青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/05/07)

5月2日でhideの没後20周年だったらしい。実は中学生の頃は、hideのCDの歌詞カードを鞄に忍ばせるほどに好きだった。『ミュージックステーション』(テレビ朝日)でのhide with Spread Beaver「Rocket Dive」のパフォーマンス!ピンクの髪に黄色いジャージで指からレザービームを放つ変な人の歌を「なんか好きだな」と思った。混乱が訪れる10代のはじまりの季節に“Oh 何年待ってみても何も降って来やしないんだろう? ”という感覚がとてもマッチしたたのだと思う。なのにhideはその後すぐに死んでしまった。それでも死後にリリースされた「ピンクスパイダー」「ever free」「HURRY GO ROUND」とどれも素晴らしく、「でも、この人はもういないんだよな」とモヤモヤしながらも聞き続けた。クラスメイトの中島くんと競うようにして歌詞を覚え合ったのを覚えている。1番好きなのはやっぱり「Tell Me」だ。

華やいだ風にさらされても
溶けてゆけない 自分を見つめている

という歌い出しは本当にすごい。当時読んでいたどんな古典小説より純文学だと思った。あとhideがYOSHIKIのことを"よっちゃん"って呼ぶのも好き。大好きだったモーニング娘。市井紗耶香がhideの「GOOD BYE」をかけて卒業していくラジオを聞いて号泣した話はまた今度にしたいと思います。しかし、これの何が5月7日の日記なのか。せめて5月2日に書いて欲しい。

家でずっと『3年B組金八先生』を観ていた。海援隊の「贈る言葉」は改めて本当にいい曲で、一度も飛ばすことなくOP映像に魅入ってしまう。

暮れなずむ町の光と影の中 
去りゆくあなたに贈る言葉

という青春歌として完璧な導入。はじめて聞いたのは、音源ではなく小学生の時に音楽の時間に課題曲としてだった。その哀愁あるメロディラインと歌詞の叙情性に感化されたわたしは、その夜の食卓で「贈る言葉」がどんな素晴らしい曲であるかを興奮気味に家族に語った。すると父が、「そんなに言うなら、今ここで歌ってみろ」と冗談っぽく言うではないか。恥ずかしがり屋のわたしは家族と言えど、人前で歌うなんてとてもできない。断固として拒否していると、父もだんだんムキになり「そんな引っ込み思案だからお前はダメなんだ!!」と怒鳴り散らす始末。わたしは悔しさで泣き、楽しかったはずの夕食が地獄の様相となった。未だにこの事件を根に持っていて、父と武田鉄矢を許しきれていないところがあります。ちなみに『3年B組金八先生』の海援隊による主題歌で1番好きなのは、第4シリーズの「スタートライン」です。

最近見つけたお気に入りのスーパーに買い出しに行き、鶏肉と新玉葱の煮物と切り干し大根を作った。どちらも醤油、みりん、酒で調理する同じような味つけという事に調理中に気づく。切干し大根は冷ましたほうが味が染み込んで美味いので、明日食べることにした。トロトロになった玉葱が暴力的に美味しく2玉分ペロリと食べてしまった。

乃木坂46の『真夏の全国ツアー2017 FINAL!IN TOKYO DOME』の配信を観た。22時からという絶妙な時間帯で3夜とも観てしまった。伊藤万理華のラストということで、2日間とも観に行ったライブだ。「生まれたままで」と「きっかけ」が聞けて感動した。当時はすでに深川麻衣橋本奈々未の脱退で胸を痛めていたものの、まだまだみんないるではないか。改めて乃木坂46の一期生のそのソフトバンクホークス以上の層の厚さに目を潤ませた。ライブはとてもよかったのだけど、スクリーンの演出は台本の言葉選びから文字のフォントまですべてが異様にダサく、「集大成なんじゃないの…」と落ち込んだ気持ちもまた蘇りました。たとえるなら『DEATH NOTE』(集英社)での、「本物のキラっぽい「KIRA」のクオリティーの高い映像」として月たちが製作してテレビ局に送りつけたキラキラした映像くらいダサい。このたとえ、伝わってくれ!単行本ですと4巻に登場しますのでご確認を。