青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/03/04)

心なしか電車に乗っている人の数が日に日に少なくなってきている気がする。電車の中でリリースされたばかりの寺尾紗穂『北へ向かう』(2020)を聞いた。春の所在ない心情に寺尾さんの歌がぴったりハマる。「君は私の友達」にはハッとしてしまう。

SFと音楽と書くことは 手放さずに立ち尽くしていた

5年前、仕事が辛い時期に『楕円の夢』(2015)を繰り返し聞いていたことを思い出した。あれも春だった気がする。あの時の激務はいつも寺尾紗穂の歌とマックのてりたまバーガーとセットで思い出される。

内勤生活が3日目にして限界に達している。9年間内勤だったのに、たった2年の営業生活で、2時間と机に座っていられない身体になってしまった。2020年度の人事が正式に発表された。大阪営業のスパルタで有名な上長と東京営業所の上長が入れ替えになるようだ。東京営業所が地獄と化すに違いないので、抜け出せてラッキーと考えよう。東京の上長に共に大阪に乗り込むことになるので、連帯感も生まれている。

スーパーで白菜と豚バラ肉を買って煮詰める。ふきのとうと油揚げの煮物のパックのお惣菜も買って、食べた。昨日、キムチを買ってあったのを忘れていた。次は豚キムチ炒めでも作ろう。ロンドンブーツ1号2号のコンビでの代表作は今でもエースコックのスーパーカップ豚キムチ味のCMだという人は少なくないだろう。赤髪と金髪で「豚キム」と連呼するだけの姿は無敵なお兄ちゃんという感じだった。わたしはそんなに熱心なロンブーファンではなかったが、『ロンブー龍』(日本テレビ)と『倫敦音楽館 Lon-mu』(テレビ東京)はなぜか観ていて、田村亮のソロシングル「存在」を歌うことができる。そして、そのことをとても誇りに思っているのだ。『水曜日のダウンタウン』(TBS)を観ていたら、大阪人のノリについての説が流れていて、真剣に観てしまった。途中で流れたファンタプレミアグレープのCMが永山瑛太×松田龍平のコンビでありがたい。『まほろ駅前多田便利軒』(2011)に続いてのバディは、ぜひとも坂元裕二脚本でお願いしたいものです。いつまでもファンタを飲んでいるような男性を信頼できないな、と若い頃は思っていたが30歳を超えて改めてファンタは美味いと思っている。プレミアじゃなくて普通のファンタグレープやオレンジがいい。あのどこかケミカルな味が良いのだ。

人事部から3月中にリフレッシュ休暇を取得するようにとの通達メールが再三送られてくるので、3日間休みをとり、来週の半ばからひとり旅を決行することにした。京都か神戸で考えていたのだけど、4月からいつでも行けるようになるので、あわてて行き先を変更する。愛媛県青森県熊本県らが脳内で熾烈なプレゼンを繰り広げた結果、青森に決定しました。最大の理由は愛媛と熊本だと航空券の予約がめんどくさいから。最近あまりの生きづらさから、すがるように鈴木大拙『東洋的な見方』や南直哉『なぜこんなに生きにくいのか』『超越と実存 「無常」をめぐる仏教史』といった仏教思想本にも手を出していたので、恐山にて出家したいと思います。南直哉は恐山を管轄する菩提寺院代らしいので、見かけたりできないものか期待しています。あと、青森なので、太宰治の本を鞄に忍ばせよう。愛媛なら夏目漱石だし、熊本なら渡辺京二石牟礼道子だ。旅先に合わせてベタに本を選ぶのは楽しい。青森でのホテルやレンタカーの予約に勤しんだ。