青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャド・アパトー『LOVE』

ジャド・アパトー(『40歳の童貞男』『フリークス学園』)が制作総指揮をつとめるNetflixオリジナルドラマ『LOVE』は必見である。インテリ眼鏡の優男ガス(ポール・ラスト)とドラッグ&アルコール中毒かつ恋愛依存症のミッキー(ジリアン・ジェイコブス)と…

こうの史代『長い道』

この『長い道』という作品は、映画『この世界の片隅に』がヒット上映中のさなか、改めて手にとるべき1冊と言えるだろう。1話3~4ページからなる「ほのぼの夫婦漫画」の体をとりながらも、こうの史代のイマジネーションが自由気ままに炸裂した作品でもある。S…

井口奈己『人のセックスを笑うな』

朝方、空は白む直前、夜通し遊んだ帰り道だろうか、3人の若者を乗せたタウンエースが疾走し、トンネルに差し掛かる。そこで、若者は或る女に遭遇する。女は何故か靴を履いていない。 「幽霊かな?」 「いや、足あったから幽霊じゃないでしょ」 終電を逃し、…

鳥山明『COWA!』

「お~怖っ」(Ⓒガリガリガリクソン)って誰かが言ったら、「誰が”鳥山明先生の次回作にご期待下さい“じゃい」と返さなければいけない、という謎のルールが親しい友人との間にあって、これは勿論、鳥山明の『COWA!』という短編作品に起因しているわけなので…

シャムキャッツ『君の町にも雨はふるのかい?』

夏にリリースされたシングル『マイガール』から短い間隔でのリリース、「曲が出来たので出しまーす」という感じ。練り込まれたアンセムが収録されているわけでもないし、サウンド的にもまとまりはない。音楽雑誌で6/10点をつられてしまうような、まさにバン…

0泊2日仙台ラプラス捕獲ツアー

土日を使った0泊2日の弾丸ツアーで仙台旅行を敢行してきました。目的はいくつかあって、車のオーディオで槙原敬之の音楽をきくこと、サウナ、寿司、牛タン、そしてラプラスである。ポケモンGOが「震災復興支援プロジェクト」として、福島、宮城、岩手3県の沿…

片渕須直×こうの史代『この世界の片隅に』

広島と呉、太平洋戦争の我が国における悲劇の地を舞台としながらも、戦争の悲しみや怒りと同等、いやそれ以上に、そこで繰り広げられていた人々の暮らしの営み、恋、吐く息の温かさ、そういった”戦災”という言葉で全てなかったことにされてしまいそうな、”生…

最近のこと(2016/11/11~)

すっごく寒くなったなと思ったら、和いだ。冬の決心が。コートを厚手にしたり、薄手にしたりで慌ただしい。くしゃみがよく出るので、風邪かもしれないし、秋花粉にも発症したかもしれないし、やだなぁ。 世の中には2つのことがあればいい。 つまり、可愛い女…

まんじゅう大帝国という漫才師について

まんじゅう、はとてもいいものだ。コジコジも言っている。 あーおいしい おまんじゅうはあまいなあ 魔界の大魔王がメルヘンの国を襲いにやってくる、という危機的状況にも関わらず、ただただまんじゅうを食べ続けるコジコジ。さくらももこの傑作『コジコジ』…

近藤聡乃『A子さんの恋人』3巻

面白い、面白過ぎる!3巻目に突入し、近藤聡乃の筆はノリに乗っている。シンプルでいながらどこまでも官能的な線の素晴らしさ、に関しては『ニューヨークで考え中』にて言及させて頂きましたので、この『A子さんの恋人』におきましては、その脚本能力の高さ…

SMAP「たいせつ」について

SMAPが解散するまで残り2ヶ月を切った。こんな残酷なカウントダウンに遭遇することになるなんて思いもしなかったですよね。ここ最近はすがるように、SMAPの音楽を熱心に聞いている。数多の楽曲の中でとりわけ私の涙腺を刺激して止まないのが「たいせつ」だ。…

最近のこと(2016/11/03~)

寒い。寒い時のつぶやきコレクション「寒ぃ・ソーサ」「寒シング・エルス」「寒ぃ・ヘイガ―」「寒ゅえる・L・ジャクソン」「モ―寒・トーンベンダー」「ゴッ寒・シティ」あたりが好き。他にいいのあったらください。「寒・スミス」とか「寒・クック」とか、…

ロロ『ひらひらの』

ひらのりょう『ファンタスティックワールド』刊行記念イベントで披露されたロロのミュージカル演劇にホロリ。何とテーマはSMAP。この国のポップカルチャーの最も偉大な成果である”SMAP”へのラブレターだ。「俺たちに明日はある」を彷彿とさせる5本のマイクス…

山下敦弘『ぼくのおじさん』

松田龍平が主演で、タイトルが『ぼくのおじさん』であるから、ジャック・タチのサイレント・コメディ的なものを期待してしまった。そんなのって松田龍平という役者の資質にピッタリではないか。あのボーっとした薄顔と長身はサイレントに映える。予告で見受…

近藤聡乃『ニューヨークで考え中』1巻

近藤聡乃という作家は、もうとにもかくにも画が巧過ぎて、どんな内容であろうとも、観る価値あり!と断言できてしまう。コートを脱ぐだとか、靴を磨く姿勢だとか、腕まくりした服の皺だとか、電子辞書を打つだとか、パンケーキにシロップを垂らすだとか、そ…

最近のこと(2016/10/26~)

今年も残り2ヶ月です。『ポケモンGO』がハロウィン祭りというので、少し飽きて疎遠になっていたアプリを開いてみた。ゲンガ―が当たり前のようにいたるところにいる。これはうれしい。ゲンガ―のデザインはとてもクールであると思うのだ。ハロウィンなのでポ…