青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

『キングオブコント2021』&『空気階段の踊り場』

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「これが“寂しい”って感情かなぁ?」
「どうしよう…愛おしい」


蛙亭

「やぁ…好きだなぁ」
「ちょっとぉ、愛が止まらないなぁ」


男性ブランコ

「ここになんかある…胸が温かい」
「この気持ちはなんだろう?」


ザ・マミィ

初出場のコント師たちが揃って、“心”についてのコントで人間愛を叫び、その果てに「生まれてきた意味がありますね」と漏らした空気階段が優勝を飾る。その美しい連なりに、『キングオブコント2021』という大会を通して1つの作品なのだという感触を抱かせた(そういうのを抜きにしてもシンプルにネタが粒揃いで史上最高の大会でした)。彼らがコントで表現してみせた愛というは、 “異質さ”を受け入れるという態度だろう。酒焼けダミ声の関西弁からホムンクルス・・・とその異質さに幅はあるものの、コントの登場人物たちはその“変なところ”に愛おしさを見出していく。優れたエンターテインメントというのは時代や社会と密接に結びつくものだが、まさに多様性が声高に叫ばれる時代が要請したコントという趣である。男性ブランコの一本目の構成と演出の見事さに1番笑いました。あと、蛙亭の「オムライスを食べたいから」という脱走劇に宿る、“この世の理から逸脱した詩情”に痺れてしまったのだけど、そこは来年のこの時期に書くことができたらうれしいなと思う。


今大会の主役はもちろん空気階段。異質さ(多様性)と愛のコント大会の中で、空気階段が突出していたのは、時代とか社会がどうこうではなく、「世界とははなからそういうものでしょう?」というような態度ではないだろうか。SMクラブで変態プレイに勤しむ公務員はいる。いや、“いて”いいのだ。だから、空気階段のコントでは当たり前のように“いる”。彼らはブリーフ一丁の姿でもって、当然のように正義感に駆られ、人命救助に勤しむ。その状況に対するツッコミはなく、まさに活劇としか呼びようのない肉体の躍動でもって、ただただ人間が持ち合わせる多面性を舞台上に刻みこんでいく。笑いと感動を同時に引き起こす、まさに歴代最高得点にふさわしいコントであった。


空気階段はいつだって、この歪で複雑な世界をまるごと描こうとしている。本当に美しいものは、ノイズの中から浮かび上がる、というのが彼らの一貫した態度だ。であるから、感動的な人命救助物語の舞台設定はSM風俗であるし、甘酸っぱいような恋に落ちる喜びを描く際も、社会から見捨てられたようなアウトサイダー達の蠢きが必ずや同時に描写される。優勝報告のラジオ『空気階段の踊り場』の生放送では、これまでの苦労や喜びを分かち合う感動的な演出の中に、鈴木もぐらが舞台上でウンコを漏らした話を混ぜ込んでみせるのだ。


昨年の『キングオブコント』直後の放送と同様に、もぐらによる

僕たちはひとりじゃないよ!
ひとりじゃない
俺とお前はひとりじゃない

という口上によって登場するのがサプライズゲストである銀杏BOYZ峯田和伸。耳をつんざくような轟音の中で、恋と退屈を美しいメロディで歌い、世界をまるごと鳴らそうとしてきたミュージシャンだ。空気階段には、銀杏BOYZの音楽が息づいている。峯田が弾き語りで「エンジェルベイビー」を歌いだす。

Hello my friend
君と僕なら永遠に無敵さ
さようなら 美しき傷だらけの青春に


銀杏BOYZ「エンジェルベイビー」

まさにドキュメンタリーラジオと呼ばれる『空気階段の踊り場』青春篇の完璧なピリオドだ。さようなら、空気階段の美しき傷だらけの青春。そして、2人はこれからも永遠に無敵さ。

最近のこと(2021.09.27~10.03)

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2021年9月27日月曜日

起床して、『問わず語りの神田伯山』を聴きながら朝の身支度を進める。神田伯山ハゲ治療語り、抜群におもしろい。伯山のラジオは毒舌全開の時よりも、自分を貶めるくらいの時のほうがバランス良くて好き。昨日の晩御飯であった鯖の炊き込みご飯が残っていたので、おむすびにして会社へ。おむすびを持参しているだけで、いつもの通勤路も少しだけ特別な気持ちになる。“おにぎり”よりも“おむすび”って響きのほうがかわいい。この間、船場方面で「おむすびコミュニケーション」なる素敵な冠を掲げたお店を見つけた。お店が開いていたことがないのだけど、潰れてしまったのだろうか。これ以上ないコミュニケーションのあり方だと思うのに。それにしても、おにぎりとおむすびの2つの響きの違いは何なのか。どうやら形状や地域での差異は明確ではないらしい。おにぎりは“鬼切りで、おむすびは”お結び”が語源という説が濃厚だそうだ。

仕事のスケジュールが立て込んでいて、移動に次ぐ移動。移動中に聞いた先週の『オードリーのオールナイトニッポン』がとてもよかった。ひさしぶりに若林さんが適当に喋っているな、という感じがしたからだろうか。配慮の行き届いたトークももちろん素晴らしいのだけど、やっぱりラジオを聴いて、「無茶苦茶なこと言ってるなぁ」と笑いたい。先日、MC WAKAに憧れて、眼鏡屋でBJ CLASSICの棚を眺めていたら、店員さんに「こちらのブランドは芸能人に方もよくかけられていて~」と話しかけられ、今にも星野源の話題が始まりそうだったで、サッと受け流して慌てて逃げた。ときに、わたしは最近オーバーオールをたまに着用するようになったのだけど、これは実は若林憧れというよりも、ザ・マミィのラジオでの、岡野陽一(元・巨匠)&酒井がオーバーオールを着るようになったというエピソードを聴いてからなのである。肉の塊であるところ2人が着てもキャッチーに映えるというオーバーオールで、わたしもポップな存在に生まれ変わりたいと思ったのだ。オーバーオールはなかなかにハードルの高いアイテムで、着用にあたっては勇気を要する。帰京した際に、思い切ってオーバーオールで友人たちに会ったのだけど、1時間以上経つまでオーバーオールを着ていることにすら気づいてもらえなかった。大阪でオーバーオール着ている人なんてめったに見かけないのだけど、東京では当たり前の存在なのでしょうか。ちなみに、母には「なにそれ?流行ってんの?」と怪訝な顔で言われました。

帰り道は、池城美菜子&磯部涼がゲストの『POP LIFE:The Podcast』を聴く。英語のヒアリング能力がないわたしは、結局のところカニエ・ウエストのこともドレイクのこともよくわかっていないので、勉強になった。わからないなりに『Donda』も『Certified Lover Boy』も熱心に聴いている。好みで言えば、6月にリリースされたタイラー・ザ・クリエイターの『CALL ME IF YOU GET LOST』なのだけど。

