青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

藤子・F・不二雄『モジャ公』

『モジャ公』は本当に面白い。ファンの間では「藤子・F・不二雄の最高傑作」と謳われることも少なくない作品だ。勿論、偉大なる作家の最高傑作論争に決着というものはなく、『エスパー魔美』だ、『T・Pぼん』だ、いや反則技で『SF短編集』だ、といった異論は…

小森羊仔『木陰くんは魔女。』

「お姫様は王子様と結ばれました、めでたしめでたし」といったようなハッピーエンドで締められるのが、子ども時代から慣れ親しんだ”おとぎ話”の定石。しかし、成長して少しでも知恵をつけ出そうものなら、「でも2人の恋は醒めてしまうかもしれないでしょ?」…

最近のこと(2016/10/18~)

気温がグングン下降中です。秋刀魚くいてー。秋刀魚ってスーパーだと1匹100円くらいなのに、定食屋で食べると900円くらいするんだよな。唐揚げ定食より高いの納得いかない。ときに、明石家さんまと秋刀魚ってもはやしっかり分離した存在で、秋刀魚を食べて、…

Enjoy Music Club『100%未来 feat.三浦直之(ロロ)』

うおーん。私は猛烈に感動している。Enjoy Music Clubが突如ドロップした「100%未来 feat.三浦直之(ロロ)」を聞いたのです。Enjoy Music Clubと三浦直之(ロロ)という稀代のポップカルチャー愛好家同士の夢のコラボレート!これまでも、ロロ『朝日を抱きし…

本秀康『ワイルドマウンテン』

先日まで『ワイルドマウンテン』全巻がアプリで無料で読める、ということで盛り上がっていたので、時流に乗って久しぶりに読み返して、笑って笑って咽び泣き。もう本当に好きで、むちゃくちゃ影響を受けまくっていることを再認識しました。「また明日も見れ…

最近のこと(2016/10/13~)

季節の変わり目に必ず風邪をひく。1週間以上体調が悪くて無気力に襲われてしまった。治りそうにないので、会社も1日休んだ。会社を休んで、ベッドでボーっとしているとあっという間に時間が過ぎてしまう事に驚く。エッセンシャルスーパーカップを食べながら…

大根仁『SCOOP!』

福山雅治が粗野で下品な中年パパラッチを演じる。スクープ写真が題材という事は、“盗み見る”という映画的運動が静かに持続していくようなサスペンス(もしくはエロス)を期待してしまうわけだが、今作におけるシャッターを押す瞬間にはそのような寡黙さの欠…

小原慎司『菫画報』

『菫画報』は本当に素晴らしい。石黒正数が『それでも町は廻っている』を執筆する前に、「俺の『菫画報』を描かせてくれ!」と小田慎司本人に直接伝えた、というエピソードはとても有名だが、『それ町』は勿論、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『氷菓』といった作品…

廣木隆一『火花』

文句なしに2016年のベストに数えるべき作品だろう。この国のテレビドラマに“火花以降”という新たな基準が設けられた、と断言したい。廣木隆一(『ヴァイブレ―タ―』『やわらかい生活』)を総監督として、白石和彌(『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』)や沖田修…

クリント・イーストウッド『ハドソン川の奇跡』

上空850メートルで鳥の群れとの衝突という不慮の事故により、エンジンが停止してしまったUSエアウェイズ 1549便。積み重ねた経験に裏打ちされた類まれなる判断力と機体操縦力で、1人の死亡者も出さずに機体をハドソン川に不時着させてみせた機長は一躍、時の…

最近のこと(2016/10/01~)

10月に突入。夏は完全に終わったが、上着とネクタイを着用して通勤するにはまだ暑い。でも、クールビズはきっかりと9月で終了。ネクタイピンが見つからなくて困っている。いや、本当はあんなものなくても困らないのだけども、でもやっぱり一度ネクタイピンの…

キングオブコント2016

『キングオブコント2016』観ました。決勝進出10組を決定するまでの審査と、決勝の舞台となるスタジオ審査(と客席)の間にあまりに大きな捻じれが発生していて、昨年同様どうにもモヤモヤしてしまったのが正直なところ。そこに隔たりのなかった2014年までの…

三浦直之『光の光の光の愛の光の』

2016年、新海誠による純愛ラブストーリー映画『君の名は。』が大ヒット!その一方で、批評家には「童貞の見た夢だ」なんて揶揄されております。ならば、こっちは本当の童貞*1だ!という事で、ロロ三浦直之の愛が愛を叫ぶ代表作『LOVE』がこの度、キティエン…