青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/06/21)


www.youtube.com

幾つかの小さな矛盾もこんな夜には
僕や君の運命を取り巻く
惑星のようさ

名曲。「エイリアンズ」と「Drifter」という強打者の陰にどこか隠れた印象の「スウィートソウル」ですが、わたしはこの曲が収録された『スウィートソウルep』がキリンジで1番好きかもしれない。珠玉の初期の3枚を差し置いても。「スウィートソウル」「ブラインドタッチの織姫」「愛のCoda」「クレイジー・サマー」というアルバムに1曲あればいいくらいの質感を持った楽曲がひしめきあっている。だけども6曲入りなので、スッと聞けるのも良いのです。

どうにも起きられなくて、昼過ぎまで寝ていた。東京の郊外で暮らしているとほとんど役に立たなかったUber Eatsですが、この大阪の部屋ではなんとTaco Bellが30分もかからずに届くというのです。1980年代に一度日本に上陸するもタ根付かず、2015年に再び渋谷道玄坂から日本進出を果たしているTaco Bellですがどうにもなかなか根付かないタコス文化。そもそも、タコスの生地にソフトとハードの2種類あることも把握していなかった。ソフト生地がメキシコのタコスで、油で揚げたハード生地はアメリカで一般的なタコスであるらしい。ハードタコスとなると、日本人のわたしとしては煎餅的なイメージを抱いてしまいどうにも食事という気分にならないので、わたしはソフトタコ派です。

テレビ中継で観戦してきたヤクルトスワローズは完封負け。気分転換に散歩でもしようと「天神筋商店街」へ向かう。蒸し暑さとマスクの息苦しさで早々にグッタリしてしまう。「天牛書店」と「矢野書房」という古本屋を回り、『黒田三郎詩集』(現代詩文庫)と『現代詩読本 谷川俊太郎コスモロジー』(思潮社)を購入。

どちらも素晴らしい古本屋でこれからも通っていくことになると思う。買った本を読もうと喫茶店に入り、アイスコーヒーで休憩。本を読み進めるも、なにやら身体が怠く、頭痛もする。気圧のせいだろうか。この後、レイトショーで『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』を梅田で観ようとチケットを予約してあったのだけど、こいつは無理だと家に帰ってベッドで眠る。少し眠っても頭痛は治まらない。今度、ドラッグストアに行く時、ロキソニン錠を買っておこう。お腹が空かないので、夜ご飯は「明治エッセルスーパーカップ」のバニラ。少しだけ塩を振って食べるのが好き。バニラアイスクリームの甘さに包まれながら、テレビで坂元裕二の新作ドラマ『スイッチ』を観た。近年の坂元裕二の仕事の集大成のような質感もありつつ、新しい領域に突入していて、中盤以降は正座して前のめりに観た。これぞ坂元裕二にしか書けないドラマだ。しかし、井之脇海が着ていたBurberryとプリントされたコート、何ですかあれは。変過ぎて最高。岸井ゆきの石橋静河もよかった。セルフパロディが織り込まれていた『東京ラブストーリー』のリメイク版でヒロインの赤名リカを演じている石橋静河が、本家の脚本では弁当屋を営む被害者家族というのがまた秀逸。坂元裕二って弁当屋、好きなのかよく出てきますよね。興奮のあまり頭痛も吹き飛んだ。まとまった時間がとれたら、この『スイッチ』についてなにか書き残しておきたいのだけど、会社の仕事が溜まっているのがネックです。わたしはデザインの勉強をしたことがないし、パワーポイントもたいして使いこなせないのだけども、来週末までに販促のDMハガキをゼロから3パターン作成しないといけないというのだ。営業の仕事というのも色々あるのだな。ジュディマリを聴きながら、黙々とDM作りに勤しんでから眠る。