッズワンマンライブ『Te Ni Wo Ha』

久しぶりに心の底からロックミュージックをかっこいい、と思えた。ありがとう、昆虫キッズ!ちょっと前までの昆虫キッズはその無邪気さを失い、どこかシリアスさに喰われてしまっているように見えたのだけど、『こおったゆめをとかすように』という傑作アル…

THIS IS PANIC『「愛してる」って言って PV Pt.1 韓国ver.』

THIS IS PANICというバンドの『「愛してる」って言って PV Pt.1 韓国ver. 』という動画。THIS IS PANICの音源は聞いた事がなかったのです。けど、TLでちょっとした興奮と共に何度かこの動画のリンクが流れてくるので、「なんだかうさんくさいなぁ」と思いな…

『Pop Underground Showcase 2012』 in 渋谷o-nest

渋谷o-eastで高城晶平とやさしい人たち、Say Good-Bye!(Hara Kazutoshi & Gellers)、core of bellsというなかなかイカしたスリーマンライブを観た。 1番手は高城晶平とやさしい人たち。ceroのフロントマン高城晶平がギター&ボーカル、やさしい人たちはベ…

アッバス・キアロスタミ『ライク・サムワン・イン・ラブ』

巨匠キアロスタミが日本のキャスト、スタッフ、ロケーションで撮影した今作。何やらわけのわからぬ凄味に茫然としてしまう。脚本の中で「嘘」がこの映画をあらゆる方向に転がしていくのだが、まずもってこの映画自体が魅力的な嘘をつき続けている。菊地信之…

最近のこと(2012/09/11~)

月曜日は『pop underground showcase』の3日目、スタジオイワトでのPOPOとうつくしきひかりのツーマンを観てきた。POPOのダブっぽく響くオルガンがめちゃかっこよかった。この日のPAは宇波拓氏で、小さくて贅沢な音だった。うつくしきひかりの演奏も今まで聞…

error403『うまれてしぬ』

『DIORAMA』3号に掲載されているerror403の『うまれてしぬ』がお気に入りでよく読み返している。error403とはtwitterでは10万人(!!)以上のフォロワーを持ち、ネットでイラストや漫画も発表している新進気鋭のアーティストである。多くの人を魅了してやま…

鈴木卓爾『ポッポー町の人々』

『シネマ☆インパクト』第1弾はほぼ全ての作品が「震災」をテーマにしているようで、「フィクションはこの現実においてどこまで有効か」という実証だ。撮影開始は2012年3月11日、舞台は架空の街「ポッポー町」。震災以降、ポッポー町から外に出るのは何故だ…