
今回の「最近のこと」は10日分まとめてみたら、1万字を超えてしまった。長いし、特に何が書いてあるというわけではないので、本当に暇な時に読んでください。
9月5日金曜日
台風が来るという話だったけども、大阪は雨さえほとんど降らなかった。藤井風のアルバムのリリース日というので、昨夜は0時まで起きていたのだけど、どうやら日付が変わったタイミングではなく昼のリリースとのこと。ワクワクしながらお昼の12時にSpotifyを開くと、「リリースまで後1時間」とのアナウンス。13時リリースなんていうスタイルもあるのか。2回もスカされてしまった。お昼に蕎麦を食べ、午後からは、待望の藤井風のニューアルバムを流しながら仕事に励む。「Hachikō」みたいなループビートのポップミュージックがもっと入っているのかと思っていたので、肩透かしはあったものの、全編がリッチな音質のオーセンティックなポップスでウットリでした。Sabrina Carpenterのニューアルバムとかもだけど、どこか“あの頃”の洋楽、という感じの良さ。「Prema」「Forever Young」「You」が特に好きでした。夜は『ミュージックステーション』にも初登場。『呪術廻戦』の摩虎羅みたいな恰好も、第三の目サングラスも最高でした。あのサングラスはプリンス由来であるのだろうけど、真空ジェシカ川北とも共鳴しており。川北さんのせっかく第三の目が開眼したのに怪我のせいで眼帯をする羽目になり、結局二つ目でしか見ることができない、ってボケ、好き。あと、岡山発のローカルドラッグストアであるザグザグとププレひまわりの歌を歌ったのにも興奮。わたしは別に岡山県に所縁はないのですが。ちなみザグザグは兵庫県の川西や武庫之荘あたりにもあります。「Prema」のパフォーマンス、格好よかったな。わたしの世代は、小沢健二と岡村靖幸の全盛期に間に合わなかったので、ポップミュージックのセックスシンボルは及川光博くらいしかいなかったのだけど(ど真ん中にはキムタクや堂本剛がいて、その黄金期と並走できたわけですが)、今の若い人は藤井風がいていいなと思う。あのチャーミングさとセクシーさの兼ね備えは夢中にならざるをえないだろう。
せっかくの金曜日なので夜更かしをしようと、FODで『北の国から '83冬』と『北の国から'84夏』を観た。当然おもしろく、充実した時間が流れているのだけど、尺の問題で連続ドラマ版のあのうねりをあげるように複数のエピソードが絡まっていく感覚がないので、少し物足りない。また、登場人物の“愚かさ”がさすがに胃もたれするレベル。純なんてここから成長するにつれ、どんどん愚かになっていくわけで。誰もが知っているラーメン屋での「子供がまだ食ってる途中でしょうが!」は『北の国から'84夏』のラストに登場する。あの台詞も言葉以上の意味合いが込められていて、まさにドラマのハイライトとして機能している。『北の国から』に登場するラーメンってどれも実に不味そうなんだよな。連続ドラマ版の草太兄ちゃんがつららにプロポーズするシーンで食べるラーメンとか。あのプロポーズ、あんなにもいいシーンなのに、数分後にすぐ覆されちゃうのとか、改めてすごい。つららは若き松田美由紀が演じていて、松田美由紀と言えば、オフィス作所属の清水尋也でたいへんそうだ。麻薬取締法違反俳優コレクションの中では、清水尋也はかなり好きな役者さん(『anone』の彦星、『海に眠るダイヤモンド』の賢将)だ。
9月6日土曜日
自転車に乗って娘と市民プールに出掛ける。台風一過のカラっとした晴天で、日差しは強いのだけど、風は秋の匂いになっていて少しだけヒンヤリとしている。「夏ってこれくらいでいいのでは」と誰もが思うであろう気候だった。はじめて娘と2人でプールに来たのだけど、テンションが上がり走り出す娘を押さえつけながら水着に着替えさせて、自分も着替える困難さ。娘は水が得意なので、「じぶんでおよぐから!」と自信満々だったが、まだ足もつかないので、抱っこしながら一緒に泳ぐ。帰りの着替えはもっと大変で、水着を脱水したり、ドライヤーで髪を乾かしたりで、てんやわんやでした。ヘトヘトになったプール上がりのご飯は美味しい。帰りに、珈琲屋で豆を買うのにも付き合ってもらった。気候につられて、チョコレートのような甘い香りがする秋っぽい豆にしてみた。