営業所に戻ると、机の上に先日の健康診断の結果が置いてあった。昨年は3項目で再検査になっていて、「いよいよ始まったか・・・」と震えていたのだけども、なんと今回は再検査なし。すべての数値が回復しているではないか。納豆、豆腐、キムチ生活が功を奏したのかもしれない。安心な気持ちで帰宅。なんと家にはまだまだ鯖の炊き込みご飯が残っている。インスタントのお味噌汁と一緒に頂く。やはり、炊き込みご飯は美味い。秋刀魚の炊き込みご飯も食べてみたくなった。秋刀魚に想いを馳せながら、斉藤哲夫『僕の古い友達』を聴く。このアルバムには「さんま焼けたか」という名曲が収録されている。わたしにとって秋刀魚と言えば、この曲と三代目三遊亭金馬の「目黒のさんま」、そして『ドカベン』の岩鬼だ。「最近のこと」を書いて眠る。書いたものを読み直してみて、記録性を下げて、もう少し日常の解像度を上げて書いてみたいなと思った。

2021年9月28日火曜日

なにやら異様に眠い。運転しながらラジオを聴いていても寝落ちしてしまいそうになるので、音楽に切り替える。斉藤哲夫グッド・タイム・ミュージック』とMaya Hawke『Blush』を聴いた。マヤ・ホークと言えば、『ストレンジャー・シングス』の新しいシーズンが楽しみ。先日、ひさしぶりにシーズン1を観直した。わたしは“すべての者の父”であらんとするホッパー署長が1番好きです。

眠い上に原稿の締め切りが過ぎていて胃が痛い。18時に急いで退社して、家に帰らずにそのままドーミーインへ。宿泊ではなく4時間パック。原稿の締め切りが昨日までなのに1行も書けていなかったので、サウナに入って脳みそをリラックスさせてから一気に書き上げることに。家から数百メートルのホテルで缶詰めになるという実に無駄なお金の使い方なのだけども、小学生の頃に『まんが道』を読んで以来、手塚治虫藤子不二雄がホテルに缶詰めになって原稿に追われるあの描写に憧れていたのだ。しかし、フロントで名簿に住所を記入するのが少し気恥ずかしい。家に帰らせてもらえない甲斐性無しの夫のようではないか。とは言え、誰もいちいちそんなことを気にしないというか、他人はわたしにそこまでの興味を持っていないということをすでに知ってしまっている。このドーミーインのデイユース4時間パックには、実は最近ハマっていて、これで利用はもう4回目だ。サウナ愛好家には知れ渡っていることだが、ドーミーインの大浴場はとても良い。サウナも水風呂も本気仕様で、露天スペースには外気浴用に椅子も置いてある。どのドーミーインに行ってもほぼ外れはなく、ドーミーインが好きすぎるあまり、ドーミーインに泊まるために、遠方に出かけたりもする。わたしのオススメは京都駅近くにある「天然温泉 蓮花の湯 御宿 野乃京都七条」だ。旅館テイストで、もはやビジネスホテルの面影はなし。2階建て構造の大浴場の充実は圧巻。京都にお越しの際はぜひ。そして、ドーミーインと言えば夜鳴きそば。21時以降にレストランで無料提供される中華そばなのだけど、これが素朴な味わいが泣かせるのだ。サウナで脳みそと身体の疲れを取り除き、なんとか2時間ほどで原稿を仕上げて啜る夜鳴きそばの美味かったこと。残りの時間でベッドに寝転び、モノマネ番組なんかをテレビで観る。ホリのマヂカルラブリー野田さんのモノマネ、好き。ホテルを後にして、5分もかからず帰宅。もう中学生が出演していた『しゃべくり007』をTVerで観て大いに笑った。もう中学生のエピソードトークは、イリュージョン漫談と呼んでしまいたい。目くるめくイマジネーションの飛躍に次ぐ飛躍。チャイルディッシュなのにクレーバーで詩的だ。『マツコ&有吉のかりそめ天国』でのロケも抜群だったし、ここから更に売れまくって欲しい。

2021年9月29日水曜日

昨夜のサウナのおかげでぐっすり眠れた。起き抜けにTwitterを開くと、ヤクルトスワローズ雄平の引退報道。今年は2軍でも調子が上がっていなかったので心配していたのだけど、いざ決まると寂しい。2015年のリーグ優勝を決めた決勝タイムリーは今でも脳裏に焼き付いている。雄平ほど楽しそうに野球をするプロ選手をわたしは観たことがない。フライをキャッチするだけでもいつもニコニコしている、大好きな選手であった。これはもう今年は雄平のためにもぜひとも優勝してくれ。あと、青木にも優勝させてあげたいですよね。

この日は京都の福知山市へ。大阪からは2時間もかかるので、『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴きながら、のんびりドライブ気分で。番組中で読まれた“神社&お寺”というラジオネームが異様におもしろくて、車の中で大笑いしてしまった。冷静になってから、何がそんなにおもしろかったのだろうと考えてみる。神社とお寺という近いイメージの2つを組み合わせるのはいいとして、神社とお寺に似つかわしくない“&”という響きでもって繋いだことがおもしろかったのだろうか、というところまで辿り着くも、いやそもそも神社とお寺をラジオネームに選ぶこと自体がおもしろいじゃないかと考え直した。

長距離運転に疲れたので、西紀サービスエリアで休憩。「ココに立ち寄ったら絶対コレ!」という看板に煽られ、こちらのサービスエリアの名物であるという黒豆パンを買ってみる。“丹波の黒豆”と言えば、高級品だ。大粒でモチモチしていて、ほんのり甘く美味い。サービスエリアを後にして、再びドライブ。映画『ドライブ・マイ・カー』を観てからというもの、わたしも西島秀俊に運転手として採用してもらいたいという気持ちが芽生え、加速と減速に気を使うようになった。西島秀俊に乗っていることを忘れて欲しい。

帰宅して、『有吉の壁』スペシャルをぼーっと観ながら、楽しみにしていた『水曜日のダウンタウン』の「おぼん・こぼんヒストリー」まで待機。まさかの次週に続くであったけども、見応え抜群であった。どっちがおぼんで、どっちがこぼんなのかを完全に把握したぞ。

2021年9月30日木曜日

朝から会議。月末の精算処理があり、早めに帰社しなくてはいけないのだけど、訪問しないといけない案件があったので、京都へ。時間がないので、ローソンで買ったおにぎりを齧りながら走る。215円もする「のどぐろ醬油漬け焼き」を買ってしまった。コンビニのやつは、おむすびじゃなくておにぎり、って感じがするな。一仕事終えると、お腹が空いてしまったので、セブンイレブンアメリカンドッグを買って食べた。『ハライチのターン』と『アルコ&ピース D.C.GARAGE』で立て続けにアメリカンドッグの話を聞いていたので、完全に影響されてしまった。揚げたてだったので、むやみやたらに美味しくて感激。

