青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/05/23)


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海援隊の「新しい人へ」は名曲だ。これでもかという豊潤なメロディ展開を称えたチェンバーギターポップ武田鉄矢のボーカルに印象が強いが、実は千葉和臣と中牟田俊男のコーラスワークが美しいグループなのです。昨夜から『3年B組金八先生』の第5シリーズを観始めているのだけど、これがもうやめられない。何回目の鑑賞かわからないくらいなのに、物語の異様なドライブ感とエモーションに夢中になってしまうのです。なんと言っても、兼末健次郎を演じた風間俊介の静かな絶望と熱情だ。当時16歳の風間くんの線の細さ、たまりません。その頃、わたしはジャニーズJrへの造詣が深く、金八に抜擢される前から、こんなに顔の薄いジャニーズが存在するのか!?と風間くんには注目していた。『愛LOVEジュニア』(テレビ東京)や『8時だJ』(テレビ朝日)などでの立ち振る舞いは、小賢しくて好きではなかったのだけども。風間くんが遊戯役の声優だった『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(テレビ東京)も観てたなー。

この日は最初の山場である11話までたどり着いた。今でもよく話題に上がる、金八が体罰をふるうシーンである。後に風間くんが「あれは一発撮りだった」と明かしていたのだけど、現場のその異様な緊張感で生徒役の子ども達が自然に泣いてしまっている。武田鉄矢、まじで邪悪で怖いのだろうな。上に貼った動画のサムネイルも『バトルロイヤル』にしか見えないものな。しかし、坂本金八が発する綺麗事に、しっかり体重が乗っているように響くのがすごい。放送当時、わたしもちょうど同じ中学生であったので、やはり第5シリーズへの思い入れがとても強い。この回はリアルタイムでの放送がお正月スペシャルで、年明けの学校にて完全に影響を受けてしまった学年主任(理科の先生だった)が教室の前に何か過ちを犯した生徒を立たせ1人ずつ殴っていったのだった。わたしもその過ちを犯してしまった生徒の1人で殴られたのだけど、一体何の過ちだったかまったく思い出せない。少なくとも、あのドラマのように担任を殴ったり、老人に「死ね」と暴言を吐くといったようなものではなかったはず。殴られた怒りよりも、「あいつ絶対金八観たじゃん」と教室中がざわめき、色めき立っていたのを覚えている。

夕暮れ前に少し長めのウォーキング。和菓子屋でどら焼きを買って歩きながら食べた。散歩中は藤井風『HELP EVER HURT NEVER』と岡田拓郎『都市計画(Urban Planning)』を聞いた。スーパーで出来合いの素麺とオランジーナを買って帰宅。

テラスハウス』出演者の訃報は堪えるものがる。人間の邪悪さ…現在放送中のシーズンは観ていないのだけど、『テラスハウス』という番組のことは嫌いになれない。この番組にしか切り取ることのできない人々の小さな営みの豊かさがあると思うのだよなぁ。

夜は大学時代のサークルの友人たちとLINEでオンライン飲み会。思い出話に花が咲き、数時間があっという間であった。数回しかしてないので、オンライン飲み会はまだまだ飽きずに楽しい。ひさしぶりにMacBookを引っ張り出して、当時の写真をみんなで見て懐かしんだ。なんかもう全力で少年だった。わたしにもピチピチしていてかわいい時代があったんだな、と遠い目になってしまった。前回のオンライン飲みに参加して、マッチアプリで恋人ができて人生ではじめて異性と手を繋いだという報告をしてくれた彼女は、今回は彼の家にお泊まりということで不参加。みんなでLINEで「チューした?」と茶化して聞いてみたら、「最後までしたよ!ラブラブ絶頂期」と聞いてないことまで返ってきて、数秒の沈黙の後、全員が「聞いてねー」と画面で叫んだ。幸せそうで何よりです。