青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/05/03)


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2015年に解散してしまったヤングというバンドが1枚だけ残したアルバム『ニューパーク』のリードナンバー。ジャンルの横断が行き交う喧騒のあの時代に、衒いのないギターポップを奏で続けたこのバンドだ。8曲27分というタイトでキュートな『ニューパーク』というアルバムを、数十年後のギターポップマニアが偶然アクセスするところを想像する。その頃には中古CDというのを収集するのはさぞかしスノッブな趣味になっているに違いない。その偏屈な感性を優しく撫でてくれる音楽なのだ。ヤング解散後、ボーカルの高梨てつは地元の三島市で「ラーメンやんぐ」というお店を営んでいる。わたしはまだ行けていないのだけど、「ラーメンやんぐ」の展開するグッズの大ファンなのだ。特にMade in Hondurasのチャンピオンのボディで製作されたビッグシルエットのリバースウィーブスウェットは傑作。同じくチャンピオンのボディを使用したTシャツも好きで、暑くなってきたので先日1枚買い足しました。洗濯するたびに身体に馴染むように縮んでいくのがいいのです。グッズのスウェットにチャンピオンのリバースウィーブを使うバンド(今はお店だけども)なんてどうかしているのだけど(高いし)、その”モノ”へのこだわりが好き。

朝5時まで眠れなかったので諦めて、radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聞きながら、早朝の散歩にでかけた。朝の澄んだ空気が気持ちいいので、マスクを外して深呼吸してみる。重たい脳味噌に新鮮な空気を入れていくイメージ。道すがら、ふと視線を上げると、ベランダに囚わたサトちゃんを発見した。何度も通っているのに、まったく気づかなかった。でも、サトちゃんは読売ジャイアンツとの癒着があるから助けてあげられないな。わたしはヤクルトスワローズファンなんだ、ごめんね。クリーニング屋の前には店主を模した人形がある。時間も料金もチェーン店には負けるのだけど、たまに利用するようにしていた。何年か前に奥さんが亡くなってしまい、今は洋服のお直しだけの営業になってしまった。仲の良さそうな夫婦だったので心配で、たまに丈直しを頼みに行く。わたしは社交的な人間ではないので、これといった会話はしないけども、それでもぼんやりとした繋がりをこの近所に感じてはいるのだ。ここらへんの個人店はここ2〜3年でどんどん閉店しているのだけど、コロナの影響で完全に息の根を止められてしまう気がする。早朝のセブンイレブンであんパンを買って、食べながら帰った。あんパンはいい。『3年B組金八先生』の第1シリーズをparaviで少しずつ観ているのだけど、金八が下宿先の部屋に戻ってポケットからおもむろにあんパンを取り出してムシャムシャ食べながら眠りに落ちるシーンに感激してしまった。ポケットに食べかけのあんパンが入っているのがとってもハードボイルドだし、ストーリーに影響しないものにこのシーンに尺をさけるおおらかさ。それゆえに坂本金八という人間性がじんわりと画面に香り立つ。それにしても、金八はおもしろいです。「15歳の母」という大きなドラマを軸にしながらも、若者たちの「わたしはここにいます」という声にならない叫びを金八が拾い上げていく。オススメは第10回「女生徒軍団朝帰り」です。受験ストレスからディスコで遊ぶ惚ける女生徒たちを夜の街を駆け巡って探し回る金八だ。ついに生徒たちを探し当てた金八が「バカチンがぁ!」と怒鳴りつけるのかと思いやき、踊り狂う生徒たちの教室では見せない生き生きとした表情にただ一筋の涙を流す。そして、おもむろにネクタイを外し自らも不格好なダンスでディスコをフィーバーさせる金八。この一連の感情の流れは台詞では一切説明せず、武田鉄矢の表情と身体だけで演出していく。この回のラストでは学歴社会への不満を台詞で発露していくのだけども、それらは餅つきという運動の中で語られる。武田鉄矢の餅をつきながらの独白を、「ハイっ、ハイっ」と餅を捏ねながら受ける名取裕子。演出がいちいち小憎い。武田鉄矢が嫌い、という人にこそ『3年B組金八先生』を観て欲しい。

霜降り明星オールナイトニッポンZERO』(ニッポン放送)で”星”関連の曲としてフジファブリック「星降る夜になったら」とかといつも流れていたのだけど(霜降りの2人は選曲にノータッチらしい)、変わってしまって残念です。眠れない真夜中に、こんな曲が流れてきたら泣いちゃうのにな。

未来少年コナン』がNHKで再放送されていたようだけど、週1で放送するとしたら半年かかるけど、最後まで流してくれるのだろうか。Netflixで観ればいいかな、と『乃木坂工事中』(テレビ東京)にしたら、設楽統の選んだベストセレクション回。「みんないるじゃん!」となりました。そのあまりのキラキラとした眩しさに胸が痛むほどだった。それでは聞いてください、乃木坂46 で「失いたくないから」

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合宿の最終日にキャンプファイヤーを囲みながらみんなで歌いたい、そんな1曲です。