青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

最近のこと(2013/09/26~)

五反田団の『五反田の朝焼け』をもう一度見たくてずっとソワソワしている週末だった。金曜日は仕事終わりに渋谷AXで武藤彩未のライブを観た。復活というプレミアム感を剥がしてしまうと、正直ちょっと退屈なライブだった。1980年代の楽曲をリバイバルさせる…

青山真治『共喰い』

106分。この上映時間だけども賞賛したくなるわけだけども、とにかく無駄のないストイックな力作だった。奥行きのある画面と、脚本の持つ土着的・閉鎖的な気配との対比が面白い。ゾッとするようなショットの連続に震えていると、それに同調するように菊地信行…

最近のこと(2013/09/20~)

すっかり涼しい。しかし、9月というのはこんなに下旬になるまで涼しくならないものだったろうか。『ドラえもん』で「クーラーなんかつけなくていいの!もう9月でしょ」とママに怒られている。幼心に9月というのは冷房をつけてはいけないものだ、と植えつけら…

五反田団『五反田の朝焼け』

本公演とは別枠での劇団員総出演の公演。まさかの2年前の劇団員公演『五反田の夜』の続編である。もちろん今作から観ても何ら問題なし。劇団側でも「軽い感じ」「学芸会」と必死にハードルを下げていたのだけども、いやはや傑作ではないか。五反田団のように…

キングオブコント2013

かもめんたる優勝!断トツで1番面白かった。しかし、かもめんたる、鬼ヶ島、天竺鼠の異様な高得点とそれに反してうしろシティ、ジグザグジギー、アルコ&ピースの得点の伸びなさ、というのは「狂気=勇気→高得点」という図式が成立してしまっているように思う…

ハイバイ『月光のつつしみ』

ハイバイ主催の岩井秀人が口語演劇に目覚めたきっかけである岩松了の戯曲の再演だという。出演はハイバイの面々に加えて能島瑞穂(青年団)と松井周(サンプル)。この2人の役が、何と岩松版では桃井かおりと竹中直人だったというではありませんか。驚き。能…

最近のこと(2013/09/10~)

三連休は長野の避暑地に旅立っていました。1日目はまず小淵沢を目指す。都内の国道がまず非常に渋滞しており、小淵沢に着いたのは結局16時あたりになってしまった。小淵沢での目的は1つしかない。『こぶダイニング』というレストランだ。今回は2ヵ月ぶりだっ…

the chef cooks me『回転体』

回転体アーティスト: ザ・シェフ・クックス・ミー出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2013/09/04メディア: CDこの商品を含むブログ (11件) を見る知らない間にバンドは管弦のサポートを加えて9人編成で活動をしているようで、ギターロックに留ま…

大林宣彦『青春デンデケデケデケ』

この『青春デンデケデケデケ』は大林の狂ったフィルモグラフィーの中において、かなり真っ当な青春映画に仕上がっている。もちろんイカれた文法の演出は健在なのですが、直木賞を受賞した原作小説の”爽やかさ”が、それに汚されずに光っている。いや、むしろ…

最近のこと(2013/09/05~)

すっかり秋めいてきた。しかし、9月は6月の双子な関係なんて言いますし、雨が多い。早く完全な秋になって欲しい。気候がよくなってきたら自転車をグイグイ漕ぎたいものです。今度は横浜のほうまで行きたいと計画中。憧れの東横線沿いを通って、街を見ながら…

cero「Contemporary Tokyo Cruise」と『あまちゃん』

ceroの「Contemporary Tokyo Cruise」という楽曲の素晴らしさを最近改めて感じていてよく聞いている。この曲って朝ドラの『あまちゃん』によく似ているな、と思う。だたの妄想&こじつけなので軽く読み流して頂きたいのですが、 幽霊船に揺り揺られ揺られ 辿…

ふるえるゆびさき『続きをきかせて』

こんばんは、こんにちは。 そっちの具合はいかがですか? 僕らはといえば、とりあえず東京にいます。 あーだこーだ、満足したり、しなかったりで、まあ色々と大変です。 <中略> 日常がすこし窮屈で、どこか出かけたい気分になったら、再生ボタンを押してみ…

坂元裕二『さよならぼくたちのようちえん』

少女と少年が「死体探し」の為に線路をつたい旅に出る。登場人物を幼稚園生に置き換えた、スティーブン・キングの『スタンド・バイ・ミー』の換骨奪胎だ。園児を主役に添えながらも、『スタンド・バイ・ミー』同様に”死”の匂いが濃厚だ。バスでのいしだあゆ…

最近のこと(2013/09/01)

HAPPLEの新しいPV「サーカス」は最高だ。初めて観た時から土岐さんに道化師のようなフィーリングを感じていたので、いよいよ現実のものとなってうれしい。しかし、いい曲。そして、力の入ったPVだなぁ。マインズレコード素晴らしい。 週末の事。金曜日はキン…

長井龍雪『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 』

オーソドックスな”泣かせ”の構造をとっていて、賛否両論分かれる所だろう。しかし、そういった構造以前に細やかな演出が効いていた。5年前川に転落して亡くなった少女「めんま」は、突如ある願いを叶える為に幽霊として姿を現す。何とかそれを叶えて成仏させ…

宮藤官九朗『あまちゃん』133話

NHK連続テレビ小説『あまちゃん』が133話にして、とうとう「2011.3.11」を迎えた。実に不思議な体験だった。現実の世界には存在しないはずの人々の安否を、心から案じている自分に驚く。毎日15分という時間を5ヶ月間共有してきたことにより、我々はこのドラ…