帰宅してNHKプラスで今週の『おかあさんといっしょ』をおさらい。9月の歌「だいすきがいっぱい」は今後も歌い継がれていきそうな王道感がありました。作詞はわたしの好きな横山だいすけ(先代の歌のお兄さん)。あとはだいたい踊っていた。娘は音楽をスピーカーで流し、それに合わせて踊るのが好き。踊る時は歌がないほうがより好みらしくて、田中フミヤ『Unknown Possibility Vol.2』とかを流すとたいへん喜ぶ。
ハードテクノで踊る2歳児。お父さんは高校生の時に、『SNOOZER』の影響で背伸びして聞いていたけど、全然良さがわからなかったのに。音楽でいうと彼女は藤井風が好き。特に「Hachikō」はお気に入りで、「ど・こ・いくの・はちこー、流してー」と延々とせがまれる。MVも好きで、「白いのはカミサマ?黒いのはぴょんぴょん?ギューしたねぇ!お風呂入ったねぇ!」と、観ながら考察しています。昼寝をしなかったので、夜はめちゃ機嫌が悪くなり大変だった。9月7日日曜日
気分転換に車に乗ってドライブしながら音楽を聴いた。藤井風とJustin Bieber『SWAGⅡ』 とPrince。『SWAG』はⅡのほうがさらに好きかもしれない。昼過ぎに南森町で散髪。髪を切り終え、商店街をプラプラ。古本屋をいくつか巡って、『THE BEAUTIFUL ONES プリンス回顧録』、西寺郷太『プリンス論』、『マーヴィン・ゲイ 悲しいうわさ』、坪内稔典『豆ごはんまで』を買った。
「OKASHI SEKAIYAN」で家族へのお土産にケーキを買う。ちょっとひさしぶりだったのだけど、改装されていた。調理場を広くしたので、前よりたくさんケーキを作れるようになったらしい。はじめて買ってみたレモンのケーキ、絶品でした。焼き菓子のサブレやフィナンシェも抜群。店主は人柄も素晴らしいのですが、やっぱりなにより菓子づくりの腕が良すぎる。夜は家でたこ焼きパーティー。妻は関西人なので、たこ焼きプレートを持っている。ときに、なんで大学生ってやたらと家でたこ焼きパーティーをしたがるのか。今の学生もやるのか知らないけど。お好み焼きパーティーの開催は聞いたことない。『呪術廻戦』のアニメ第3期「死滅回游 前編」のプロモーションビデオを観て、面白そうすぎて震えた。虎杖と乙骨の邂逅、ワクワクしたよなぁ。スピンオフという『呪術廻戦≡』も気になる。『呪術廻戦』、実は歴代ジャンプ作品でもトップ3に入るくらい好きかもしれない。少しだけ『豆ごはんまで』を読む。坪内稔典は俳人なのだけど、短歌も良い。なにげない営みが香る歌。娘を寝かしつけて、そのまま一緒に寝てしまう。
9月8日月曜日
ジオラマシーンの新曲が2曲リリースされていたので、聞きながら通勤。ブリージンだ。橋本さんの歌声がスチャダラパーのBOSEに似ていると思いました。この日は会議続きでストレスフル。帰りはSam GendelとSam Amidonが一緒に出した新曲を聞く。Sam Amidonのことを想うと、必ずセットで『おねがい!サミアどん』という80年代のアニメが浮かんできます。妖精なのだけど、あんまりかわいくないキャラクターデザイン(芝山努ワーク)が良いです。
娘からのリクエストが入り、ひさしぶりに一緒にお風呂に入る。音楽を流しながら入ったら、「トォトと、はいるの、たのしいなー」と言ってもらえました。そのまま寝かしつけ。最近寝る時は、「お話してー」となるので、“イチゴ”とか“オバケ”といったお題をもらい、即興でお話を作って聞かせている。わたしはなにか趣向を凝らそうとしてしまいけっきょく話に詰まってしまうので、妻の即興のほうが娘には断トツで好評である。続けているうちにトーク術が各段に向上するかもしれないので、その時は音声コンテンツに進出しようと思います。録音された自分の声を聴くのがいまだに耐えられないフェーズにいるので、無理ですが。
録画してあった藤井風がゲストの『徹子の部屋』と『EIGHT JAM』を観た。黒柳徹子は藤井風みたいなの好きそうだなぁと思っていましたが、想像以上に相思相愛な感じ。わたしが観る回の『EIGHT JAM』にはいつもSTUTSがいる。Vaundyの藤井風論で笑ってしまった。マユリカの「阪本結婚パーティー」の動画を観る。紅しょうがと滝音の挨拶(中谷のペン)、好き。中谷がこの日のために作った楽曲「White Bird」に対する「マックのポテトが揚がった時の音程すぎる」というYouTubeのコメントがその通りすぎて笑ってしまった。中谷の阪本に向けた挨拶、期待はしていたけど、しっかりともらい泣き。彼には“良い心”がある。阪本の受けも、照れ恥ずかしさとそれを上回る感動があったことが伝わってきて、たいへんよかった。
