青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/04/06)

大阪生活2週目突入。朝はラッキーオールドサンの「旅するギター」という曲をリピートしながら通勤した。とても大切な曲。外出禁止で1日中机に座っているので、営業所の雰囲気にもだいぶ慣れてきた。気分がちょっと軽やか。新調した靴下のおかげかな。とてもうれしかったのにすっかり書き忘れていたのだけども、わたしがはじめて営業に異動した時の上司Tさんが2020年度の初日の激励の電話をかけてきてくれたのだ。とても厳しくて怖かったけど(はじめて5月病になるほどに)、営業のイロハを全部教えてくれた人なので尊敬している。「お電話うれしいです。自分はTチルドレンなので、名を汚さないようにがんばりますね!」というようなことを恥ずかし気もなく伝えてしまえるようになったも、この人の影響な気がする。しかし、こういった社交性は仕事モードの時しか発動されません。

退社しても気持ちに余裕があったので、昨日のリベンジとして大阪駅の「ルクアイーレ」に赴き、Aesopのルームフレングラスを購入。3種出ているのだけども嗅ぎ比べてみて「イストロス」というフローラルな香りが徐々にウッディに変化していくものにしてみた。嗅いでるうちにどれがどの香りかわからなくなってしまったので、店員さんの「タバコの香りが最後に少し残るんですよ」というイストロスの説明がかっこいい気がしたので選びました。タバコの嫌な香りではなくほんのりスモーキーな感じが気持ちいいです。店員さんが上白石萌歌みたいなお顔で優しい関西弁を操るのがとても良かったので、「大阪で暮らしていこう」と強く思った。

大阪駅から梅田駅をグルグルしていたら、その大都会っぷりに少しよろめく。新しくできた新宿という感じがした。そこから住宅の候補地である中津駅まで歩き、街を見て回ったのだけども、コロナの自粛の影響でだと思うのだけど、多くのお店が閉まっていて人も少なく、雰囲気を掴み損ねた。阪急の駅のほうは街灯が少なくて、寂しい印象を受けたので住むにはどうなのか悩ましい。大阪のASAHIの自販機にはWANDAに加えて見慣れぬ「KING」という髭のおじさんを模した缶コーヒーブランドが80円という安価で設置されている。缶コーヒーというのは基本的に美味しいものではないのだけども、安い缶コーヒーはエグ味が強くて本当に不味いというのを肌感覚で知っているので、手が伸びない。「スパイスカレーまるせ」という古民家を改装したお店で夜カレー定食を食べた。昼はベーシックなチキンやポークのスパイスカレーを提供しているらしいが、夜は本格的なインド・ベンガル系のカレー料理のプレート。店員さんの雰囲気も良いし、美味しい。中津はスパイスカレーのお店が充実しているらしい。家の近くでこんなカレーが食べられる生活というのも悪くないな、と思う。淀屋橋駅まで電車に乗って、北浜駅のホテルまで歩いて帰った。

知らない街並みをFrank Oceanがリリースした「Dear April」と「Cayendo」という新曲をSpotifyで再生しながらとてもゆっくりと歩み進んだ。2曲ともとても唐突に終わる。こういう表現に触れると、わたしはいつも藤子・F・不二雄の傑作短編「ある日…」を思い起こしてしまうのだ。ここ最近の日常は、藤子・F・不二雄の描いてきたSFのゾーンに突入しているな、と思う。

ホテルの戻りお風呂に浸かりながらiPad私立恵比寿中学のドキュメンタリー『EVERYTHING POINT-Other Edition-』の第2弾を観た。昨夜、第1弾を再生したら、リーダーであった宮崎れいなが脱退するところから始まり、あまりの懐かしさに涙腺が緩む。瑞季杏野なつ鈴木裕乃・・・ああ。わたしは2011年にリリースされた「オーマイゴースト?〜わたしが悪霊になっても〜」に衝撃を受けて数年ほどエビ中の追っかけをしていた時期があるのです。第2弾は松野莉奈の死を乗り越えようとチームを1つにしていこうとする中での、廣田あいかの脱退というかなりドラマティックな展開。「夢で松野に会ってひさしぶりに言葉を交わした」というMCをする安本さんのシーンで、自分でもひくほど泣いてしまった。このドキュメンタリーとても素晴らしいと思うのだけど、エビ中に対する基礎知識がないと楽しめるか定かではない。