青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/03/20)

休みの日だけども、とくに予定がない。東京で過ごせるのもあと10日くらいしかないというのに。顔を洗う気も、洗濯をする気にもなれないので、家に篭って『勇者ああああ』(テレビ東京)、『霜降りバラエティ』(テレビ朝日)、『オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。』(中京テレビ)を消化。オドぜひの若者たちの「絶交スペシャル」、とてもよかった。親友として連れてこられた佐藤さんの立ち振る舞いが絶妙で、よくわからないけど嫉妬してしまいました。ちなみにわたしはオドぜひの磯貝アナがすごく好きなのですが、なんか恥ずかしくて公言できていません。

『ベター・コール・ソウル』がどうしても観たいので、2度ほど1話で挫折した『ブレイキング・バッド』をシーズン1から視聴再開。3話くらいでおもしろさに気づき、順調に消化できている。ブライアン・クランストンもアーロン・ポールも本当に素晴らしい役者なのに、映画ではまったく認識していなかった。しかし、『ベター・コール・ソウル』にはいつになったら辿り着けるのだろうか。集中力がないのでビンジウォッチできないのだ。気がついたら13時になっていて、本当ならばこの日開幕だったプロ野球の練習試合の配信が開始されたので、観始めてしまう。こうなったらもう家から出ないぞ、とUber Eatsで近所のイタリアンのプレートランチを配達してもらった。人生2度目のUber Eatsなので、まだドキドキします。ヤクルトとタイガースの練習試合を最後まで観終えると、もう16時過ぎ。奇しくも東京と関西のチームだ。わたしは住居の移動に伴い、東京ヤクルトスワローズファンから阪神タイガースファンに鞍替えすべきなのだろうか。天気が良く、まだ日が出ていたので家から出ないぞという決意むなしく散歩へと繰り出した。

中古市場ではCDは1万円、LPは10万円くらいで取引されている環境音楽家Hiroshi Yoshimuraの名盤『Green』がサブスク解禁されたので、聞きながら歩いた。ミニマルでディープなエレクトロニクスアンビエントで、とても気持ちい。しばらく愛聴し続けると思う。わりと近所ならも沿線ではないため、しっかりと足を踏み入れなかった高島平から西台あたりを散策してみた。ここらへんは一言で表すなら団地と老人である。文化的なものはほぼないが、神保町の名店「ボンディ」のルーツという話も聞く、「インディラ」という欧風カレーの名店があり、こちらは並ばずにあの味を楽しむことができるのでオススメです。西台駅の高架下にある「ラーメン二郎」も味がいいらしく行列が絶えない。西台のシンボルである巨大な「都営西台アパート」は都営三田線の車庫を兼ねた不思議な建築物で、さながら空中都市のような造りになっているという。今度じっくり見学してみようと思う。空気階段の鈴木もぐらの実家は西台で、駅前のセブンイレブンでつい最近までバイトしていたそうなので、訪ねてみた。非常に面積の狭いセブンで、ここにもぐらの巨体がおさまっていたのかと感慨に浸った。西台のもう一つのランドマーク、ダイエーの中の旅行代理店で友人が働いているのをすっかり忘れていた。顔を出してくれよかった。一駅離れた高島平駅西台駅以上に何もない。数年前まではスカート澤部渉もバイトしていた「南天堂」という良い本屋があったのだけども閉店してしまった。音楽を聴くには夕暮れが切なすぎるので、『ハライチのターン』を聞きながら、帰路に着いた。ずっとおもしろいけど、ここ数ヶ月の『ハライチのターン』の充実よ。岩井さまの半沢直樹、ラルフ、ゴロリ、寅さんのモノマネが大好きなので、定期的に聞きたい。

帰宅すると、ワニが死んでいた。しっかり落とし前をつけていて、作品としては評価できるのだが、その後の怒涛の広告展開への違和感は表明してしかるべきだ。「資本主義で生きるにはナイーヴ過ぎる反応だね」としたり顔で言う輩もいるが、わたしはそうは思わない。追悼ポップアップショップなんていうひどい代物が二度と生み出されないように願う。