9月9日火曜日
猛暑日かつ仕事が忙しい1日だった。Rex Orange Countyの新曲「Take A Drive」が良い。
プロデュースがPharrellというのを免罪符に再びサウンドが躍動している。前のアルバムは悪くはないけど、「ボク、傷つきました…」という感じが強すぎたので。傷ついたのはこっちだよ、という。夜は大事にとってあったルートビアを飲みながら、録画してあった『脚本家105人の投票によるTBSドラマ最強の最終回ランキング』という番組を観ました。野島伸司、森下佳子、北川悦吏子の作品がやたらと多い。あと、綾瀬はるかの主演作ばかり。とは言え、『未成年』『義母と娘のブルース』『ビューティフルライフ』は名作だ。『未成年』におけるいしだ壱成の演技は、テレビドラマ新しいコードだったように思う。『義母と娘のブルース』はめちゃくちゃダサいフォームから剛速球を投げてくるようなドラマで、痺れてしまうのだ。『ビューティフルライフ』は木村拓哉の魅力はもちろん、撮影と画面の質がいいなと思った。宮藤官九郎ワークスにおいて『俺の家の話』があそこまで上位なことに驚いた。集大成だからでしょうか。あの作品の戸田恵梨香はたいへん良い。『木更津キャッツアイ』と『池袋ウエストゲートパーク』はタイムリーにくらっていて、テレビドラマという枠に収まらないほどに強い思い入れがあるので別格として、わたしはTBSのクドカンなら『マンハッタンラブストーリー』と『ごめんね青春!』が好きです。あと、『カルテット』が4位に入っていてうれしくなりました。最終回の、洗濯機の壊れたような音から始まる、松たか子が部屋から駆け出すまでの活劇。ひさしぶりに観直したくなった。山田太一先生の『岸辺のアルバム』もランクインしていた。わたしはTBSの山田太一なら『想い出づくり。』や『ふぞろいの林檎たち』のほうが好きなのだけど、『岸辺のアルバム』の異様なエネルギーもドラマ史に刻まれてしかるべき。武器輸出や人身売買にまで手を染めてしまう父親役の杉浦直樹の、それでいて小市民である、という佇まいが絶品なのです。
9月10日水曜日
車でThe Fifth Avenue Bandのアルバムを聞いた。心の名盤なので、ずっと聞き続けているのだけど、最近は「One Way or the Other」や「Nice Folks」といった大名曲を差し置いて、ピアノトリオで歌われる地味目な「Country Time Rhymes」が好き。
『マーヴィン・ゲイ 悲しいうわさ』を読み進めているので、Marvin Gayeのディスコグラフィも聞き直している。なんでこのタイミングで『マーヴィン・ゲイ 悲しいうわさ』を買ったかというと、これといった理由はない。しいていえば、古本屋で“本”としてのオーラを放っていたからなのです。これが世間的に評価されている本なのかどうかも知りません。昼は蕎麦チェーンの「太鼓亭」でゴマ汁蕎麦を食べた。健康診断に備えて、「血液よ、サラサラになれ」と蕎麦ばかり食べている。大阪には「富士そば」や「ゆで太郎」といった気軽に食べられる蕎麦チェーンがほぼなく、うどん屋ばかりなので、「太鼓亭」はたいへん重宝している。この日はT.V.NOT JANUARYのニューアルバム『IMA WO IKIMU』がリリース。野蛮に優しく、爆発的にポップ。あいかわらず最高だ。『ヤンキー発電所』『ふつー』と、T.V.NOT JANUARYが名盤しか作っていない。「宇宙を感じる」で思わず涙でした。荷造りして寝る。9月11日木曜日
1泊2日で高知へ出張。車で行くとえらい時間がかかるが、飛行機であれば、伊丹空港から45分ほどで着いてしまう。待ち時間と機中で、西寺郷太『プリンス論』を読み終える。非常に読みやすく、Princeの来歴を把握することができた。ここ数年ずっとPrinceを聞いているのだけど、80年代のアルバムしか聞いていないので、そろそろ90~00年代のも聞いてみようかと思います。
