青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

柴崎友香『きょうのできごと』

きょうのできごと作者: 柴崎友香出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2000/01メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (29件) を見る保坂和志が今作の文庫版に寄せた「あとがき」は、今なお刺激的で、示唆に富んでいる。あまりに重要なテキス…

最近のこと

週末のこと。金曜日。残業の後、退社。フジロッ久(仮)の『コワレル』と『ニューユタカ』をずっと聞いていた。コワレルアーティスト: フジロッ久(仮)出版社/メーカー: I HATE SMOKE RECORDS発売日: 2011/01/19メディア: CD購入: 2人 クリック: 41回この商品…

前田司郎『ジ、エクストリーム、スキヤキ』

プロット自体はよくできていて、映画の冒頭で自殺を試みた洞口(井浦新)が、スケートボードに乗って15年ぶりにかつての友人である大川(窪塚洋介)の元に訪れる。スケート=足が地面についていないわけで、洞口は”幽霊”的なものとして捉えられている。2人は…

かもめんたる『下品なクチバシ』

手塚治虫が「ヒューマニスト」と評され怒り狂ったという話があって、それを読んだファンもまた、「手塚治虫をヒューマニズムで片付けてくれるな」の一点張りなわけなのだけど、言葉遊びでしかない、というのが正直な所だ。確かに、彼が描く作品には人間に対…

最近のこと

6月はやっぱり思ったほどジメジメしていない。雨降りの日は多いような気もするけども、梅雨が本気を出すのは実は7月に入ってからなのだ、という事をここ数年で把握してきている。月曜日。仕事終わって帰宅した後、近所のマックに行って珈琲飲みながら本を読…

スカート『サイダーの庭』

サイダーの庭アーティスト: スカート出版社/メーカー: カチュカ・サウンズ発売日: 2014/06/04メディア: CDこの商品を含むブログ (7件) を見る1曲目「さかさまとガラクタ」の歌い出しが さぁ かさまの街 と発音されるものだから、それはまるでスカートこと澤…

最近のこと

今週のこと。1ヶ月無料の「はてなPLUS」に申し込んでみたら広告が消えて、グッと書く気が起きてきた。単純である。月半ばでダラっとした空気が流れていて、逆に疲れてしまった。記憶もあまり残っていない。水曜日に近所のシネコンで『ニード・フォー・スピー…

ラッセ・ハルストレム『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』

マイライフ・アズ・ア・ドッグ 【HDマスター】 [DVD]出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)発売日: 2010/10/29メディア: DVD クリック: 15回この商品を含むブログ (10件) を見るかもめんたるの岩崎う大がインタビューやブログで事あるごとにフェイバリットに挙げ…

さくらももこ『神のちから』

神のちから (スピリッツボンバーコミックス)作者: さくらももこ出版社/メーカー: 小学館発売日: 1992/06メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (25件) を見る『神のちから』とは、1980年代後半から90年代前半にかけて、『ビックコミックスピッ…

三四郎『一九八三』

一九八三 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2014/05/28メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見るここに収められた11編の漫才には、確かな新しさが刻まれている。誰もやらない事をやる。これが三四郎の漫才だ。三四郎の漫才は小宮が「絶対…

『三四郎・浜口浜村・ドリーマーズの3組のライブ(仮)7』in下北沢空間リバティ

『三四郎・浜口浜村・ドリーマーズの3組のライブ(仮)7』を下北沢空間リバティで観る。何度でも書きますが、この『3組のライブ(仮)』はシャッフルコンビでフリートーク3本、ネタが各コンビ2本に、トーク企画が2本。たっぷり2時間越えで1500円。超絶オススメ定…

坂本慎太郎『ナマで踊ろう』と『ヒョンヒョロ』

ものすごく邪悪なものって、かわいかったり、フレンドリーな姿をしてやってくるという気がしてるんですけど、そういう本質的なところも表現したかったというのはあります。あと、SF的な設定とか手法にすると、ものすごく現実的な歌詞をストレートに言っても…

HARCO『シンクロの世界』

HARCOというシンガーソングライターはミュージックフリーク達にやや舐められていやしないか。確かに、環境問題に取り組んで以降の氏の音楽は角が取れてしまったようで、個人的にも関心を失ってしまっているのが正直な所。しかし、その直前のミニアルバム『Et…

最近のこと

金曜日。スパナパンチが解散してしまった事を知りショックを受ける。最後にもう1回漫才観ておきたかった。帰宅して『アメトーーク』のジャッキー・チェン芸人を観る。実はジャッキー・チェンの映画って『ラッシュアワー』しか観た事がない。中学に入って初…

三井記念美術館『超絶技巧!明治工芸の粋』

由緒ある三井記念美術館に似つかわしくない「超絶技巧!」というビックリマークの出現にも納得させられてしまう美と贅の狂気。酔いしれる。とりわけ心を捉えたのは並河靖之の七宝の数々。圧倒的な色彩感覚と構図力。ミニマルでミニマム。そして、それを支え…

立川春吾『みらくる☆春吾 vol.12』ゲスト:エルシャラカーニ

会場といい、客席の雰囲気といい、どうも馴染み深さを感じると思ったらこちらはK-PRO主催のイベントでした。立川春吾が登場。マクラは『噺家が闇夜にコソコソ』と『ルーズヴェルトゲーム』の師匠談春の話。落語の良し悪しは正直まだよくわからないので、『か…

思いついたこと

暇なので、適当に思いつくままにメモしていく。最近はソーメンとゴーヤがブーム。ゴーヤチャンプルはスパムも豚肉も高いな、という気分の時はツナで作ればいい。1人暮らしを始めるまで、ツナ缶に「まぐろ」と「かつお」の2種類がある事を認識していなかっ…

ブライアン・シンガー『X-MEN: フューチャー&パスト』

「X-MEN」シリーズはミュータントの暗喩が直接的かつ社会的過ぎて、映画が窮屈に感じる部分がなくはない。今作も食い足りなさはやはり感じるのだけども、その無茶苦茶さにはさすがにテンションが上がってしまったし、誰も阻害されるべきではない!と素直に熱…

山田稔明『新しい青の時代』

メロディの素晴らしさにシンプルに打ちのめされる感覚というのはいつ以来だろうか。歌謡曲と呼ばれる大衆音楽や90年代までのJ-POPには、確かに強力なメロディというのが存在して、それ一発で他者と他者とを繋げてしまう不思議な力が宿っていた。いつからかこ…

最近のこと

]週末のこと。木曜日。仕事が早めに終わったので渋谷クワトロにシャムキャッツのツアーファイナルライブを観に行った。バンドとしてのライブを観るのは1〜2年ぶりになるのかもしれない。『AFTER HOURS』の充実が反映されたバンドのグルーヴ。「1番やりたくな…

五反田団『五反田怪団ザ・ベスト』

アトリエヘリコプターで『五反田怪団ザ・ベスト』を観てきた。ベスト版なのでこれまでの公演の中でも印象に残っている話が多い。ザ・ベスト・オブ五反田怪団にふさわしい前田司郎の「ラブホテルの幽霊」は何度でも聞きたい怪談。オチのドライブ感には何度目…

最近のこと

もう既に気温が30℃を超え出している。夏だ。でも、意外なことに歳をとるに連れ、夏がどんどん好きになっている。夏はほら 奇跡が起きる予感だけ溢れるから。改めて超いい曲だ。 水曜日。仕事後に、用があったので実家へ。ご飯を食べてから帰る。実家で久しぶ…