青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2013/09/20~)


すっかり涼しい。しかし、9月というのはこんなに下旬になるまで涼しくならないものだったろうか。『ドラえもん』で「クーラーなんかつけなくていいの!もう9月でしょ」とママに怒られている。幼心に9月というのは冷房をつけてはいけないものだ、と植えつけられたものだ。しかし、ドラえもんったら「たとえ12月でも暑けりゃつければいいんだ」って悪態つくのだ。実にクールである。


木曜日は渋谷DUOで黒沼英之のワンマンライブを観た。成長と初々しさが共存したいいライブだったのではないでしょうか。ライブ後、友人達と沖縄料理屋で食事をした。チャンプルって響きはとてもかわいい。ミミガー、も好き。金曜日は隣町のTSUTAYAに行く為に自転車に乗った。風が冷たくてすっかり秋だ。バナナマン×東京03の合同ライブ『Hand Made Works』を借りて観た。

夢の組み合わせのようだけども、あんまりピンと来なかった。


土曜日は自転車で横浜へ。長旅のはじまりである。途中、武蔵小山で人気の「もち豚とんかつ たいよう」でロースカツ定食を食べる。


実にうつくしいとんかつ。脂は控え目ながら甘くて美味く、いつまでも噛んでいたくなる。肉も上質だ。ピンク色の豚肉がとても綺麗。質感はライトながら満足度は非常に高い、行列も納得の名店でした。自宅から武蔵小山まで約20キロ。武蔵小山から横浜まで約20キロ。とんかつという喜びを追いかけての20キロと、食べ終えてしまった後の20キロでは、かなり感触は違う。なんせ鎌田から川崎にかけての国道がとても走りづらい。信号が多く、人通りも多い。なんとか横浜に到着し、KAATでハイバイの公演を観る。観賞後、中華街をサッと通って豚マンなどをかじって、再び帰路へ。観覧車を自転車から眺めるのはなかなかよかった。

菊名や元住吉や日吉など名前はよく聞くが降りた事のない駅を通過していく。何と言っても衝撃だったのが田園調布だ。環状に囲われ整備が行き届いた道路に豪邸の数々。ちょっと嘘みたいな光景だった。あそこに住む人々がコンビニだのファミレスだのに行く姿の想像がつかないわけだけども、当然エリア内にはそんなものなかった。田園調布って、「行こう」と心に決めないと、辿り着けないようにできているのでは。20年以上、東京に住んでウロチョロしているけど、偶然田園調布を通った、という経験がない。新代田あたりで体力の限界が訪れ、残りは魂で漕いだ。


日曜日は昨日の疲れで、昼くらいまで寝ていた。お昼ご飯を食べながら『オンバト+』(学天即の漫才がとてもよかった)と『ゴッドタン』(岩井の涙にもらい泣いた)を観て、またしても懲りずに自転車で渋谷へ。イメージフォーラムで『ポルトガル、ここに誕生す〜ギマランイス歴史地区』を観た。アキ・カウリマスキ、ペドロ・コスタビクトル・エリセマノエル・ド・オリヴェイラという巨匠4人のオムニバス。

正直に言って私には難解すぎて眠かった。カウリマスキやオリヴェイラなどはまだ楽しく観ていたのだけども、ペドロ・コスタが難関。私にはあれを眠らずに観届ける能力がない。ゴダールの比じゃなく眠い。悔しい。ビクトル・エリセの待望の新作も冒頭の廃工場を捉えたショットに興奮するもインタビューパートが延々と続く30分に眠くなり、アコーディオン奏者が出てくるまでうつらうつらだった。ビクトル・エリセペドロ・コスタが観られるように鍛錬したい。その後、新宿へ移動し、HAPPLEとContiのライブとマサラワーラーのカレーを堪能。マサラワーラー(インド料理と作るユニット、2人の内1人はContiのシタール奏者)のカレーが食べ放題でライブも観られて2500円なんてナイスなイベントだ。本格インド料理はなんだかこう沸々と何かが覚醒していくような感じになりますね。HAPPLEのライブはいつも楽しい。初めて観るお客さんもいっぺんに彼らを好きになってしまう事でしょう。Contiは以前観た時は何故か打ち込みだったので、生ドラムは初めて。ドラムの前で聞いていたら耳がグワァングワァンになってしまったが、変拍子が楽しかった。とても疲れたのですぐ眠る。


月曜日はダラダラしていた。キングオブコントにひたすら備える1日でした。気合いを入れて注文した寿司は美味しかった。音楽をよく聞いた。涼しくなってきたので、展開の多くてちょっと疲れるミナス方面の音楽を聞く気力が回復してきた。the chef cooks meの『回転体』というアルバムはブログに感想を書いた以降、更に気にいっていて愛聴している。『CDジャーナル』で紹介されていたtaiko super kicks(https://soundcloud.com/#akisato-ito)というバンドがとても気になっている。



火曜日。一夜明けても『キングオブコント』でのジグザグジギーのリズムネタが許せなくて、ずっと口ずさんでいます。
何、この握力。夜中に何だかふと、小学校の水泳の時間にパンツの上から海パンを履いてパンツを抜きとる技「パンツ大作戦」の事を思い出して、あれって時代とか地域とかで名前違うのかなーって気になったので調べたけどよくわからなかった。1990年に南原清隆がテレビで披露し「パンツ大作戦」と発したという記述があったので、それ以降はわりと全国共通なのだろう。今でもやっているのだろうか、今も同じ名前なのだろうか。つい、出来心で親のパソコンで「パンツ」と検索して、巡り巡ってこのページに辿り着いてしまった小学生男子がいたら、ぜひ教えて欲しい。後、お母さんはパソコンの検索履歴というのをチェックする能力を持っているので、エッチなページを見てしまった場合は履歴を削除する習慣を身につけておくべき。


水曜日は五反田団の舞台を観に行く。最高に面白かった。今年よかった舞台を挙げろと言われると10本中8〜9本は五反田団とハイバイ関連で占められます。帰りは「おにやんま」で鶏天うどん食べて帰る。お決まりのコースだ。いつでも並んでいるが、回転が早いので大丈夫。隣の客にうどんが届くと、「ズボボボボッ」と凄い音を立て、3秒後に「ご馳走様」と店を後に。すご技である。



木曜日、渋谷で青山真治の『共喰い』をシネパレスで観た。シネパレスって初めて来た気がする。『共喰い』はとても面白くて満足。今泉力哉の『終わってる』で気になる存在だった篠原友希子がとてもいい味を出していた。川鰻を生姜で臭みを消して食べるやつ美味そうだった。光石研はいい下衆さを漂わせていた。よく考えると、主人公の菅田将暉光石研の組み合わせは『泣くな、はらちゃん』での越前さんの弟と工場長だ。『あまちゃん』が終わってしまう。寂しい。10月からどこかの枠で1話から再放送したって10%くらい視聴率取れるんじゃないだろうか。永遠に終わらないあまちゃん星野源が完治したそうでよかった。

新曲「地獄でなぜ悪い」はピアノがスガダイローという事でかなりご機嫌。前シングル「ギャグ」の数倍よい。