後輩と空港で合流し、車内では当然Princeを流す。後輩が「これ、マイケル・ジャクソンですか?」と聞いてきて、彼は音楽に一切興味がないのだけど、遠からずだ。さすがにPrinceを延々と流し続けるのはかわいそうなので、彼の愛する乃木坂46に変えてあげました。わたしの好きな初期のカップリング曲「涙がまだ悲しみだった頃」「サイコキネシスの可能性」「吐息のメソッド」「生まれたままで」「失いたくないから」「海流の島よ」をプレゼンしました。昼は須崎市にある「喜楽」というお店で、メジカの新子をいただく。メジカというのは鰹の仲間で、新子は生後1年未満の幼魚とのこと。夏から秋にかけてしか食べられない上に、足がはやいので、県外はもちろん、高知市内にもなかなか出回らないらしい。仏手柑という高知名産の柑橘をたっぷりと絞って、ワサビを溶かした醤油をかけて食べる。鰹らしからぬモチモチとした食感が絶品でした。残った醤油には、仏手柑の爽やかな香りと新子から出た出汁が混じっていて、それをご飯にかけてかっこむのを、“かっぽう飯”と呼ぶのだそうだ。
高知県内での仕事を済ませ、市内に戻る。ホテルにチェックインする前に、「豆蔵」に寄ってもらい、珈琲豆を購入。今回はもぐらブレンドを200g、レッドケニアを100g買った。やはり驚くほどに安い。相場の半分くらい。夜は、帯屋町にある名店「土佐料理 こうちや」へ。土佐巻き、四万十鶏の串焼き、海老マヨ、貝柱と海老のかき揚げ・・・何を食べても美味い。これまた県外には出回らないという鰹の希少部位である“はらんぼ”の焼き物が絶品だった。調べてはいないけど、おそらくハラミのことだと思う。店内の後ろのテーブルから、なんか耳馴染のある言葉がやたら聞こえてくるなぁ、と思ったら、同業他社の営業だった。結構、社内機密を話していて、これが情報リテラシーというやつか。後輩が「ひろめ市場」に行きたいというので訪ねてみると、平日の夜というのにたいへん混雑していた。なんとか席がとれたので、後輩はインド料理屋でチーズナン、わたしはあん肝のパックを買って、1杯ずつドリンクを飲んで解散。高知の「ひろめ市場」まで来て、チーズナンってどういうチョイスなのか。
ホテルに戻って、リアルタイムでは観られなかった『キングオブコント』の決勝進出者の発表をYouTubeで観る。ロングコートダディはさすがだ。終始しずるというか池田さんの挙動にワクワク。不勉強ながら、元祖いちごちゃんのネタを観たことがないのだけど、いかにもわたしが好きそうだ。ドーミーインに泊まっていたので、寝る前に大浴場でサウナを堪能。ドーミーインの浴場に流れている音楽は、ドラマ『サ道』の音楽を担当していた“とくさしけんご”が制作しているらしい。特別に何かが秀でているわけではないのだけど、ビジネスホテルにしては気が利きすぎているドーミーインのサウナ、好き。お腹がいっぱいなので、ドーミーイン名物である“夜鳴きそば”は断念した。
9月12日金曜日
グッスリと眠れた。朝風呂ついでにサウナ。朝のサウナは1回と決めていて、サウナに長めに入り、水風呂にもじっくり浸かって、身体を目覚めさせていく感じが気持ちいい。朝ごはんは、帯屋町の商店街にある「珈琲屋らんぷ」でモーニングのサンドイッチを食べる。マヨネーズが美味しかった。昼は現地の人に薦めてもらった「活魚 漁ま」という店。漁ま(りょうま)というのは、“竜馬”ということらしい。店の名前もさることながら、店の真ん中に大きな生簀が配置され、魚が泳いでいるという実に観光地っぽい設計のお店でしたが、厚切りの刺身と、釜炊きのご飯はしっかり美味しかった。道の駅で梨・オクラ・アンパンマンクッキー、「芋屋金次郎」で芋けんぴと芋チップスを買って、家族へのお土産とする。午後からのセミナーを無事終えて、高知から岡山までロングドライブ。車を岡山に戻さないといけないらしい。車内では学生時代にわたしが発明したWikipediaゲームをひたすらやる。プレイヤーは2人ではなく、3人以上が望ましいのですが。Wikipediaゲームというのは、出題者が選んだ有名人のWikipediaに記載されている情報を少しずつ読み上げ、回答者は誰かを当てるというシンプルなルール。出題者は簡単にわからせないようにニッチな情報を読み上げていくので、クイズを楽しみながら有名人のトリビアも知ることができる、という二重の建付けになっているのがミソなのです。出題者の腕前がかなり問われるのですが、レベルが上がってくると、あえて性別が混濁するような情報だけを開示するなど、テクニックも多彩となってきます。渋滞の車内や深夜のファミレスなどで盛り上がること必至。わたしは学生時代にデニーズでやっていて、気づいたら朝になっていたことが多々あります。
