青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2015-01-01から1年間の記事一覧

Mac Demarco『Another One』

Another Oneアーティスト: Mac Demarco出版社/メーカー: Captured Tracks Rec.発売日: 2015/08/07メディア: CDこの商品を含むブログを見るMac Demarcoの新しい8曲入りEP『Another One』が素晴らしい。一聴してすぐさま特別なレコードになってしまった。もと…

コリン・トレボロウ『ジュラシック・ワールド』

素晴らしい!紛れもなく正当な『ジュラシック・パーク』(1993)の続編にして、シリーズ最高傑作。琥珀に閉じ込められた太古の蚊が吸った血の中から恐竜のDNAを採取し、現代に復元させる。その劇中における手さばきは、今作で監督を務めたコリン・トレボロウ…

最近のこと(8/7〜)

最近のこと。猛暑のピークが過ぎ去り、かなり過ごしやすくなった。 真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってた それでもいまだに街は 落ち着かないような 気がしている フジファブリックの「若者のすべて」改めてむちゃ引き込まれる歌い出しだな。…

岡田恵和『ど根性ガエル』5話

皆様、ドラマ『ど根性ガエル』ご覧になっておりますでしょうか。4話で少し上向いた視聴率も、5話では再び7%にダウン。視聴率が全てでないのは重々承知ですが、この数字で判断される事も少なくないのが現状。なんとか2ケタに持っていて欲しい!という程に肩入…

川島小鳥『明星』

行った事もない台湾(中華民国)というお隣の国に対して、僕はどういうわけか異常なまでに憧れと親しみを抱いている。アジア諸国の中において日本との歴史的なしがらみを乗り越えている印象が強いのも一因ではあるだろう。しかし、何と言っても、中国、アメ…

最近のこと(7/30〜)

最近のこと。相変わらず猛暑。いつ天気予報を見ても35℃/25℃だ。毎日が猛暑&熱帯夜。クーラーの効いた部屋で『のび太の海底鬼岩城』観たい。映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城 [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2001/07/04メディア: DVD購入:…

ピエール・コフィン/カイル・バルダ『ミニオンズ』

イルミネーション・エンターテイメントが誇る世界的大ヒットシリーズ「怪盗グルー」の人気キャラクターであるミニオンを主役に据えたスピンオフ作品。これまでのシリーズ2作を観ていなくても存分に楽しめるファミリームービーに仕上がっている。見事な活劇で…

岡田恵和『ど根性ガエル』4話

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 坂本九「上を向いて歩こう」 この日本を代表する名曲に心震わされてしまうのは、「上を向いて歩こう←涙がこぼれないように」と、まず”上を向く”という運動が描かれているからではないだろうか。これが「涙がこぼれな…

ナカゴー『率いて』

ナカゴーの本公演『率いて』をムーヴ町屋で鑑賞。今、足繁く公演に通う価値のある劇団はナカゴーくらいのものだろう、という暴言を吐きたいほどに、いつ観ても新鮮な驚きを纏った物語と笑いを提供してくれる。唯一無二。もし、演劇方面に目配せをしているお…

never young beach『YASHINOKI HOUSE』

never young beachのファーストアルバム『YASHINOKI HOUSE』を聞いた。YASHINOKI HOUSEアーティスト: never young beach出版社/メーカー: Roman Label / BAYON PRODUCTION発売日: 2015/05/13メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る新しいボヘミアン…

最近のこと(7/25~)

最近のこと。暑い。ちょっと暑過ぎる。今年ほど駅とか道端で人がうずくまっているのを見かける夏はなかったぞ。どこかで耳にした「今年は冷夏らしいよ」という情報を6月頃、得意気に何人かに話してしまったではないか。冷房つけたまま寝ると身体がだるくなる…

岡田恵和『ど根性ガエル』3話

ひろしは記憶喪失者なのか。回のラストで見せる決意が、翌週には必ずリセットされてしまう。毎話ごとに、朝食のシーンで母ちゃんとピョン吉に諭されている。ダメな男なのである。やっと働いたと思えば、すぐ辞めようとするし、せっかくみんなの開いてくれた…

両沢和幸『お金がない!』

織田裕二主演のテレビドラマ作品『お金がない!』を観た。1994年のフジテレビ制作の作品で、脚本は両沢和幸。代表作は『味いちもんめ』でしょうか。演出は共同テレビの重鎮・若松節朗と『世にも奇妙な物語』シリーズの木下高男。『踊る大捜査線』の本広克行…

鈴木雅之『HERO』

フジテレビ制作のテレビドラマ『HERO』の8年ぶりの劇場版。SMAP木村拓哉演じる検察官・久利生公平が型破りな捜査で事件の跡をなぞっていく。探偵や刑事を主役に据えた所謂「推理物」に連なる作品であって、私はどうしてもそういったジャンルの作品に過剰に…

最近のこと

最近のこと。暑い。湿気が凄過ぎて、自転車を漕いでいると水の中を泳いでいるようだ。と書くと、素敵な感じだが、ネガティブな意味で。息苦しいのだ。しかし、カレーを煮込んだり、スイカバーを食べたりして、愉快に夏を過ごしています。後、豚しゃぶをむち…

