青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/03/15)

コートのボタンがとれてしまった。槇原敬之のデビュー曲「NG」の歌い出しが

ボタンが取れているだけで着れないシャツを持ったまま 
君がもうこの部屋にいないことを確かめていたけど

であったのを思い出す。現在のジェンダーの観点からすれば、こういった表現もNGなんだろうな。かくいうわたしも手先が不器用で、ボタン留めすらできないので、イオンの中に入っているお直し屋に持っていくことにする。30分後に出来上がるということなので、パン屋でアンパンと珈琲を買ってフードコートで時間をつぶした。コートを受け取りイオンを後にして、薬局で花粉症の薬を買う。天気が良かったので、家に帰り溜まっていた洗濯物を干した。洗濯物を干し終えた時の満足感、休日を有意義なものにしたぞ、という充足感はやみつきになる。

昼過ぎに友人らと高円寺に集合し、「ラザニ屋」でお昼を食べた。最近ちょっと話題のラザニア専門店で、土日を行列もできている。『MOTHER2 ギーグの逆襲』というゲームではスタート時に、主人公の名前、飼い犬の名前、好きな献立、カッコイイと思うものを決めることができるのだけど、わたしは好きな献立を“ラザニア”に設定するほどのラザニア好きなのだ。犬の名前を何にしたんだっけな。

土日の高円寺は賑やかで楽しい。古着屋、古本屋、雑貨屋をいくつか見て回って、70年代のライナスのおもちゃと陶器製のペパーミントパティが欲しくなってしまったが、住居が変わることを考えて我慢する。いったいどれくらいの大きさの部屋に住めるのかの検討もついていないのだ。YALE大学のロゴの入ったリバースウィーブのスウェットを探していたのだけど、状態がいいものは数が減ってきているようだ。「小杉湯」に隣接した施設、その名も「小杉湯となり」が明日オープンらしいので、外観を見学。緩やかなコミュニティから面白いことが始まりそうな予感。歩き疲れたので、忌野清志郎も愛したという喫茶店「七ツ森」でお茶をして解散した。オープンしたばかりの「エリックサウスビリヤニセンター」も気になるし、「七面鳥」のオムライス、「インド富士子」や「ネグラ」のカレー、「コーラル」の珈琲などまだまだ高円寺の食には後ろ髪を引かれてしまう。

最後に「円盤」も覗いてくればよかった。インディーミュージックと共にあったわたしの20代後半は、「円盤」と共にあったように思う(あと、南池袋のライブハウス「オルグ」だ)。いなかやろう、王舟、柴田聡子、ジョンのサン、紙コップス、ホライズン山下宅配便、スティーブ・ジャクソン、チークタイム温度、三田村管打団?、『週刊オオハシ』・・・CD-Rや冊子を含めいろいろ買ったな。cero髙城晶平ソロ、前野健太すきすきスウィッチなど印象に残っているライブはたくさんあるが、1番強烈だったのはジョンのサンのワンマンだろうか。

夜は池袋のもつ鍋屋さんでロロの三浦くんやEMCの面々が送別会を開いてくれた。そんなことしてくれるなんて思ってもいなかったので、とてもうれしい。東京のカルチャーにさして未練はないが、この面々の活動を間近で見ることができなくなるのは心残りだ。モツも締めのラーメンもとても美味しかった。