岡山駅周辺で夜ご飯として、岡山のソウルフードであるという“えびめし”を食べた。海老、玉ねぎ、ご飯を黒いソース(ケチャップやカレー粉も入っているらしい)で炒めた焼き飯。見た目のわりに味はパンチが強くなく、B級グルメにしてはどうも決め手に欠ける印象でした。これ食うなら、シーフードカレー炒飯とかでいい、というか。ときに、岡山駅はたいへん立派で栄えている。金曜夜の新幹線は混んでいて、自由席券を買って、立ったまま帰る。TOMOOの2ndアルバム発売の告知に歓喜。公開されていた武道館での「Ginger」のパフォーマンス動画が素晴らしかった。
Mrs. GREEN APPLE presents CEREMONYでの「Present」の動画も良かったし、今1番ライブ行ってみたいアーティストかもしれない。
9月13日土曜日
大阪の池田駅の商店街でマルシェを開催しているというので出掛けてみた。商店街の店舗が、スーパーボールすくいとかモルックなどで遊ばせてくれるというかわいいマルシェでした。商店街を外れたところにある古本屋「まがり書房」で『橋本治という考え方』を買う。
橋本治が“風景”について論じているというので買ってみた。ザっと読んでみると、どちらかというと橋本治の小説論だった。「すずめ舎」という珈琲屋で一息ついて、帰る。ここの珈琲はたいへん美味しい。帰宅後、妻が歯医者に出掛けたので、家の中で娘と遊ぶ。高知のお土産である「アンパンマンクッキー」、たいへん喜んでいたのだけど、顔を食べてしまうのがかわいそうだけど食べたい、という葛藤が見える涙ぐましい食べ方で、いじらしかった。娘への高知のお土産に「アンパンマンクッキー」を買って帰ったんですが、途中から食がまったく進んでいなくて、それを優しさと名付けた。 pic.twitter.com/0NF4WzSWPL
— ヒコ (@hiko1985) September 12, 2025
やさしい気持ちがしっかり芽生えていて、うれしい。娘が昼寝をしてくれたので、録画してあった『しあわせな結婚』の最終回を観る。杉野遥亮が演じる刑事のネルラ(松たか子)への執着と、15年前の事件が署内の権力争いと絡んでいくみたいな描写がなかったことになっていたような。仏壇を執拗に映して、もう一人いた弟、みたいのもよくわらなかったし。ネルラには何か思惑がある、という思わせぶりをまき散らしまくり、実は何もなくて、ただ“愛”があっただけって作劇を全編に渡って徹底したかったということなのだろうか。効果的だったとは思えないし、とにかく観づらかった。伏線として張ったものの、拾い忘れたというだけでは。伏線でないというならば、細部のエピソードはもっと豊かなものでないと成立しないように思う。
夜に『ETV特集 POP 大滝詠一 幸せな結末』を観る。福生スタジオでの練習動画とかはじめて観た。『NIAGARA MOON』レコーディングに向けたセッションで顔合わせした細野晴臣と坂本龍一が映っていて、歴史すぎる。「幸せな結末」の創作過程を録音した秘蔵音源もワクワクした。沈黙している大滝さんに依頼できる永山耕三の胆力。しかし、なかなか楽曲を作り始めず、バンドのグルーヴ獲得に向けてスタジオで延々と古い音楽を演奏していたというのが最高。ドラマ制作側はさぞかしハラハラしただろうな。「髪をほどいた 君のしぐさが 泣いているようで胸が騒ぐよ」は坂元裕二が書いたらしいが、そこらへんの話はカットされていた。しかし、その歌詞に手直しされる前の大滝詠一によるリリックバージョンのデモが聞くことができた。手直しされることで、歌詞の情景はもちろん、ボーカルの音の響きも各段に良くなっていて、坂元裕二の天賦の才を想った。「幸せな結末」がリリースされた当時、わたしは小学生だったのだけど、子どもながらにあの曲の異質性は心惹かれるものがあった。あきらかにこれまで聞いてきた音楽とは違うリッチな響きがあった。音楽番組のチャートにも長くランクインしていたのだけど、歌っている姿はもちろん、PVさえないので、ジャケットの静止画が流れ続けるのも異質でドキドキした。実在するのかも不安になるので、大滝詠一ってどんな人なの?と母親に聞いた記憶がある。あの時代は大滝詠一『A LONG VACATION』と山下達郎『FOR YOU』のカセットテープがどの車にも積まれていたものだ、という昔話を聞かされたのもよく覚えている。
