青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

ロロ『LOVE02』 in 京都元・立誠小学校


数えて3回目の観賞だが、やっぱりもうウルトラめちゃんこよくって、観終えた後は、ポロポロと涙をこぼしながら「今年1番」とかじゃなくて「この世に存在する全ての物語の中で1番好きなんじゃないかしら!」なんて叫んでしまうのでした、心の中で。それくらいよかった。「あーでも『父母姉僕弟君』も好きだし、まだまだ世の中には触れた事のない物語が数多存在するわけだし…」とかすぐに考え直してしまったりするわけだけど、あの日あの時感じた「1番好き」は消えないよ!ってな感じで、ロロの『LOVE02』愛してる。本当にみんな(誰)に観て欲しいのだ。10/16(火)と17(水)に仙台で上演するそうなので、お近くの方はどうでしょう。作品の詳細な感想は前観た時に結構な想いを込めて書いているので、省略。


結構変更点もあったりして台詞の取捨選択なんかも楽しんだ。2回のダンスシーンでもちょっと涙ぐんでしまったな。「Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜」と「君に胸キュン」に合わせたダンス。なんか、こう、「愛」が見事に可視化されていました。何でこんなにもロロの作品を好きなのか、を改めて考えてみる。それはやっぱり誰かを愛しているって気持ちと同じように、世界を丸ごと愛している、その気概だろうか。この作品以前のロロって膨大な引用の数々が借り物感で留まっている印象だったのだけど、『LOVE02』からしっかり血肉になっているように感じる。どんな演出のマジックが起きたのだろう、って考えていたのだけど、意外とシンプルに、引用するもの(過去に存在したもの)全てへの愛を改めて確認して作ったからだったりして。だって、やっぱり『LOVE02』ってこれまでに存在した全てのラブストリーへのアイラブユーであるから。過去からの引用に何のためらいもないどころか目いっぱいの愛情でもってコラージュしてく、ここらへんが最近20代の優れたクリエイターに共通する感覚だ。人が好きなものを「好きだ」と言っている姿に勝るものってあんまりないのだ。