青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/04/02)

営業所に行きたくないので、目覚めも悪い。7時半くらいまでベッドにこもってしまい、ホテルの朝食を食べ損ねる。転勤組でホテルのロビーで待ち合わせて通勤。と言っても一駅なので、あっという間に着いてしまう。外回りが禁止されているので、新しい担当取引先への挨拶もできず、ひたすら引き継ぎ資料を眺めて過ごす。接待に近い飲み会やカラオケなども多く、所謂テレビドラマなどで見かける営業の世界らしい。ちなみに、わたしはお酒を一滴も飲めない。本当にこれから辛くなるのだろうな、と頭を抱えています。なんだかんだで、これを乗り越えてしまったら、わたしという“個”が完全に変容してしまう気がする。辞めたい…とは言え、もう大阪に来てしまったのだから仕方がない。住居の候補地はとりあえず、塚口と江坂のどちらかに絞ろうと思います。まずは1回どんな街なのかブラついてみたい。

お昼は巨漢の先輩にからあげ食べ放題のお店に連れて行ってもらった。デフォルトでめちゃくちゃ量が多く、とてもおかわりできなかった。先輩はマヨネーズをまぶした無数のからあげで大盛りのご飯を豪快にかっこんでいた。これが未来か、と思ってしまい食事制限を決意しました。コロナで外出できないので、運動不足ですし。

すし詰めの営業所は空気が悪く、身体もカチカチになってしまうので、ホテルまで歩いて帰ることにした。夜風がとても気持ちいい。天満橋〜北浜あたりはビジネス街という感じで大阪に来たという感触がまったくない。松永良平さんによるThundercatのインタビューで紹介されていたStanley Clarkeの『School Days』というアルバムを聴きながら歩いた。あと、沢田研二「君をのせて」と玉置浩二「メロディー」「愛だったんだよ」の3曲を狂ったように聞いています。「愛だったんだよ」は『NHKみんなのうた』での古川タクのアニメーションも素晴らしい。『NHKみんなのうた』×古川タクと言えば大城光恵の「以心伝心しよう」で、1993年のナンバーだそうだけども、今年聞いたポップソングのベストだ。古川タクのアニメーションが描く、線画の人間たちはかわいらしいのだけど、どうしても寂しく、孤独に映る。その中で必死に心のダイヤルを合わせて繋がろうとする様子が、ポップソングの在り方そのものだなと思ってグッときてしまう。

ホテルの部屋でニュースを眺めていたら、どんどん気持ちが沈んでいく。こんな状況で、東京〜大阪を新幹線で移動し、ホテルで暮らすというのはどう考えてもリスクが高い。会社は、国が動かないと対応しないだろうし、どうやって自分の身を守ればいいのだろうか。しかし、バスタブに浸かりながら、TVerで今週の『千鳥の相席食堂』を観たら、気がついたら声を出して笑っていた。パンサー尾形さん、ありがとうございます。たくさんの人を元気にしたと思います。