セブンイレブンの高級キリマンジャロブレンドがいつの間にか終了してしまい寂しい。まだまだ旗やポスターがそのままの店が多いのだけど、どこに行っても置いてはいない。あのネイビーはとてもいい色合いだったので残念だ。ホットのキリマンジャロブレンドとして復活しないかな。

aikoの新曲「食べた愛」がとても好きで、車でよく流している。イントロでいつもハッとする。あと、PSGとOriginal Loveの「I WISH/愛してます」は昨日のリリースから何回聴いたからわからない。PSGの「愛してます」がOriginal Loveからのサンプリングだったことも知りませんでしたけど。

SurpriseなくらいにオシャレなShirtにiron
HipHopブランドじゃ子ども過ぎるから
親父がmama落としてときこれ着てたって
油断した足取りでentranceはguest
頼むよmen RLのShirt 酒は勘弁

のS.L.A.C.K.(今は5lackか)が好き。ラッパーがかしこまる時に着るシャツはたしかにブルックスブラザーズよりラルフローレンという感じがします。Original Loveと言えば、爆笑問題太田光が「朝日のあたる道」が大好きという話を聞いた記憶があるのだけど、ネットで検索しても出てこない。夢かな。

帰り道にスーパーに寄って、豚バラと白菜を買ってお酒とだし顆粒で蒸して食べる。『マツコ&有吉の怒り新党』の解散生放送を観た。懐かしい映像の数々、そしてマツコ・デラックスと有吉ともに、加齢と時代にわせてなのか、ものすごくマイルドになっていってることを改めて痛感。前から好きだけど、今の2人はもっと好きだ。夏目さんって箕面出身なんだ、と大阪に来てなければ感じないことを想った。箕面は自然豊かで、とてもいいところなので、いつか住んでみたいとさえ思います。ミスタードーナツの一号店もあります。

2021年10月1日金曜日

この日は半日以上会議なので在宅勤務をして、ZOOMで参加。クリーニングや洋服の丈直しも済ませ、掃除に洗濯もはかどった。お昼は昨日残っていた豚バラで豚キムチを作った。バターとにんにくチューブを加えて炒め、これは美味いに決まっているだろうと思ったけども、そんなこともなく。自分には繊細な調理感覚がないことを思い知る。

きっちり定時で仕事を切り上げ、散歩。SAKEROCKの『慰安旅行』を聴いた。“慰安旅行”ってタイトルは嫉妬するほど秀逸で、これだけで聴いてみようとなるよな。スーパーでノンアルコール飲料とお惣菜を買う。「LIFEのエビマヨはこの世で1番美味い総菜っすよ」と近所に住んでいる後輩が激推ししていたので、食べてみたのだけど、味が濃くてバカみたいで、確かに美味しかった。配信でダウ90000『旅館じゃなんだからさ』を観る。噂通り、めちゃくちゃ良い。天才。東京にいれなくて悔しいと思える劇団だ。台詞廻し、タイトル、シチュエーション、舞台設定、どれも素晴らしいが、何と言っても役者陣のルックスが良い。絶妙に良い。これは10年前にロロを観た時依頼の感覚だ。『旅館じゃなんだからさ』はレンタルビデオ屋が舞台なのだけども、奇しくもひさしぶりにTSUTAYAでDVDを借りてきていて、高畑勲平成狸合戦ぽんぽこ』を観た。古今亭志ん朝のナレーションは何度聞いても最高。

2021年10月2日土曜日

遅くまで映画を観ていたので、少しく遅めの起床。ブランチに近所の喫茶店「リヴォリ」へ行き、週替わりメニュー。今週は「ミートソースとじゃがいものピュレグラタントースト、人参のポタージュ、柿・生ハム・アンディーブのマリネ、生姜ドレッシングサラダ」でした。どれも抜群に美味しい。柿と生ハム、めちゃ合います。食後にプリンも注文。ここのプリンが世界で1番美味しいと思っています。

お腹がいっぱいになったので、腹ごなしに散歩。園芸センターでユーカリを買い直す。銀世界という葉の広い品種にした。香りが良いし、量も多かったので小分けにして、リビング・キッチン・お風呂場・トイレに飾りました。スーパーに寄って、紙パックの珈琲とギンビスのアスパラガスビスケットを買う。アスパラガスビスケットは本当に美味しいし、形状もパッケージも最高で、素敵なお菓子です。ダウンタウンの浜ちゃんが1番好きなお菓子って『POPEYE』にも書いてありました。

帰宅して、『本日はダイアンなり』を観る。大阪で土曜日に放送しているダイアンの情報ロケ番組なのだけど、15分のうち広告映像がほとんどで実質5分くらいしかダイアンは映らないの謎構成。しかし8年も続いているらしい。『お耳に合いましたら』の最終回、切なくて可笑しくて、最高。松本監督は人物を魅力的に映し出す才能に秀でている。レンタルした『もののけ姫』を観て、Paraviで『キングオブコント2020』を復習。改めて、審査コメントが設楽さん以外聞きどころがない。ジャルジャルが優勝したなんて誰の記憶にも残っていないのでは。ジャルジャル好きですけど。

夕方にもう一度散歩。大阪中央公会堂~中之島公園のバラ園を練り歩く。ここらへんの都市としての風景の素晴らしさを、大阪をもっとアピールしていくべきだと思う。“浪速”ではなく、モダンでスタイリッシュ、メロウな大阪で、いつだってウットリしてしまう。ドミノピザを持ち帰り(半額、最高)、テレビで『キングオブコント』を観る。キングオブコントM-1の日はテレビの前で寿司がピザを食べる。これはもう決まりごとだ。いつもはピザーラ派なのですが、『お耳に合いましたら』9話に影響されて、ドミノピザわ持ち帰ってみた。ニューヨーカーピザというやつにしたら直径40センチもあるでっかくて薄いピザで、箱の大きさに笑みが溢れた。

さて、肝心の『キングオブコント 』だけども、空気階段の優勝を願うあまり観ながら緊張しながらも、全組があまりにも最高でずっとニコニコしていた。披露されたコントの秀逸さ、審査員の真摯なコメント、会場の雰囲気、日比麻音子アナのリアクションのキュートさ、どれをとっても歴代最高の大会という評価に完全同意だ。空気階段が優勝する世界でよかった。あと、ジャルジャル後藤のゆったりとした茶色のスーツ、かわいい。顔もかわいい。こんなに最高だったんだから、時間に余裕があったら、なにかテキストを残したいけども、すでに書き尽くされていそうだ。優勝の余韻のままDVDで『anna』を観て、Paraviで反省会までチェック。ニッポンの社長のケツが本当は右利きなのに、コント中では左打ちであんなにも素晴らしいスイングを披露していたという事実に驚き。エゴサーチしたら、「ニッポン社長 森友哉」って出てきたというのも笑いました。

