青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/06/15)

良くない知らせだけがいつも
うたになる悲しみはもういらないんだ

初恋の嵐がゲストボーカルを迎えての無観客配信ライブを観て、ひさしぶりに2002年リリースの『初恋に捧ぐ』を聞き直した。はじめて「真夏の夜の事」を聞いて衝撃を受けるも、ボーカルの西山達郎が心不全で死去していると知った時の喪失感たるや。

月曜日。少し早めに起きる。『佐藤栞里オールナイトニッポンZERO』が大阪ではネットされていなかったので、たまらずradikoプレミアム会員に。大阪ではハTBSの24時台3兄弟(アルコ&ピースうしろシティ、ハライチ)も空気階段さらば青春の光も聞けないのだけど、佐藤栞里のラジオが聞けない!というのがプレミアム会員になるきっかけになるとは。そして、その甲斐ある素晴らしいラジオだった。安心して聞けるトーク力と飛び抜けた清涼感、そして何より嫌味のなさ。リトルトゥースとしてのあり方も美しい。餃子を愛する姿勢も素敵でした。ぜひともレギュラー化して欲しい。

午後休暇を取っていたので、午前中は内勤。退社後は銀行で用事を済まし、お昼ご飯に「Columbia 8」へ。はじめて食べるタイプのキーマカレー!獅子唐を囓り、カレーを頬張り、グレープフルーツジュースを飲んで、味覚をシャッフルさせるのがとても楽しい。岩井俊二の『Love Letter』に出演して時のトヨエツのような関西弁と雰囲気を持った店主が「大阪でカレーといったらこれです。覚えといてくださいね」と言っていた。この店主がとにかくコミュニケーション力が高く、巧みな話術でカウンターからお客さんを回し続けていた。帰りしなも、「いい汗かきましたね。いい仕事できますよ」と送り出してくれた。あまりに様になっているので、嫌な感じはまったくしなかった。

またしても「京阪シティモール」へ。ジュンク堂書店でロロの三浦直之が激奨していたサラ・クロッサンの『わたしの全てのわたしたち』を購入。

さらに、ニトリでカーテンとレコード棚を買い、家に戻り設置した。少しずつ部屋が自分色に染まってきた。日がくれる頃合いに、本を読みに近所にある喫茶店「Coffee北浜」というお店に入ってみた。アイスコーヒーとたまごサンドを注文して、少し早めの夕食とする。これぞ理想のたまごサンドという美味しさだった。こんな素敵なお店が近くにあるなんて幸せではないか。スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(STAND!BOCKS)を読み終える。一見無意味で価値のないようなものに光を当てていく所作がとても楽しげで憧れてしまう。わたしもこんな風に暮らしていきたい。喫茶店を出て、少し散歩をしてみる。北浜がどんな場所か、関東の人は想像がつかないかもしれない。わたしが住んでいるエリアは川と高速道路と橋を中心に街が形作られている。中心地は基本的には小洒落たビジネス街。マンションの窓からはCAPCOMの開発ビルが二棟、煌々と光っているのが見える。あそこで『バイオハザード』や『ストリートファイター』などが作られているのだろうか。CAPCOMのソフトにはあまりお世話になっていないのだけど、『エックスメン VS. ストリートファイター』と『ディノクライシス』は中学生の時にめちゃくちゃハマったので、眠る前は窓の先のCAPCOMの青と黄色に光るロゴ社屋に向かって「おやすみ、ロックマン」と呟くようにしています。歩いていると、「フランス屋」というなんだかかわいいクリーニング屋を見つけて、ワイシャツはここでクリーニングを頼もうかななんて考える。シャツがエスプリな匂いになればいい。クリーニング屋はたくさんあるけど、コインランドリーはあまり見かけない。ピーナッツやカーシュナッツや煎餅などを売っているお店を見つける。ビジネス街にこんな店があるのは不思議だけども、意外と取引先や社内のお土産にいいのかもしれない。コーヒーナッツという見たことのない豆を買ってみた。この日は湿気も少なく、心地よく風が吹いていた。半日しか働いていないし、カレーと美味しい珈琲も飲めた。今日のわたしはとても気分がいいぞ、と思った。