青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2012/09/27~)

最近のこと。季節の変わり目にはうつくしきひかりのアルバムを聞く。木曜日はアトリエヘリコプターで五反田団×ASTROV『アンダスタンダブル?』を鑑賞。日本人3人とフラン人3人による英語、日本語、フランス語の3カ国語演劇。おもしろかった。あっという間に終わるけども、かなり耐久度の高い戯曲だと思う。演出はジャン・ドゥ・パンジュというフランスの方なのだけど、永遠にすれ違うような悲劇を喜劇に転じさせてしまう、いつもの前田司朗の凄みが根底に感じられた。



金曜日は仕事が忙しかった。退社後、松島直子の『すみれファンファーレ』と大橋裕之『夏の手』を買ってサブウェイで読む。どちらも素晴らしい内容で疲れが吹き飛んだ。特家に帰って録画していた『アメトーーク』と『とんえるずのみなさんのおかげでした』を観ました。後、『くりぃむナントカ』の4年ぶりの「ビンカン選手権」、大木ちゃんが少しだけでも見れてうれしかったです。城嶋引退の男泣き会見にもらい泣き。大先輩、工藤投手と話していてまた泣いちゃう姿にグッときた。かつてダイエーホークスで共に戦った岩鬼の事を少し想った。



土曜日は浜松にドライブに。浜松は思っている以上に遠い。老舗清水家で鰻を食う。


ホクホクで美味しい。鰻というのは本当に心から元気になれるような食べ物で素晴らしいな。そして、浜松のライブハウスへ向かう。なんとちょうどタイミングよくミツメとヤングが浜松でライブをしているという。鰻屋とライブハウスが思っていた以上に距離があってヤングには間に合わなかった。廃ビルのような建物のライブハウスで、まるで秘密基地のよう。ライブスペース自体はとても小さく、じっくりミツメのライブを凝視する事ができた。足元までまじまじと見ることができ、想像以上にたくさんの機材を持ち込んでいる事に驚く。ミツメのライブは本当に色々な音で遊んでいて楽しい。少年達が秘密基地で音と戯れているような感じが、本当に画になるしキュンとくる。2ndアルバムの曲を中心にサーっと駆け抜けるライブだった。帰りは高速を使わずに知らない街の風景を楽しみながら帰る。月が綺麗で空が明るかった。夜の国道で聞くFlying Lotusの素晴らしさが忘れられない。『Until The Quiet Comes』は間違いなく今年ベスト級の1枚ではないでしょうか。

Until the Quiet Comes (WARPCD230)

Until the Quiet Comes (WARPCD230)

夜になるとひたすら聞いている。アンビエントとドローンに興味が移ってきていたので、『ele-king』の最新号の「ノイズ・ドローン特集」はありがたい。さっそく載っていたシカゴの女性アーティストMadalyn Merkeyを聞いているんだけど、これがすんばらしかった。

こういう音楽を聞くのはほぼ初めてに近いので、まだ語る言葉を持たないのだけど、静寂と、そして想像力を喚起してくれる音楽で、ヘッドフォンで音に埋もれながらチルしたり覚醒したりを繰り返している。




車ではJ-POPをよく聞くのだけど、色々流した中でもぶっちぎりでL'Arc〜en〜Cielがかっこよかった。ニューウェーブmeets筒美京平のような中期のシングル群の充実はなんだろうか。「夏の憂鬱[time to say good-bye]」「風にきえないで」「flower」「虹」「winter fall」あたりは至高。ドラムはやや貧弱だけどもメロディアスにドライヴィンするベース、線は細いけどもとにかく丁寧なプレイのギター、今聞くといちいち新鮮でした。



日曜日は台風だし引きこもってひたすらチルしてた。というか寝てた。雨が降り出すまでずっと窓を開けて強い風を存分に部屋に入れて楽しんでいた。そんで寝てた。久しぶりに『サザエさん』とかを観たのだけど、なんか脚本が途中で終わるような、チグハグというか、脱構築した感じを受けて、あれ、元々こんな感じだったっけ?とか思いつつも、なんかおもしろかった。台風が去った後の空気ってなんであんなにいい匂いなのか知りたい。