2021年10月3日日曜日

天気が良かったので、自転車で出かけた。まだまだ30℃近く暑いが、日陰にはたしかに秋の訪れを感じる。天神筋六丁目にある大阪市が運営している「大阪くらしの今昔館」へ。桂米團治の「なにわ町家歳時記」や「モダン大阪パノラマ遊覧」、企画展「商都慕情Ⅱ-水のまち大阪を巡る-」などを楽しむ。明治45年から大正12年まで通天閣周りにルナパークという非常にモダンな遊園地があり、通天閣からロープウェイが引かれていたそうな。まったく知らなかったが、展示で見受ける印象はなんだか夢のような場所であった。お昼は天神橋筋商店街で親子丼を食べる。自転車で淀川を超えて、新大阪へ。マンションの9階にある「天然温泉 ひなたの湯」に入ってきた。マンションの住人は無料らしく、だからなのかわからないが、とにかく混んでいて、サウナは並ばないと入れず。水風呂もきっちり冷えていて、寝転べば一面が空!という外気浴スペースも秀逸。空いていれば最高の施設のはずだが、土日は厳しそうだ。

サッパリしたので、来た道を帰る。長柄橋から見える夕日が美しかった。時折、走る阪急神戸線も叙景を添える。天神筋六丁目の「阪急OASIS」に寄ってみると、ついに発見マイクロマジックポテト。天然のマイクロマジックとの対面に、えらく感動してしてしまった。この「阪急OASIS」は実に品揃えが良く、たとえば日本ルナのバニラヨーグルトなんて5種類くらい並んでいる。バニラヨーグルトに味のバリエーションあるなんて知らなかった。『マツコ&有吉 かりそめ天国』にて復刻したフジパンの「スペースアポロ」もきっちり並んでいるどころか、新味のイチゴクリームまでしっかり展開。思わずマイクロマジックとともに購入してしまった。スペースアポロは必ず牛乳と一緒に食べたいですね。日をたくさん浴びたせいか疲れてしまった。録画してあった『金スマ』の太田プロSPを観て、早めに寝た。

最近のこと(2021/09/20~09/26)

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2021年9月21日火曜日

三連休明けで憂鬱。ブルーに打ち勝つために朝からTony Macaulayの名曲集を聴く。ほとんどの曲をミスタードーナツで聞いたんじゃないか錯覚するとほどに、甘いドーナツのような最高のソングライティング。漫画家のおおひたごうも好きらしく、彼の製作した楽曲を集めていたプレイリストを公開していた。ときに、おおひたごうの代表作『おやつ』はわたしのバイブルなのだけども、最近『TV Bros.』にて縦スクロール漫画としてちまちまリメイクされているので、ぜひお目通し頂きたい。

この日は珍しく、午後から車で奈良県へ。ずっと気になっている大山海の『奈良へ』はまだ読めていない。奈良にはプライベートでもちょくちょく出かけているのだけど、とても気に入っている。中谷堂のよもぎ餅は美味しいし、履きやすくてかわいい靴が売っているNAOTのお店もある。NAOTの奈良店でGomes The Hitman山田稔明が定期的にライブをしているらしいので、いつかタイミングがあったら行ってみたい。近鉄奈良の「発酵と燻製の盆地料理 パインストア」で食べた海南都果鶏飯は2021年上半期のベスト外食だし、京終駅にある「ほてい湯」という銭湯も、サウナ・水風呂ともに素晴らしく、お気に入りだ。関西に好きな場所が増えていくのがうれしい。

本屋で「大人も読みたい藤子・F・不二雄100」という特集の『Casa BRUTUS』を買う。素晴らしい出来栄え。「帰ってきたドラえもん」におけるドラえもんのび太の再会時の「うれしくない。これからまたずうっとドラえもんといっしょに暮らさない。」という台詞の素晴らしさを改めて味わう。感動的なシーンで思いっきり照れてズラしてしまう感性。帰宅して、ヤクルトとDeNAナイトゲーム。初回での村上の満塁ホームランに痺れる。これはもしかして、本当にスワローズの優勝がありえるのでは。夜ご飯に肉じゃがとお味噌汁を頂く。

2021年9月22日水曜日

朝、起きたらSAKEROCKがサブスク解禁。しかし、急に有頂天の「オードリー・ヘプバーン泥棒」が聴きたくなったので、『カラフルメリィが降った街』を聴きながら通勤した。まったくの偶然なのだけど、「作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ、演出:三浦直之」という素晴らしい座組の演劇公演がこの日アナウンスされて興奮。ケラを聴いておけ、という啓示だったのか。その『SLAPSTICKS』は来年の2月上演とのこと。ロロメンバーの出演に加えて、主演には桜井玲香(元・乃木坂46)だという。伊藤万理華桜井玲香が松本壮史や三浦直之と仕事を共にしている現状がうれしくて仕方がない。好きなものと好きなものが繋がって、美しい地図を描いている。

この日の『家、ついて行ってイイですか?』も素晴らしい内容。亡くなった母が最後に作ってくれたカレー。食べることができずにいたそのカレーを決心して、解凍する中年男性のエピソードに涙する。『水曜日のダウンタウン』の「マツケンサンバを踊りながら泣くことなど出来ない説」、素晴らしいズラし方。パンサー尾形のマツケンサンバがとても良かったので巻き戻して2回観た。鈴木もぐらが歯のTシャツのモスグリーン着ていた。わたしも寝間着として愛用している。この日もヤクルトが勝利。阪神が負けたので、首位とのゲーム差はついに0.5に縮まる。

2021年9月23日木曜日

秋分の日でお休み。南森町まで歩き、今年できた「台湾朝食専門店 wanna mannna」へ。豆乳をお酢で固めてラー油やザーサイをトッピングした“鹹豆漿”というスープに揚げパンを浸して食べるのが美味しい。台湾には2回ほど行ったけども、でこんな朝ごはん食べたことなかった。朝ごはんを食べ終えて、商店街にある床屋(理容室)で髪を切る。どう注文しても“坊ちゃん刈り”にされてしまうというトラウマから小学生の低学年以来、足が遠のいた理容室。店先には「黄綬褒章現代の名工・卓越技能章受賞・ナニワの名工」といった謳い文句が並んでいる。昭和の名人の技術みたいなものに滅法心惹かれてしまうようになり、たまらず入店してみることに。ここ数年は1000円カットにしか通っていなかったので、繊細なカット技術と丁寧な接客に感動してしまった。きっちりオーダーすると、坊ちゃん刈りにされることもなく、一安心。というか、あの頃より20年以上歳を重ねているので、“坊ちゃん”も何もないのだけど。そして、理容室の醍醐味は何といっても顔剃りだ。ひさしぶりにやってもらったけども、これが抜群に気持ちいいし、自分ではどうにもしがたい鼻や耳のうぶ毛もさっぱりするので、オススメ。理容師にしか許されないカミソリを使っての顔剃りは、肌の不要な角質を削ぎ落とし、ターンオーバーを正常化させる効果なども注目され、現在は女性の利用者も増えてきているとか。とても気分が良くなり、これはちょっと通ってみようかなという心持ちだ。

