青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2022-01-01から1年間の記事一覧

生方美久『silent』最終話

「言葉は何のためにあるのか?」というのは、想(目黒連)の書いた作文冒頭の問いかけだった。その問いは作文の中において 言葉が生まれたのは、きっと想いの先にいる誰かと繋がるためだ と結ばれている。つまり、言葉は“想い”の代替品ではなく、“想い”を伝…

最近のこと(2022/12/14〜12/21)

まもなくクリスマス。柴田聡子よろしく『ホーム・アローン』を観よう。『ホーム・アローン』がフェイバリットムービーと言っていいくらいに大好きなのに、大人になったマコーレ・カルキンがケビンを演じているムービー(CM?)が2018年に公開されていたのを…

最近のこと(2022/12/07~12/11)

バーガーキングが関西圏への出店を強化していて、生活圏内にもバーガーキングが数店舗できた。OPENします!という予告看板が1カ月以上前から出ていたので、その日を指折り数えて待ち望んでいた。タイムマシーン3号のYouTubeチャンネルの「ケンタッキー初台店…

最近のこと(2022/11/30~12/06)

ワールドカップで日本中が盛り上がっている。Jリーグが開始したのが1993年。ちょうどわたしが小学校に入学したあたりであったので、サッカーが好きであるということがマジョリティであったが、小学生の頃のわたしと言えば、広島カープの佐々岡の昨夜のピッチ…

最近のこと(2022/11/24~11/27)

両親と妹が甥っ子たちを連れて大阪に遊びに来てくれた。大阪城や中之島のバラ園を駆け巡るなどして、甥っ子との距離もだいぶ縮めることができた。甥っ子1号は3歳なのだけど、この小さな頭の中にこんなにも複雑な感情の機微が駆け巡っているのかと驚いてしま…

寒竹ゆり『First Love 初恋』

どこか憤りを感じながらも一気に視聴してしまった。停止ボタンを押すことができないということは、それなりに楽しんで観ていたことは否定できないのだけど、その求心力は満島ひかりという俳優の魅力に寄るものであって、脚本自体は思いついたことを思いつい…

生方美久『silent』6~7話

<イントロダクション> ジョン・アーヴィングというアメリカの小説家がいて、彼のデビュー作『熊を放つ』(1968)の中に、 過去の恋人も君たちの親みたいなものだ と子に語る父親が登場する。さらに、RADWIMPSがアルバム『RADWIMPS 4〜おかずのごはん〜』(200…

けらえいこ『あたしンち』

『あたしンち』は素晴らしい、心から素晴らしい作品だ。心がしんどくなった時に摂取するカルチャーというものがあって、そのラインナップ(他にはアニメ『キテレツ大百科』やQ.B.B.『中学生日記』などがある)に常に鎮座しているし、そんなものとは関係なし…

最近のこと(2022/11/05~11/07)

有給休暇を取得しての3連休を使って、東京旅行へ。昨年末に東武練馬のマンションを引き払い、住民票も大阪に移した。わたしにとって東京はもう旅先になってしまった。飛行機を使ったので成田空港着。何年かぶりにスカイライナーに乗った。成田空港の野暮った…

生方美久『silent』1~5話

言葉はまるで雪の結晶 君にプレゼントしたくても 夢中になればなるほどに 形は崩れ落ちて溶けていって 消えてしまうけど でも僕が選ぶ言葉が そこに託された“想い”が 君の胸を震わすのを諦められない 愛してるよりも“愛”が届くまで Official髭男dism「Subtit…

さくらももこ『ちびまる子ちゃん わたしの好きなうた』

まる子が万歳している瞬間にも 宇宙全体のそれぞれの生命が平行して それぞれの世界をくり広げています 『ちびまる子ちゃん』では まる子の世界をクローズアップして描いていますが 平行して動いているあらゆる世界のことを 私は忘れないでいようと思います …

藤子・F・不二雄『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』

反乱軍によるクーデターにより追い詰められた大統領がロケットで宇宙空間に脱出・・・そんな遠い星でのできごとが、地球の少年たちが部屋の一室で撮影に興じるミニチュア特撮「宇宙大戦争」と同期していく。このマクロとミクロの交錯、そのことで生じる奇跡…

『劇場版まーごめドキュメンタリーまーごめ180キロ』

『劇場版まーごめドキュメンタリーまーごめ180キロ』は傑作だ。不条理を支える研ぎ澄まされた言語センス、そして引用の多様さ的確さに、お笑いが新しい世代に突入していることを痛感させられる。2022/2/20(日)まで配信が延長されているとのことなので、ぜ…