9月14日日曜日
一人時間をいただき、三宮に出掛ける。お昼に「ビリヤニハウス オダン」でマトンのビリヤニを食べる。濃く味付けされたマトンが美味しい。そして、とても量が多い。大飯食らいでもお腹いっぱいになることでしょう。古着と古本を求めて、三宮エリアを歩き回る。50sくらいのコットンピケのフランスのハンティングジャケットが欲しくてたまらなかったが高いので断念。古本屋ではめぼしいものを見つけられず、『aiko bon』を800円で購入。2005年頃までのaikoによる全曲解説が読める。あと、オススメのCD30選。その中で、大貫妙子の映画『東京日和』のサントラが選ばれていた。エンディングで流れる「ひまわり」が好きらしい。わたしは、あの曲も、竹中直人が撮った映画本編も好き。あまり評価されている映画ではないけども、中山美穂が良くて、彼女の映画キャリアから選ぶなら、『東京日和』か『Love Letter』で決まりだと思う。ちなみに、松たか子も出ていて、御茶ノ水の喫茶店『さぼうる』がロケーションに使われている。
夜ご飯は生姜焼き、うれしい。娘が寝た後に、『北の国から’87初恋』を観る。83冬、84夏に比べるとかなり良い。連続ドラマ版の素晴らしさとして、ハイ・ファイ・セット「雨のステーション」、五輪真弓「恋人よ」、八代亜紀「雨の慕情」、YMO「ライディーン」、中島みゆきの各曲・・・こういった流行歌の劇中での取り扱い方があったのだけど、87初恋での尾崎豊「I Love You」は当然いいとはいえ、さすがに前景化しすぎている。
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9月15日月曜日
妻の弟がアメリカに短期留学していてシカゴにいる、という話を聞いたので、朝からSufjan Stevens『Illinois』をひさしぶりに聞いた。あと、大好きなLoris S. Sarid の『Music for Tomato Plants』を聞く。
アパートの窓辺で小さなトマトの木を育てた経験が制作されたという美しいアンビエント。耳心地が良すぎて、イージーリスニング的にも聞ける。このアルバムが流れるサウナを作って欲しいです。お昼に車で「はま寿司」に行く。回転寿司はゆっくり食べられて、広いスペースがあるので、子連れの強い味方だ。娘は海老と卵とうどん。外食にテンションが上がり、「ついたー!はっま寿司、はっま寿司」と駐車場で踊っていました。そのまま、六甲高原までドライブ。標高が高いので、気温も27℃、地上と比べると5度以上涼しくて、気持ちいい。「ROKKO 森の音ミュージアム」に入館し、森を散策。森の中にはアートが散りばめられていて、目玉は奈良美智の粘土作品である「Peace Head」だ。至近距離で鑑賞できるので、奈良美智の手の型の感触まで感じられる気分になります。手巻きのオルゴール、ロビンソン・クルーソーのようなツリーハウス、ハンモックが設置されていて、どういうコンセプトなのかよくわからないけども、楽しめました。乃木坂46 のメンバーをヴィジュアルに起用した「エモい展」という展示も開催されていて、厳しさの中にある・・・と思った。
じいじ・ばあばが好きな娘、敬老の日なのでテレビ電話。お風呂に入れた後の、寝かしつけには大苦戦。寝る前に『有吉クイズ』のメモドライブSPを観る。有吉×劇団ひとりの同期の絡み、ずっとおもしろい。有吉ビンゴ大会で、笑い転げる。ひさしぶりにテレビで腹ちぎれるほど笑った。出川さんのメモを声に出しちゃうのも良かったし、追いつめられるパンサー向井、買い出し失敗を引きずるAマッソ加納、かわいがられが似合うニッポンの社長ケツ、全員がいい味出していた。「ハラスメント・・・」とか文句を言い出す人がいるのだろうな、と思いつつ、わたしは絶対支持。
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