帰宅して、部屋の掃除と洗濯。気持ちのいい秋晴れなので、洗濯もはかどる。昼過ぎに、大阪城まで散歩。ビジネスパーク駅にあるミスタードーナツでお昼ご飯。エンゼルクリームとハニーチェロをひさしぶりに食べた。大阪城付近の綺麗なビジネスビル街も大阪のお気に入りの場所だ。土日は閑散としているところも好き。そのまま「ホテルモントレ ラ・スール」のスパ施設へ。値段がするわりに施設が充実しているわけではないのだけど、綺麗で景色も良く空いていて、サウナと水風呂に過不足もないので、たまの贅沢にオススメのサウナスポット。ホテルを後にして、そのまま歩いてドーンセンターという施設で柳家喬太郎の『なにわ独演会』を聴く。「花筏」と「真景累ヶ淵-宗悦殺し-」の2席。枕と「花筏」で大いに笑わせられ、怪談噺である「真景累ヶ淵-宗悦殺し-」はグッと聞かせる。社会から疎外された盲人の按摩達の連帯というか、別の人物群を“わたしたち”として当たり前のように描いてしまう筆致が、江戸末期から存在することに感銘を覚える。

会場を出ると、秋の夜風が気持ち良く、歩いて帰ることに。ひさしぶりに予定ぎっしりの充実した休日を過ごして、大満足で眠りにつく。

2021年9月24日金曜日

5時半に起きて、『ハライチのターン』を聴きながら京都へ向かう。取引先の新店陳列。近くの駐車場を確保するため5時半くらいに起きねばならぬのだ。ひたすらに肉体労働。お昼は、セブンイレブンの「たんぱく質が摂れるグリルチキン弁当玄米入り」を食べる。美味しいし、たんぱく質が45gも摂れるのはうれしい。ヘトヘトになって帰宅。『ミュージックステーション』のスペシャルを観ながら夜ご飯。眠りにつくまで、『101回目のプロポーズ』を観る。ルッキズムがひどいので、現代的にはアウトかもしれないが、名作だと思う。第1話の、浅野温子の死んだ婚約者のプロポーズの言葉を、武田鉄矢がその真意を知らぬままに拝借して、浅野温子に伝えるシーンの感動たるや。

僕は誓う!50年後の君を今と変わらず愛している!

この言葉そのもののエモーションが感動的というのでなく、借り物の言葉であるにも関わらず、かつての恋人の想いがそのまま武田鉄矢に乗り移り、それが一瞬ではあるのだけど、浅野温子に響いてしまうという演出がグッとくるのだ。“上書き”されることを許す態度、というか。

2021年9月25日土曜日

昨夜の疲れからか爆睡。起床して、トーストに目玉焼きを乗せてホット珈琲とともに朝ごはん。録画してあった『サ道』と『お耳に合いましたら』を観る。これがここ数か月の土曜日のルーティンであった。そのまま、YouTubeを観漁る。SMAPと少年隊の貴重なテレビ番組パフォーマンスを大量に摂取。「がんばりましょう」は改めて名曲だ。ジャニーズ最高傑作と呼ばれる少年隊のダンスパフォーマンスを観るのは最近の喜びのひとつだ。「ABC」「Stripe Blue」「湾岸スキーヤー」のパフォーマンス動画は何回観ているかわからない。錦織一清西寺郷太NONA REEVES)プロデュースで10月にソロアルバムをリリースされるというのもうれしいニュース。コーラスは真城めぐみだという。

2キロほど散歩して西大橋にある「カレーのお店 Koganeya」で米茄子と豚カツのカレーを食べる。高知産の米茄子の滋味深さに感激。このお店はカレーの雑誌にて欧風カレー部門で数年連続グランプリをとっているのだけど、一切並ばずに食べられる。そんなところ大阪という街の魅力のひとつだ。東京とは人口が違うので、美味しい店でもほとんど並ばない。ラーメン屋やお洒落なカフェはたまに行列しているけど。そのまま難波まで歩き、「丸福珈琲」の本店で苦い珈琲をすすり、映画館で『ドライブ・マイ・カー』を観る。ひさしぶりの映画館でワクワクしてしまった。3時間という上映時間に怯んでいたが、あっという間に過ぎ去る上質な映画体験。印象に残るシーンが本当にたくさんある。

夜はセブンイレブンで買った鍋で簡単に済ませる。デザートにスーパーで安売りされていたハーゲンダッツのバニラアイスクリームを食べた。テレビ放送で『鬼滅の刃 無限列車』を観た。御多分に漏れず、煉獄さん大好きです。あと、下弦の壱・魘夢は最高。あのキャラクター造詣で一人称が“俺”なのとかセンスだよなぁ、と思う。そして、全然負けないヤクルトスワローズ

2021年9月26日日曜日

とても涼しくて気持ちのいい日。朝はトーストにバターと蜂蜜をかけて食べる。引き続き『101回目のプロポーズ』を観進めながら、ダラダラと過ごしているうちお昼の時間に。Uber Eatsでタコベルを注文。昼過ぎに天満橋のOMMビルで開催されていた文芸フリマを覗きに。東京の文学フリマは住んでいる場所から電車で1時間以上かかったが、大阪では歩いて会場に行けてしまう。都心に住む喜びだ。わかしょ文庫『うろん紀行』と長嶋有主催の『傍点』を購入。

帰りに京阪シティモール地下のスーパーで買い物。夕飯の材料とミレービスケットとパックのアイスコーヒーを買う。秋刀魚が食べたかったが、高いので諦める。帰宅してナイターを観ながら、仕事の資料作り。ヤクルトスワローズが16得点。異様に強いけど、どうしてしまったのだ。石川投手にひさしぶりに勝ちがついてうれしい。まさに円熟のピッチング。20年目の41歳のここにきて、キャリアハイの防御率を叩き出している石川は本当に偉大だ。青木、山田、村上、奥川も素晴らしいが、わたしにとってヤクルトスワローズとは=石川雅規なのだ。たとえ引退しても、必ずコーチ、監督になってくれるだろうから、その方程式はしばらく健在だろう。

夜ご飯は鯖缶を使った炊き込みご飯、豆腐ハンバーグ、きのこのバター炒め。炊き込みご飯が抜群に美味しくて3杯御替わりした。自分はおこわとか炊き込みご飯が大好きということに最近になって気づいた。

最近のこと(2021/09/13~09/19)

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2021年9月13日月曜日

7時起床。健康診断があるので、有給休暇をとった。採血があるので、ご飯が食べられないので、お水を少しだけ飲む。元気が湧いてこない。川沿いの道を歩いて病院へ向かう。秋の少しだけひんやりした風が気持ちいい。Super Furry Animals『Rings Around the World』の20周年アニバーサリー盤がリリースされていたので、それを聞きながら歩く。リリース当時は高校生だったが、あの頃と同じように「Juxtapozed With U」「Presidential Suite」の流れで胸いっぱいに。

8時半に受付を済まし、9時から健康診断スタート。平日でも混んでいた。ときに、わたしは採血がとても苦手だ。緊張感が身体ににじみ出ていたようで、看護師さんに「大丈夫ですか?気分悪いですか?」と少し笑われた。看護師さんは感染対策のポリエチレン手袋をしているのだけど、手袋の中は手汗でビッショリとなっていた。手袋って蒸れるよな。そして、人生2回目のバリウム検査。バリウムの不味さどうこうよりも、検査台での重力を感じる回転と医者からの厳しい指令のほうがよっぽど衝撃的なので、若い皆様は覚悟しておいてください。下剤を飲んでお腹がギュルギュルに。

