青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2023/7/21~7/27)

7月21日

Blurのニューアルバムがリリースされたので、聞きながら通勤。

とても良いインディーギターロックで、全編にわたってグレアムのギターサウンドに聞き入ってしまう。先行シングル「The Narcissit」と3曲目の「Barbaric」のポップネスがとくに好き。やや後追いながら10代の頃は、“ブリットポップ”と呼ばれたイギリスのロックバンドはよく聞いていた。PulpSuedeSupergrass、Ocean Colour Scens、The Bluetones、Kula Shaler、Mansun・・・懐かしい。シーンの中心だったOASIS vs Blur抗争は、自身のパーソナリティーからすると、酒とサッカーなOASISよりインテリジェンスな印象のBlurに惹かれそうなものだけど、とくに思想のない若者だったので、断然OASIS派だった。ブリットポップ聴いていた高校生時代、なんかいまいちなんで、The Smithsしか聴いていなかった、に変更していいですか。

この日は1日中、内勤。仕事を終えて、帰宅。『マツコ&有吉のかりそめ天国』と『ミュージックステーション』を観る金曜日の夜が好きだ。一方で前番組の『ザワつく!金曜日』の、お坊ちゃまとお嬢様を並べて血統主義に支えられた奔放な“物言い”を祭り上げる仕組みを毛嫌いしている。あれは、マツコや有吉の言葉の強さとはまったく異なるものだろう。そもそも、あの番組は「石原慎太郎追悼」特集を組んだりする時点で一線を超えている。有吉さん、好きなんだけど、Threadsでの指原莉乃を交えてのはしゃぎっぷりはいまいちで、この国でのThreadsの衰退にひと役買ったと思う。MステにMISAMO出演でうれしや。美でした。しかし、この日のMステはえらく音が悪いように感じた。MISAMOもだけど、NiziUの曲とかドラムあんなにチャカポコした音だったけかな。

7月22日

朝からAmazonプライム庵野秀明『シン仮面ライダー』を観た。特撮の美学を理解していないので、「なんで?」と思うことも多かったが、思ったより楽しめた。台詞とその他のSEの音量のバランスが違い過ぎて、リモコンが手放せなかったのは難。台詞を聞き取れる音量にすると、爆発音はおろかパンチやキックの音で近所迷惑になってしまうのです。それにつけても、柄本佑の一文字隼人、好きだ。柄本佑の静けさと複雑さ、いいよな。幼稚園に入る前くらいまでは傑作と名高い『仮面ライダーBLACK』がリアルタイムだったこともあり、仮面ライダーが大好きだった気がするのだけど、後を引かなかった。『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』もビデオで観ていて、小林昭二が演じる“おやっさん”立花藤兵衛が好きだった。その後のライダーシリーズにも出演し続けている感じとか。あと、『仮面ライダーV3』に出てくるライダーマンの悲哀が幼心に強烈だった。

お昼は近くの喫茶店で食べた。ミートローフとアイスコーヒー。ミートローフと言うと、Meat Loaf(俳優として『ファイト・クラブ』に出演している)というシンガーの『地獄のロックライダー』というアルバムのことを思い出す。日本ではあまり知名度はないが、Tod Rundrenがプロデュースしていて3700万枚を売り上げているロックアルバムで、中学生の頃にレンタルして聞いたけど、大仰なロックオペラの良さがまったく理解できなかった。このお店のミートローフは美味しかった。

隣駅まで散歩をして、豆屋で珈琲豆、和菓子屋で「土用餅」を購入。土用の日にあんころ餅を食べる風習があるのを知らなった。小豆の“赤”が厄を祓うらしい。古本屋に寄って『ちいさいおうち』や『せいめいのれきし』でお馴染みのバージニア・リー・バートンの『坂の街のケーブルカーのメーベル』という絵本を買った。

バートンのケーブルカーへの偏愛が詰まっている。街を見つめ続けてきたものとしてのケーブルカー。バートンの描く細々とした街並みが好き。あまりにも暑いので途中、セブンイレブンに寄って、「ガツンとみかん」を食べながら帰る。ひさしぶりに外でアイスを食べたけども、びっくりするくらい早く溶けていった。

この日は4年ぶりの『27時間テレビ』が放送。核となる『千鳥の鬼レンチャン』という番組に関心がなかったので、放送の全てを追いかけて観るほどの情熱はなかったのだけど、テレビがずっと楽しそうでうれしい気持ちになった。千鳥、かまいたちに並んでダイアンがいる喜び。どういう経緯でダイアンも入れてもらえたのか知りたいな。やっぱり千鳥の計らいなのだろうか。この勢いに乗って、『ダイアンの登校中〜その想い出、土足で上がらせて頂きました〜』のレギュラー化と『ダイアンの絶対取材しない店』の復活を願う。『本日はダイアンなり!』と『ダイアンのTOKYO STYLE』と『ダイアンのラジオさん』とYouTubeチャンネルを続けてくれればそれで幸せなのですが。

