青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大森立嗣『まほろ駅前多田便利軒』

この作品は「循環」についての映画である。途切れそうになる循環を、瑛太と松田龍平の2人がひたすら繋ぐ運動で結んでいく。オフビートであったり、突拍子がなかったりする彼らの行動全てが循環に基づいており、とてもエモーショナル。とにかくハートのある演…

横浜聡子『真夜中からとびうつれ』

『真夜中からとびうつれ』は映画とは光であり、色であり、音であり、運動である、という事を知らしめてくれる傑作だ。解像度は720pt以上、ヘッドフォン推奨でございます。あまりに素晴らしいので思わず3回続けて見てしまった。そして多部未華子の魅力がキャ…

岡村みどり『Mint-Lee CM special vol.1&more』

岡村みどり『ブルースでなく(Mint-Lee)』のレーベルの通販購入者に向けた特典CD-Rが発送されてきた。内容は花王、東芝、セブンイレブン、キリン、雪印、マクドナルドなどの商品のCM音楽や担当したいくつかの映画音楽を収録した『Mint-Lee CM special vol.1&m…

堀禎一『魔法少女を忘れない』

悠也は元魔法少女のみらいを、妹だと紹介されて一緒に過ごすようになってから半年が過ぎようとしていた。シングルマザーの母は仕事で留守がちなため、高校生の悠也が妹の面倒を見ていた。彼は奇妙な共同生活に違和感を覚えながらも、幼なじみの千花らと相変…

岩井秀人『その族の名は「家族」』

ハイバイの傑作公演と誉れ高い『て』を研ナオ子、ユースケ・サンタマリア、荒川良々などのお茶の間でおなじみの顔に加えて、内田慈、ノゾエ征爾、滝藤賢一などの舞台名優陣で再演。 『投げられやすい石』に続いて2本目の岩井作品の鑑賞になるが、痛いとわか…

ままごと『わが星』

今まで私が音楽、映画、漫画、演劇、小説を嗜んできたのはこの作品を見るための訓練だったのでは、というような錯覚に陥る。もちろん大袈裟なのですが、それくらいに全身から感動したのだ。そうだなぁ、この興奮を無理矢理言葉にしてみるなら、『ちびまる子…

岡村みどり『ブルースでなく、ミントティー』

ブルースでなく(Mint-Lee)(紙ジャケット仕様)アーティスト: 岡村みどり出版社/メーカー: Out One Disc発売日: 2011/03/10メディア: CD クリック: 22回この商品を含むブログ (5件) を見る 「ブルースでなく(Mint-Lee)」は、1990年代にカセットテープでリリ…

パン屋さん

かれこれ10年間くらい通っている道にあるパン屋さんに描かれたイラストにモヤモヤしている。書いた人、早すぎた増田こうすけだ。とりあえず、今度入って何か買ってみよう。一人暮らしするならおいしいパン屋が近くにある所がいいな。

ソフィア・コッポラ『somewhere』

相変わらずのというか、もういいぜ!的なソフィアっぷりですが、手法は洗練されてきている。今回はお家芸の「閉じこもる、られる」というモチーフに、そこでグルグル回るという運動が描かれている。冒頭の長時間にわたり周り続ける車を捉えたシークエンスを…

ザ・なつやすみバンドのライブのこと

最近、ザ・なつやすみバンドのライブがとてもよいのだ。サウンドの核を担っていたギターの脱退、そしてMC.sirafu氏の加入。試行錯誤が見てとれるライブもあったが、バンドはついに一皮向け進化したようである。以前の彼女たちの楽曲は、過ぎ行くモラトリアム…

素敵な土曜日

春、満開と言う事で土曜日、お花見に行ってきた。なんでも千葉のマザー牧場が桜と菜の花が満開でピンクと黄のコントラストを楽しめる上、動物とも楽しくたわむれる事ができる、ってんで友人たちと車でワイワイと向かった。しかし、天候はあいにくの雨。それ…

「中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事〜眩しさの中に君がいた〜」

「中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事〜眩しさの中に君がいた〜」に奇跡的に参加することができました。ももクロのクール・ビューティー、早見あかりの脱退という事で会場はすさまじい熱気。当然のようにすんばらしいライブで、ももクロ愛沸騰中でござい…

スカート『エス・オー・エス』

エス・オー・エス second editionアーティスト: スカート出版社/メーカー: カチュカ・サウンズ発売日: 2011/12/15メディア: CD購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (7件) を見る昆虫キッズのサポートで激しいタンバリンパフォーマンスを見せていた…

マームとジプシー『あ、ストレンジャー』

演技の速度を変えたり、観客の視点をズラしたりして、何度も同一のシークエンスが繰り返される。主催の藤田貴大によれば、それは記憶であり、繰り返しのリフレインは感情の蘇生を表現しているのだそうだ。同一の体験だとしても、それを所有する人間が異なれ…

ceroレコ発in渋谷o-nest

『WORLD RECORD』という名盤が世に放たれた事への祝祭感で満ちていて、実にピースフルな空間だった。ceroはスロースターターながら、その演奏は徐々に熱を帯びていく。多彩なアイデアが愛らしいポップスとして昇華された素晴らしい楽曲群を経て、ハイライト…