病院を後にして、京阪シティモールジュンク堂書店で雑誌をチェック。岩波文庫の『ラ・ロシュフコー箴言集』を少し立ち読みしていたら、ヤヤっとくるものがあったので買う。せっかく平日なので、入ったことのないお店でご飯を食べようと天満橋と北浜の境目に位置する「グリルABC」に入ってみる。昭和25年創業という昔ながらお洋食屋さん。タンシチューとライスを注文。とても美味しい。付け合わせの太目のスパゲッティもうれしい。常連さんらしき人たちはみなこぞって100円の中華スープを注文していた。汁物を追加しようという心の余裕がとてもかっこいいものに映った。洋食屋なのに中華スープ!?と思うが、そもそもここは中華そばやワンタンメンに焼きめしまでメニューにあるのだ。3900円のビフテキというメニューも気になる。ビフテキという響きは『ドラえもん』で覚えたのだけど、ステーキとはまた位相の異なる特別性を感じるものです。

職場や取引先から電話がたくさんかかってくるので、家で少し仕事。しかし、せっかくの有給休暇なので、ひと段落ついてから、再び出かける。サウナにでも入ろうと心斎橋の「清水湯」に歩いて向かうことに。「清水湯」客層は決していいとは言えないが、とても機能的なビル型銭湯でサクっと気持ちよくなれます。サウナのテレビで『科捜研の女』の再放送を観ながら3セット。サウナっていつ来ても『科捜研の女』が流れている気がする。もしくは『科捜研の女』的な別のドラマなのかもしれない。時限爆弾が爆発しそう!というところで放送が終わってしまいモヤモヤ。『科捜研の女-劇場版-』は良さそうで少し気になる。

気候も落ち着いてきたので、帰りも歩く。「ループウィラー大阪」を覗いて、心斎橋のハイブランドが立ち並ぶ通りから商店街に入り、船場堺筋本町をプラプラ。ザ・なつやすみバンド『NEO PARK』とMichael Franks『The art Of Tea』を聴いた。サンドラッグに寄って歯磨き粉を買う。歯磨き粉のパッケージや品名は似ているものが多く、特にこだわりもないので、いつも自分が何を使っていたか忘れてしまうのだけど、「まぁ、これかな」と思って選ぶと、だいたいピュオーラのソフトミントで、家に帰って「また同じやつかぁ」となるのだけど、たぶん心の底ではピュオーラに信頼を置いているんだろうな。スーパーでハマチの刺身、豆腐(絹)、納豆、キムチを買った。

帰宅して仕事のメールを返信して、夜ご飯を食べながら録画してあった『おげんさんといっしょ』のイッキ見再放送を観る。藤井隆はいつだって最高だ。大阪に来て驚いたのは、藤井隆とYOUが司会の関西ローカルバラエティー番組『土曜はダメよ!』なる長寿番組の存在。18年も続いているらしいが、まったく存在を知らなかった。フットボールアワー横澤夏子もレギュラーで、全国放送でも遜色ないクオリティ。桂小枝の「ギョーテン!住宅情報!!小枝不動産」という人気コーナーもある。関西ローカルと言えば、『かまいたちの知らんけど』をもう1回観て、ひさしぶりに日記以外のブログを書いた。『UOMO』のテレビ番組を取り上げる連載に書こうかと思ったが、あまりにローカルだし、800字では表現しきれなかったので、ブログの場を選びました。というわけで、雑誌『UOMO』にて「テレビにはまだワクワクがある!」という連載を持たせて頂いておりますので、ぜひお読みください。第1回はドラマ『お耳に合いましたら』を取り上げております。

『UOMO』を読んだことがなかったのですが、とても良い雑誌でございます。長谷川昭雄、南貴之、金子惠治などの文章を読める媒体ってネットにしかないと思っていたんですが、『UOMO』だったんですね。南貴之の石拾いという趣味について書いているコラムが良くて、影響されて石を集め出してしまいそうです。まずは拾った石を盛る器が欲しい。

2021年9月14日火曜日

起床するやいなや『安住紳一郎の日曜天国』を流して、身支度。お醤油についてのあれやこれやを安住さんが流暢に語っている。あらゆる分野の話題に精通している大人に憧れてしまう。そのまま『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』と『宮下草薙の15分』を聞き終えながら歩いて会社へ。雨降りで20℃ちょっとしか気温が上がらず、肌寒い。営業所も冷えるので肩にカーディガンをかける。これをやっていると「プロデューサー巻きじゃないですか」と必ず突っ込まれるが、わたしはかたくなに仕事場ではカーディガンを着ずに、肩にかけるのだ。どうせすぐ脱ぐから、というだけの理由なのですけど。

営業所で内勤してから車に乗り込み、先週の『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら京都へ。若林さん憧れの石川佳純ゲスト回。意識が高くない無邪気な若林さんという感じで、聞いていて楽しかった。お昼はセブンイレブンのいつものラップロールサンド。寒いので、ひさしぶりにコンビニのコーヒーをホットにする。うだるように暑かった京都の夏ももう終わりだ。

帰りの車中ではOfficial髭男ismのラジオ番組『LANTERN JAM TIMES』を聴くいた。ベースの楢原さんホスト回。楢原さんの作る曲とボーカルがとても好きなので、いつかソロアルバムを作って欲しい。バンドのギタリストやベーシストが作るちょっと小ぶりなポップソングが詰まったソロアルバムって好きだ。番組中にGLAYが3曲も流れたのには驚いてしまった。「GLAYも並行して聞けちゃうオレ」みたいな自意識とは無縁さが清々しい。新曲の「青春は残酷だ」は、フジファブリック若者のすべて」とか「サヨナラなんて云えないよ」(つまりマイケルの引用の引用)のギターフレーズを引用した謎曲だった。

かまいたちの知らんけど』のエントリーがたくさん読んでもらえた。ひさしぶりの日記以外のブログ更新だったので、うれしい。とにもかくにも、関西に住む人々の「イズミヤ」への想い入れはとても強い。わたしもこっちに来てから仕事でもよく行くのだけども、絶妙にいなたく、寂れた感じが良いのだ。関東で言うと、「イトーヨーカドー」のようなポジションだと思う。「イトーヨーカドー」のフードコートのポッポのあの感じとか泣けるもんな。あとはやっぱりあの番組で密かに興奮したのは、濱家がオカンにねだったという野村トーイ「それいけ!ヨッシー」だ。たしかに、当時の子どもたちの憧れだった。しかし、すぐに埃がついてヨッシーのベロの粘着性が失われてしまうかなしい玩具でもあった。自分は買ってもらえたのか、親戚や友達の家で遊んだのか思い出せないのだけど。帰宅して、『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事。夕飯は焼き鮭、豆腐、納豆。