7月23日

高校野球の地方大会(大阪)の中継がテレビで放送していて、ちょうど履正社の試合だったので観る。クーラーの効いた部屋のテレビで野球を観る喜び。ヤクルトスワローズの山田や宮本丈(あと寺島・・・)の母校なので、わたしは大阪桐蔭よりも履正社贔屓なのだ。今年の履正社は良い。4番でキャッチャーの坂根を怪我が欠いているあたりもドラマチック。プロ注目の森田の詰まりながらの3試合連続のホームラン、先発した2年生ピッチャー高木や最後の回に登板した150kmサウスポー福田の唸る球筋に声を出して感嘆した。上位指名間違いなしと言われている大阪桐蔭の前田って、これよりすごいのか。両校勝ち上がっての決勝戦を期待。

TSUTAYAにDVDを返しにいくために、車で出掛ける。Big ThiefとOscar Jeromeの新曲を聞いた。みのおキューズモールに行き、ウィンドウショッピングを楽しんだ。猛暑の通勤に体力が消耗しているので、mon-bellで日傘を買おうかと思ったけども、今期分は完売とのこと。日傘がないなら帽子かと色々かぶってみたけど絶望的なまでに似合わないので断念。無印良品ルームフレグランス(ウッディ)の詰め替えと「ごはんにかける胡麻味噌担々スープ」を購入。併設していたイオンのスーパーで来週分の食料を調達し、ついでにスイカを一玉買った。イオンの果物は糖度が表示されていて、まんまと「なんだか甘そうだな」と思ってしまう。

ご飯を食べながら『27時間テレビ』にチャンネルを合わせる。『サザエさん』をひさしぶりに観たら、ほとんどのキャストの声が変わっていた。花沢さんがあのドラ猫ボイスからさらにつぶれた低音ボイスになっていたのが特に気になって、「声優さんいつ変わったのだろう」と調べたら、変わっていなかった。高齢になり、声が出なくなっているらしい。そう考えるとサザエさん役の加藤みどり83歳というのが凄すぎる。

60分漫才のフィナーレと津田母による「時代」の合唱を観届け、もらい泣き。とは言え、大阪時代の3組を見つめてきたわけではないので、後入れの知識で補完して泣いているだけなのだけど。どういう組み合わせなら心から泣けるだろうか。「オードリー・アルコ&ピース・ハライチ」とか?オードリーとハライチは普通にありそう。「ロングコートダディニッポンの社長マユリカ」か。いや、それなら「オズワルド・空気階段真空ジェシカ」とか「真空ジェシカ・ママタルト・カナメストーン」のが泣けるな。なさそうすぎて、「千鳥・ダイアン・かまいたち」の並びの完璧さが際立つ。

寝る前に配信で『古民家マユリカ〜古き良きならあの頃の〜』を観た。すごくおもしろい瞬間があるのだけど、全体的にはなんか粗い仕上がりという印象。ベストネタライブの『立つのよ!マユリカ!!湧き出るパワーの化学式!!!』ですら同じことを思ったのだけど、SNSで検索してみると軒並み好評なので、わたしの感覚がマユリカの漫才と合わないのかもしれない。いや、2021年の敗者復活のネタは完璧に仕上がっていたと思うし、やっぱり練り足りていないのだと思う。個人的にはラジオのおもしろさと漫才が並んで欲しいのだけど。

7月24日

大好きなBruno Majorのニューアルバム『Columbo』がリリースされていたので、エンドレスリピート。

Columbo [Analog]

Columbo [Analog]

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今のところ、メロディーやアレンジがやや大仰になった感があって、よりミニマルでパーソナルな前2作(たぶんここ数年で1番聞いているアルバム)のほうが好みな感じはするのだけど、聞き込んでいきたい。私立恵比寿中学のニューシングル「Summer Glitter」も素晴らしい。前シングル「Kyo-do?」といい、新メンバー加入後の楽曲の充実。エビ中とかハロプロってなんで『ミュージックステーション』とか『CDTV ライブ!ライブ!』などになかなか出してもらえないんでしょうね。Mステに出ないで言えば、吉澤嘉代子・にしな・TOMOOがわたしの中における現行の国内三大女性SSWなのだけど、テレビの音楽番組で見かけない。緑黄色社会とか鬼滅の曲を歌う人達とかばかり。特にTOMOOはお気に入りで、「オセロ」「17」「Cinderella」「夢はさめても」「夜明けの君へ」とメジャーデビュー後のシングルもすべて良いのだけど、1番好きなのは「Ginger」。

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安藤裕子meets Ben Folds Fiveとでいうような良質なピアノポップで、ソングライティングの才能で言えばOfficial髭男dismに引けを取らないと思うのだけど、実はレーベルも同じIRORI Recordsで、スカートやHomecomingsも所属しているポニーキャニオンのナイスなレーベルなのだ。

