青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/06/04)

新しい運命に出会うちょっと前なのさ
僕、だから、すぐに出会うよね!
ちょっと前からさ ずっとここにいたよ
とか言って笑って君と出会うよね?

いまさらシャムキャッツが昨年末にリリースしたミニアルバム『はなたば』に夢中になっている。「おくまんこうねん」超名曲じゃん。2019年はとにかくずっと辛くて、感性が死んでいたのかもしれない。

仕事で千里中央駅に足を運んだ。ここらへんはオールドスクールニュータウンという感じで、駅ビルもレトロフューチャーな雰囲気が頼っている。手塚治虫が描いた未来のような。モノレールに加えて、北大阪急行電鉄南北線のホームが吹き抜けになっている駅の構造がかっこよかった。吹田市豊中市あたりは東京からの転勤者が多く住んでいるらしい。その後、門真市枚方市あたりを走る。ここらへんは埼玉県に雰囲気がとても似ていると感じた。この日は上司と同行。車の中で「大阪での生活、不安ですわー」みたいな話をしたら、「夏に向けてむちゃくちゃ忙しくなって、生活なんて二の次になるから大丈夫だよ」と冗談ではなく本気の慰めのように言われた。本当にそうだとしてもかける言葉違くないかと思うも、「だといいんですけどねー」と適当に返した。

仕事終わりに南森町まで歩くも、目当てのカレー屋さんがお休みだったので、そのまま谷町4丁目あたりまで散歩して、「まんねんカレー」でカレーつけ麺を食べる。

小洒落たカレーとラーメンのお店で、お客さんは全員女性だった。カレー単体としてはどうかはわかりませんが、カレーつけ麺としての完成度は特筆すべきものがあります。玉葱の福神漬けがうれしい。

ホテルに戻って、TVer経由のFODで期間限定で無料配信中の『101回目のプロポーズ』を3話まで観た。paraviでの『3年B組金八先生』の全話解禁といい、2020年は武田鉄矢イヤーなのだろうか。武田鉄矢演じる主人公の名前は星野達郎。星野源meets山下達郎というわけで完璧なポップスターネーム。『POP VIRUS』に収録の「Dead Leaf」の予言でもある。美女と野獣という強烈なルッキズムについてのドラマなのだけども、まぁ現実世界も結局はそんなものなので、端正なルックスの登場人物しか出てこない作品よりも誠実なように思える。そして、切実。「俺はあの人を見ていると哀しくなるんだよ」という達郎の台詞に胸が苦しくなった。1話のラストが本当に素晴らしい。

僕は誓う、 50年後の君を今と変わらず愛している

これは薫(浅野温子)の死んだ恋人のプロポーズの言葉なのだけど、それを薫の妹の入れ知恵で、達郎はわけもわからずそれを薫に向けて放つ。借り物の言葉なのだけど、それは真っ直ぐ薫に届いてしまう。いつか誰かの放った”アイラブユー” が消えることなく光り輝いていることの鮮やかな証明。