2021年9月15日水曜日

一日中、営業所にて内勤。昼はローソンのざる蕎麦を食べた。ローソンの蕎麦はセブンイレブンに比べると、だいぶ劣る。大阪には「富士そば」や「ゆで太郎」を見かけない。その代わり、うどん屋はたくさんある。温かい蕎麦の濃い口の汁にグチャっとした天婦羅を浸して食べるあの感覚、ひさしぶりに味わいたい。

ときに水曜日はテレビがおもしろい。『有吉の壁』『家、ついて行ってイイですか?』『水曜日のダウンタウン』『あちこちオードリー』と19時からずっとテレビの前に釘付けに。この日の『水曜日のダウンタウン』でのマヂカルラブリー野田さんの涙はとても良かった。忙しすぎるのかなと心配にもなったが、人の心の底にある善良であらんとする“魂”みたいなものが垣間見えた。「みんなもそうであって欲しい」みたな台詞が胸に響いた。『あちこちオードリー』のナインティナイン矢部浩之ゲスト回も興奮。ついつい寝るのが遅くなってしまう。

2021年9月16日木曜日

出社してすぐに京都へ。ZARDがサブスク解禁ということで、社内でデビュー曲の「Good-bye My Loneliness」をはじめて聴いてみた。TOTO歌謡だった。小学生の頃は美人といえば、ZARD坂井泉水だったし、ハンサムといえばB’z稲葉浩志だった。夜は焼き鯖と油揚げと小松菜を炊いたのを食べた。“炊いたの”って表現が大阪に来たって感じがしてうれしい。

2021年9月17日金曜日

疲れすぎて、ほぼ記憶なし。『マツコと有吉のかりそめ天国』を観ていたら、ちょうどバリウム検査の話をしていた。マツコによると、昔のバリウム検査はグルグル回転しなかったらしい。バリウムは味を選べる病院が多いようだが、わたしが行ったところは味の選択肢がなかった。FM802を聴いていたら、折坂悠太の大阪公演のチケットが発売中とのことでなので、行くことにした。広い場所で音楽を聴くことに飢えている。『ミュージック・マガジン』を立ち読みして、折坂悠太がオススメしていた韓国のミュージシャンKim Okiが気になる。2019年にリリースされている『Sprit Advance Unit』を聴いていたが、とても良い。台風が近づいているようで、夕方から雨。頭痛に悩まされる。

2021年9月18日土曜日

朝になると台風をすでに去っていて、快晴。台風一過というやつだ。よくある話だが、わたしも小さい頃「台風一家」だと思っていて、「台風という災害を経たことで、家族がより一致団結する」みたいなイメージを抱いていた。いつもの喫茶店でモーニングをして、そのままワクチン接種会場があるインテックス大阪へ。コスモスクエアという駅が最寄りで、住之江区の海のほうにある。調べてないけど、埋め立て地っぽい感じで、東京でいうとお台場とか豊洲のイメージだろうか。あちらに比べると何もないけども。

ワクチン接種も2回目なので、慣れたもの。非常にスムーズな導線が組まれていて、あっという間に終わる。注射の痛み、採血のほうがよっぽど強い。注射した後に必ず言われる「揉まないでくださいね」って注意に、「普通は揉まないよな」といつも思うのだけど、昔は揉むのが流行っていたんですかね。せっかく海の近くに来たので、少し散歩して、アジア太平洋トレードセンターに足を運んでみる。BTSのグッズ販売イベントがやっているようで、混雑していたが、そこ以外はとても寂れている。子ども服屋で見かけたアメリカンドッグがプリントされたTシャツがとてもかわいくて、甥っ子に買ってあげようかと思ったけど、家族からLINEで送られてくる写真で確認する限り、いつも無地でシックな恰好をしているのでやめておいた。

中央線(大阪にもある)で本町まで戻り、船場センタービルで「せんば自由軒」にてインディアンカレーを食べる。別に美味くないんだけど、あのルックスにそそられて5年に1回くらい食べたくなってしまう。明日は一日中寝込んでいるだろうなと思い、本屋で雑誌を買った。スーパーでイオンウォーターやアイスを買い込み、帰宅。Netflixで『スパイダーマン: ホームカミング』を観る。トム・ホランドはやっぱりかわいい。徐々に身体が怠くなってきて、接種12時間後に38℃を越し、そのまま40℃まで上がる。足の関節も痛くなり、身体が火照り、1時間ごとに目が覚めるので、とても長い夜になった。

2021年9月19日日曜日

朝には38℃まで下がる。40℃を経験してしまうと38℃でもだいぶ身体が楽に感じる。前回のワクチン接種時も同様だったのだけど、なぜか無性にお腹が空く。身体は怠いのだけど、食欲はあるのだ。身体が頑張って抗体を作っていて、カロリーを消費しているのかもしれない。朝ごはんは山崎の「北海道チーズ蒸しケーキ」と牛乳。かまいたちの濱家がYouTubeでこの組み合わせを推奨しているのを観てから、ハマっている。注射を打った腕が上がらないので雑誌を読むのも億劫で結局ベッドで寝込み、ラジオを聴いていた。うしろシティ阿諏訪と赤もみじ村田がゲストの『三四郎オールナイトニッポンZERO』がおもしろかった。『マヂカルラブリーオールナイトニッポンZERO』で『スラムダンク』のインターハイのトーナメント表を読み込んだ、という話をしていて、めちゃ共感。一体どこの高校が優勝したのかを考え込んだものだ。わたしのお気に入りは大阪の大栄学園の土屋。彼は一体どんなプレーをするのか妄想したものです。ラジオで野田さんが言及していた晴子さんの作った焼きうどんや、花道がシュート合宿の際に食堂で注文する「カツ丼大盛り!それがメシでオカズはね・・・コロッケとサンマと焼きそばとホイコーロー!あと、ミソ汁のかわりにラーメン」も大好きだが、赤木家で出てくるとんかつも私はとても印象に残っているスラダン飯。

この日も結局38~39℃をウロチョロしていて、何度も寝落ちした。熱がある中で食べる「アイスの実 巨峰」の美味しかったこと。本物のブドウと遜色ないというか冷たい分、本物より美味しいと思った。果汁が55%もあって凄い!と思ったが、季節によって変えていて、80%配合されている時期もあるらしい。わたしが小さい頃に食べていた「アイスの実」とはもはや別物だ。なんか箱入りのやつ。あれも素朴で美味しかったけど。

冷凍うどんを食べて、解熱剤を飲んで、やっと熱が下がったので、『爆笑問題霜降り明星のシンパイ賞』(祈・復活)と『テレビ千鳥』を観て、寝る。明日も休みで助かる。

2021年9月19日月曜日

目覚めると、平熱。汗をかいたので、シーツや枕カバーを洗濯。珈琲を飲みながら、録画してあったETV『私の欠片(かけら)と、東京の断片』を観る。小泉今日子の語りが聞かせる。岸政彦と佐久間宣行はルックが似ている。腕を組むとことかも。さらば青春の光YouTubeチャンネルで公開されていた「揺れる想い選手権」が最高。ZARDサブスク解禁で皆がうっすらと感じていたほとんど同じ曲じゃないかという想いを底意地悪く形にする天才的企画力。「Don't you see!」と「君に会いたくなったら」はいい曲ですけどね。