岡田恵和『ど根性ガエル』2話

2話も素ん晴らしい! “食べること“が頻繁に画面に姿を現すが、その行為のイメージの連鎖、広がりが実に見事だ。まず、”食べること”を軸にドラマが展開している点に注目したい。 根性を出す、と宣言したのにも関わらず、結局変わらずぐうたらのひろし(松山ケ…

木皿泉『セクシーボイスアンドロボ』

今期1番の注目ドラマ『ど根性ガエル』が河野プロデューサー×松山ケンイチのコンビという事で、木皿泉脚本作品の『セクシーボイスアンドロボ』を復習。原作は黒田硫黄の未完の漫画作品だ。セクシーボイス アンドロボ(1) (IKKI COMIX)作者: 黒田硫黄出版社/…

丸山健志『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』

素晴らしい。まず生駒里奈というフィルムに愛される新たなミューズの登場を喜びたい。彼女が心理的にも身体的にも映画を常に振動させている。あの未知の引力は何だろう。前田敦子しかり、無自覚であるにも関わらず、どうしたって”センターライン”だとか”物語…

岡田恵和『ど根性ガエル』1話

河野英裕×岡田恵和によるドラマ作品『ど根性ガエル』の放送が開始された。素晴らしい!キャスティングや演出(狩山俊輔と菅原伸太郎!)の布陣だけで上がりに上がっていた期待値をゆうに飛び越えてきました。出演レギュラーメンバー総勢で歌うOP「ど根性ガエ…

北村薫と藤子・F・不二雄がみせる日常の"スキップ"

スキップ (新潮文庫)作者: 北村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1999/06/30メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 257回この商品を含むブログ (221件) を見る17歳の女子高生が、目覚めると42歳になっている。25年という歳月を”スキップ”してしまった1人の女…

最近のこと(2015/06/27〜)

連日の雨降りですが、止んで欲しい時には止んでくれ、どうにか梅雨ライフを楽しめています。週末に紫陽花を観に鎌倉へ行ってきました。紫陽花シーズンという事もあり、大変混雑していて、長谷寺は入場制限の1時間半待ち。長谷寺は確かに眺望も良くて気持ちの…

山田稔明『the loved one』

猫好きの人が猫を想う気持ちが好きだ。彼らは「猫っていうのはこの世で最も美しい生き物なんじゃないかな」なんてよく語るものだけども、そのトーンがくすぐったくもあるが、どこか敬虔さのようなものを湛えている。それがとてもいいのだ。多分、猫を通して…

立川吉笑『5年目の吉笑』

上野広小路亭にて立川吉笑の独演会『5年目の吉笑』を観てきました。元お笑い芸人(イクイプメン)、立川談笑の一番弟子、入門からわずか1年半で二つ目に昇進というスピード出世、水道橋博士(浅草キッド)、倉本美津留、九龍ジョー、ヨーロッパ企画など多…

最近のこと(2015/06/20~)

小旅行の後に、少しだけ体調を崩してしまった。会社も1日だけ休む。「今日は休みます」と職場に電話を入れる時の声色の正解がまだ掴めない。いかにも体調が悪いのです、という感じの声色を出すのも恥ずかしいではないか。咳を挟んでみるなんてもっての他で…

円山スクランブルエッグス『円山町再開発』

かもめんたる、さらば青春の光、ラブレターズの3組からなる合同コントユニットの旗揚げ公演。円山スクランブルエッグス。どうしたって、同じく渋谷の地名を冠した「宇田川フリーコースターズ」を想起してしまう。バナナマンとおぎやはぎのコントユニットだ。…

是枝裕和『海街Diary』

『そして父になる』(2013)において、最後の最後まで福山雅治を葛藤させた「血か?過ごした時間か?」という問い。そんなものは何てことはないのだ、という素振りで長女(綾瀬はるか)は腹違いの妹(広瀬すず)に唐突に問いかる。 鎌倉に来ない? 4人でいっ…

cero「街の報せ」(『Obscure Ride』購入特典)

ceroの3rdアルバム『Obscure Ride』のタワーレコード購入特典音源である「街の報せ」をお聞きになっただろうか?これが一部の購入者しか聞けない楽曲だなんて嘘、いや罪だ、というような出来栄えなのです。『My Lost City』リリース時のタワレコ購入特典「あ…

松本小旅行記

天気よし。洗濯機を回したい欲求に駆られたが、レンタカーの予約時間があるので、急いで家を出る。本日は長野県松本市への日帰り小旅行なのだ。ドライブ、蕎麦、ショッピング、市内観光と楽しみは多々ありますが、最大の目的はceroのライブ。ZEPP TOKYOでの…

三宅唱『THE COCKPIT』

『Playback』(2012)の衝撃が今なお鮮明な三宅唱の新作は、OMSB(SIMI LAB)やbim(THE OTOGIBANASHI’S)といった若い世代のラッパー達が楽曲をクリエイトしていく様を収めた60分の中編だ。これが抜群に面白い。仲間が部屋に集い、音楽をクリエイトしていく…

原田眞人『駈込み女と駆出し男』

思わぬ伏兵。満島ひかり出演というトピックがなければ、完全に見逃していたであろう今作が意外なほどにいいのだ。上半期の邦画で言えば1番かもしれない。原田眞人という監督にいい印象を持っていなかったのだけど、巨匠の円熟味溢れる演出、画作りの数々に痺…