録画が溜まっていた『最高の教師』1話を観てみたのだけども、生徒が松岡茉優からお金を騙し取るくだりがあまりにこれまでドラマで観たことある嫌なやつら過ぎて、どうでもよくなってしまい消した。『GTO』とかと同じじゃん。『GTO』1話っていうと、家の壁をハンマーでぶっ壊すところが語り草だけども、個人的には水樹がめちゃくちゃ大量のコロッケを作るくだりが記憶に色濃くて、コロッケ食べる度に思い出します。あと、『最高の教師』は、監修が『家庭教師のトライ』というのもなんかいやですね。『アルプスの少女ハイジ』の品位を踏みにじったこと、今でも許せない。最近、『アルプスの少女ハイジ』3話まで観直したんですけど、あまりに良くて泣いてしまった。ハイジとおじいさんの会話のテンション、藁のベッド、ヤギのミルク、そして、溶かしたチーズをパンに乗せるところ!小さい時に観て、今なお鮮明に身体に残っていた。

7月25日

New Jeansの2ndEP『Get Up』をエンドレスリピート。「ETA」が好きすぎる。昼に東大阪にある「麺や 清流」で冷やし中華を食べる。

見た目も美しい麺がぷりぷりでとても美味しい。近畿大学が近いようで、店内は賑わっていた。それにしてもえげつない暑さなので、仕事帰りに、スーパー銭湯に入り、体力を回復させる。夜ご飯は冷しゃぶ。冷たいものばかり食べて、胃を冷やしている。

4年ぶりに開催された天神祭りの花火をテレビ中継で適当に眺める。司会は西川きよしハイヒール。大阪だ。テレビで観る花火にすぐに飽きて、録画で『真夏のシンデレラ』3話を観て、ギブアップ宣言。謎の“秒速5センチメートル”セックス。ツッコミながら観るのが正しい楽しみ方なのかもしえないが、もうこれ以上は観ていられない。世間を騒がしているビッグモーターの上層部の現場の切り捨て方はもろに『半沢直樹』の世界だ。ということで、2-3話を観る。シーズン1の5億円回収の大阪編はまじでおもしろい。3話の裁量臨店なんてほんと最高。人事部次長の小木曽(緋田康人)の完璧な雑魚ヒールっぷりにいつも痺れる。緋田康人というと、『木更津キャッツアイ』や『時効警察』 のイメージだけども、源流としてビジバシステムやラジカル・ガジベリビンバ・システムに辿り着くの、文化の豊かさという感じがする。あの時代の東京のお笑いや演劇カルチャーへの憧憬は強いが、数十年後にはダウ9000もそういう存在になっているのかも。

7月26日

午前中は在宅。資料作りをしながら、『ラヴィット!』でさらば青春の光の森田がロレックスを買うところと、ジャンボリーミッキーを全員で踊るところが観られた。履正社も順調に勝ち上がっている。スーパーで買ったおにぎりを齧りながら、午後から車で外回り。John Carroll Kirbyと Ítalloのそれぞれのアルバムを聞いた。うだるように暑い今年の夏のサウンドトラック。特にブラジルのSSWであるÍtallo『Tarde no Walkiri』は今年1番の愛聴盤だ。アコースティックと電子音が絶妙にミックスされたサウンドが涼し気で良いのだけど、なによりソングライティングが充実している。ジャケットもナイスなのだ。

帰宅して晩ご飯の麻婆豆腐を食べながら、『お笑い実力刃presents 証言者バラエティ アンタウォッチマン!』のダイアン回を観る。この日はおそろしい睡魔に襲われてしまい、お風呂に入って早めに眠る。

7月27日

運転中ずっと、『N93 カラタチの最果てのセンセイ!』を聞いていた。最初のほうは大山さんがべらんめえに怒りすぎていて聞きづらいなと思っていたけど、慣れたらかわいく感じてきた。前田さんはオタク芸で飯が食えているようでいて、実はせっかくの笑いの才能(その言葉の強度と速さ)をオタク芸のせいで軽んじられているでは。あと、最近始まった街裏ぴんくポッドキャスト『虚史平成』も最高。街裏ぴんくを一度も決勝にあげなかった『R-1グランプリ』を許すことができない。


Twitterで見かけた、MISAMOのイベントにナヨンが駆けつけてくれたのを受けてのミナさんの画像に心を撃たれた。良すぎる。

駅まで妻が保冷剤バッグを持って現れ、暑すぎるのでコンビニでアイスをまとめ買いするとのこと。暑い夏はサクレなんかが気分。ローソン限定でスイカ味のサクレが出ているらしいが、人気で売り切れ。めちゃ食べたい。しかたないので、スイカバーなどを買った。帰宅して『半沢直樹』の大阪編を観終える。おもしろすぎて少し泣いた。