体力を取り戻すべく、散歩をすることに。天気が良いので、パン屋でパンを買って、河辺で食べようと思うも、祝日なのでどこも閉まっている。仕方ないので、天満橋マクドナルドで月見バーガーをテイクアウトして、大川を眺めながら食べた。すぐ近くに中学生くらいの男子3人が同じようにマクドナルドを食べていた。「川を眺めながら食べよう」という感性を若くして持ち合わせているなんて素敵だ。店内は冷房が効いていて快適なのに。この川には時折、小型の遊覧船が通るのだけど、彼らはその度に乗客に目いっぱい手を振っていた。本格的に素敵だ。南船場にある「大阪総合園芸センター」まで歩き、野ばらの実の枝とユーカリを買って部屋に飾った。奥田民生の「野ばら」という曲がとても好きなので、野ばらを飾ることに憧れていたのだけど、あの曲の野ばらは花だろうか。ユーカリは香りがフレッシュ。量が多かったので、クナイプの空き容器を利用して、キッチンとお風呂場にも飾った。植物を飾ると、生活に色づきが出るということを、この歳になってはじめて知る。

少し散歩しただけでもヘロヘロになってしまい、これはいかんと夜は豚肉をニンニクなどで炒めた、いわゆるすた丼を食べた。秋なのでキノコも食べました。ひさしぶりにシャイボ―イに会いたくなり『あいのり Asian Journey』をNetflixで観直す。やはり第1シーズンは出色の出来。スタジオメンバーも素晴らしく、なぜこのまま継続してくれなかったのだろう。ベッキー、オードリー、河北麻友子はいまや全員既婚者で、当時は誰だかわからなかった大倉士門みちょぱの彼氏として名を馳せてる。大倉くん、いいやつそうですよね。

『ダイアンのよなよな』が最終回。大阪に来てからの1年くらいしか聞いてないけども、寂しい。2時間半もあって、ダラーっと間延びしているところが好きでした。

『かまいたちの知らんけど』濱家が涙…スーパー・イズミヤへ最後の挨拶

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MBS製作『かまいたちの知らんけど』の9月12日放送の特別編「37年間通ったスーパー イズミヤへ濱家最後の挨拶」が実に素晴らしい内容だった。関西圏外にはあまり馴染みのない番組かもしれないが、今はTVerという素晴らしいメディアがありますのでぜひチェックして欲しい。


かまいたちの濱家の生まれ育った大阪市東淀川区にある上新庄という町で、彼が生まれる前から営業している大型総合スーパーイズミヤ。濱家にとって、幼少時代から家族や友人との思い出の詰まった大切な場所だ。そのイズミヤ上新庄店がこの8月末をもって47年間の歴史に幕を閉じるという。濱家はイズミヤに感謝と別れを伝えるべくロケを敢行する。



ロケは濱家少年が自宅からイズミヤへと通っていた道を辿ることろから始まる。まず通るのが「神戸屋」の本社前。隣接している工場からはいつもパンを焼く香ばしい匂いがする。そして、蘇ってくる記憶。

“うわぁパンのめっちゃいい匂いやな”ってオカンと姉ちゃんに毎回言いながら行っててん
めっちゃ思い出すぅ


そして、高架下にあったお花屋さん。

ナイロンのエプロンをしたおっちゃんがここで花売ってて
ここを通るたびにお花と緑の匂いがして
<中略>
全部好きやってん 神戸屋の匂いとか
ここ通る時の花屋のおっちゃんの感じとか
たまにオカンがここで花買う感じとか
その匂いとか全部好きやってんなぁ


さらに、高架を走る電車の音。

この音!この音!
この音やねん
“ダダンダダン ダダンダダン”じゃないのよ
“ダダッ ダダッ ダダッ ダダッ ダッ”
最後ダッやねん
っていう思い出とかがあんのよ
ダッで終わってたなぁって子どもの頃の記憶とかあるからさ

場所を通過していく度に、匂いや音が記憶を呼び覚まし、濱家を饒舌にさせる。いざ、イズミヤに訪れると、その勢いはさらに増していく。自転車置き場の柱を触ると手が白くなること、柱にもたれかかって服が白くなってしまったこと、店内に流れる「イズミヤの歌」のメロディ、化粧品売場ではじめて買ったメンソレータムエスカレーターのアナウンス、母親の買い物を待つ間にベンチで読んでいた『ちびまる子ちゃん』8巻、はじめて買ったCD「DEPARTURES」(globe)、特別で贅沢な気分を味わえた喫茶店、はじめて買ったボクサーパンツ、おもちゃ売り場でオカンにねだった「それいけ!ヨッシー」(粘着性のヨッシーの舌!!)・・・これでもかと五感を駆使して場所に宿る記憶を採集していく。そして、フードコートでは「世界一うまいポテト」と再会し、

人生でもっかいこれ食えると思ってなかったです 本当

と涙を零す。イズミヤという場所に訪れることで、濱家は少年時代の幸福な記憶と交感を果たすのだ。

ロケの最後に、お客さんからのイズミヤへのお別れメッセージが寄せられた「思い出写真館」というスポットに訪れる。

最後の思い出に、娘と買い物、楽しみました。81才です

大好きなイズミヤ
子供達はイズミヤで大きくなりました
ありがとうございました

姉がXmasのガラガラ抽選のアルバイトをさせて頂いて
夢で寝言で「ティッシュとキャンディどちらがいいですか?」と
隣の寝室で言っていた30年前が忘れられません
大変お世話になりました

子供が47才に成りました(イズミヤ上新庄店と同い年)

イズミヤが地元の人々にいかに愛されていたかが目の前に立ち上がっていく。ここは、自分と同じように無数の愛おしい記憶が染み込んだ場所なのだということに気づき、濱家は再び目頭を熱くする。食品売り場に降り立った濱家はこう漏らした。

当時のオカンと当時のオレが見えるもん

そう、記憶は場所に宿る。いや、場所が出来事を記憶しているのかもしれない。(そんなロマンティックな思考を小説で実践しているのは保坂和志という作家だが)たしかに記憶というのは人の内側に残るのではなく、それらが行われた場所に消えずに漂っているように思う。その場を訪れることで、内側から思い出していくというよりも、外部から“思い出させられる”という感覚。であるから、その場所が無くなってしまったら失われてしまう記憶もあるはず。「イズミヤの紳士服売り場でオトンのカッターシャツを自分で選んで、それをオカンに採用してもらえるとうれしかった」なんていうささやかな記憶は、イズミヤに訪れねば、思い出せないのではないだろうか。しかし、濱家はこのロケを実行してみせた。思い出せるだけの記憶を、できるだけ詳細に喋りつくし、映像に残したのだ。想いを形に残して、保存すること。それが、忘却の残酷さに抗う唯一の方法であり、創作という行為が途絶えていかない秘密なのかもしれない。