青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2026-01-01から1年間の記事一覧

蛭田直美『銀河の一票』1-2話

すごいドラマが始まってしまった。演者や脚本・演出・音楽などのクレジットを眺めているだけでも、期待に溢れていましたが、改めてプロデューサー佐野亜裕美の圧巻のクオリティコントロール。物語が至高する志に目頭が熱くなるだけでなく、あらゆる細部に目…

”嵐”という時代の輝きに寄せて

2026年5月をもってアイドルグループ嵐が、1999年から始まったその活動を終了させる。疑いようもなくこの国を代表するアーティストであり、“時代”そのものであったわけだから、その消失には足場を失うような心細さを覚える。その寂しさに抗うように、嵐が残し…

上出遼平『健康チャンネル』

『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の上出遼平がYouTubeチャンネルをスタートさせた。その名も「健康チャンネル」である。記念すべき開設1本目の動画は、【朝散歩】と題され、早朝のマンハッタンの街並みが手持ちカメラで捉えられ、歩みの速度と共に…

【公開30周年】 平山秀幸×奥寺佐和子『学校の怪談2』

夜に誰かと遊ぶと 昼間よりずっと仲良くできるよね 劇中でサラっと登場するこの台詞が、『学校の怪談』シリーズの根幹を貫くフィーリングだ。そこに性愛の関係がなかろうと、”夜を共にする”という行為は絆を深める。ましてや子どもにとって真夜中は、本来で…

芝山努『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』

この春、リメイク版が公開されるということで、『のび太の海底鬼岩城』(1983)をひさしぶりに鑑賞。個人的に「映画ドラえもん」の中でもトップ3に数えるほどに愛着のある作品だが、やはり抜群におもしろい冒険奇譚だ。夏休みのキャンプに海に行くか?山に行く…

若林正恭『青天』

<A面> オードリー若林正恭がはじめて書き上げた小説『青天』は、高校のアメリカンフットボール部を描いた青春スポーツものだ。と言っても、そこはやはり若林正恭。彼の描く青春は、爽やかな汗と涙というよりは、挫折と後悔に満ちている。そして、暴力のス…

沖田修一『探偵さん、リュック開いてますよ』6話「BAD MEMORY GOOD SOUND」

『探偵さん、リュック開いてますよ』の第6話「BAD MEMORY GOOD SOUND」を貴方は観たか。この作品は探偵ものといいながら、各話ごとにジャンルを着替えていく。地底人だ、宇宙人だ、幽霊だ、時代劇だ・・・果てには「殺人事件の犯人は“お湯”」という、これま…

浅野妙子『ラブジェネレーション』

ちょ待てよ! でお馴染みの*1の『ラブジェネレーション』をひさしぶりに観直した。1997年放送の平均視聴率30%超えのフジテレビ月9ドラマ。そんな平成ラブストーリーの名作*2がFODに続いて、Netflixでも視聴可能になった。ここ数年で『ロングバケーション』…

沖田修一『探偵さん、リュック開いてますよ』-松田龍平が探偵を演じるということ-

沖田修一が地上波でテレビドラマを撮る。いったいどんなものに仕上がるのだろうと思っていたら、いやはやテレビ朝日の“金曜ナイトドラマ”枠と沖田修一の親和性である。金曜ナイトドラマの歴史に刻まれている堤幸彦『トリック』『スシ王子!』、三木聡の『時効…