青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2025/4/5~4/10)

4月5日土曜日

朝から3人で近所の桜スポットへ。引っ越してきてから毎年、iPhoneのセルフタイマーでもって、この桜と家族写真を撮っている。1年前の娘は球体のようだったが、今ではすっかり小さな人間だ。「あっという間に大きくなるよ」と色んな人に聞かされていて覚悟はしていたものの、その覚悟を超えてくるスピード感だ。頼もしくも、さびしい。妻は美容院に出掛け、娘と過ごす。天気も良いので、自転車で公園に出掛けることにした。近くの幼稚園が入園式だったようで、おめかしをした親子をたくさん見かけた。公園で食べようと思い、パン屋に寄って、桜餡パンとクルミクリームパンを買った。娘にはお芋のパンとリンゴジュース。お花見日和の土曜日ということもあり、公園は大盛況。娘は誰彼かまわず、「おはよー」と挨拶をする。そんな娘に「邪魔」とか言ってくる子もいて、本人は全然気にしていないのだけど、胸がキューっとなってしまう。こんな小さいのにもう意地悪なのか、とか思ってしまうけども、たしかに自分の子ども時代を思い出してみても、幼稚園くらいになると、本当に色んな子どもがいて、すでにそこには社会があって、小さな頭で色々考えては悩んだりしていた。娘よ、社会で生きていくのは実にたいへんなのだけど、どうかその明るい社交性を失わず、「おはよー」と突き進んでくれ。もちろん、挨拶を返してくれる優しい子もたくさんいる。遊具でもたついている小さな娘に、「こっちだよー」「こうやって滑るんだよー」「こっちが登りやすいよ!」とかまってくれる優しいお姉ちゃんもいる。ひとしきり遊んでベンチでお昼のパンを食べる。「優しいお姉ちゃんいてよかったね」と言うと、娘は「シマシマのやさしいおねーちゃん、いたね」と何度も頷きながら反芻していた。シマシマというのはボーダーの服を着ていたからです。お腹に足りなかったのか「もうちょっと食べたいなー」と言うので、帰りにセブンイレブンでさくナゲ(うま塩)5個入りを買って、2個あげた。最近は「もっと、〇〇したい!」ではなく、「もうちょっと、〇○したいなー」という要求スタイルに変わった。交渉上手だ。

帰宅してオムツと服を着替えさせて、電車で梅田駅へ。髪を切り終えた妻と合流し、ベビーカーをバトンタッチ。今度はわたしが散髪のターン。行きつけの理容室で髪を切り、南森町の古本屋を廻りながら散歩。RIP SLYMEがひさしぶりに5人で活動するということなので、大好きな「BLUE BE-BOP」や「虹」を聞いた。やっぱり、RIP SLYMEPESの歌心だ。夕方くらいにお腹が空いてしまったので、ずっと行きたかった天神橋筋六丁目あたりにある「総大醤」というラーメン屋へ。いつも行列しているお店なのだけど、微妙な時間帯だったので、ほぼ並ばずに入れた。注文は人気No.1のラーメンと焼き飯のセット。

ほとんどのお客さんが焼き飯を頼むほどの名物で、たしかにしっとり系かつ旨味ガッツリの良い炒飯だった。ラーメン屋の炒飯はパラパラではなくしっとりで良いと思う。FODでヤクルトVSドラゴンズの試合を追っかけ再生。期待していた新助っ人のランバートの好投に胸をなで下ろし、山田のホームランに歓喜。さらに、クローザー石山の三者三球三振に痺れる。三者三球三振は“イマキュレート”と呼ばれているらしい。復活の石山のコーナーに制球されたビタビタのストレートに涙。石山ももう37歳、中年の星である。

梅田のジュンク堂書店佐藤正午の新刊小説『熟柿』、INA『20光年』を買った。

ゆっくり本屋さんで大量の本を眺めることができて、心が満たされた。『片思い世界』のチケットを予約していたのだけど、上映時間までまだまだあったので、映画館と同じ施設内にあったセレクトショップ「LOFTMAN COOP E-MA」で洋服を眺めた。ひさしぶりに新品のドメスティックブランドの洋服を見て、値段の上がり方に腰を抜かした。AURLEEとか1万円以上高くなっているような感覚なのだけど、そんなことないのだろうか。

『片思い世界』、予告編から漂う雰囲気と初日に観た人のSNSの反応で、まぁそういった話なのだろうな、と思っていた通りの展開で、最初は「苦手なほうの坂元裕二かもしれない・・・」とハラハラしていたら、「いや、これぞ、坂元裕二!」というような作品で、気がついたらもうめちゃくちゃに泣いていた。これがアニメ映画に負けまいとする強度ってやつか。NHKの『スイッチインタビュー』での新海誠との対談もおもしろかった。そりゃ、『天気の子』好きですよね!と興奮。入場特典のポストカードが杉咲花。うれしい。主演3人の素晴らしさはもちろん、横浜流星が良かった。評判のよい大河『べらぼう』を見そびれているので、今作にてついに横浜流星を認識した。これで、山崎賢人横浜流星吉沢亮の区別がやっとつくようになりました。3人とも顔と名前が漫画のようにかっこよすぎて、ごっちゃになっていた。ムーンライダーズが出演しているうれしかったのですが、誰の意思なのだろう。『ファーストキス 1ST KISS』にも鈴木恵一が出ていたし。ときに西田尚美さんは“国民の母親”となりつつある。母親といえば、西田尚美西田尚美って1996年の『学校の怪談2』の先生役からずっと観ているので、思い入れが強いです。国民の母親が西田尚美なら、父親は誰なのかと聞かれると光石研であって、それって木皿泉の『Q10』の夫婦なのだけど。木皿泉ってもうテレビドラマは書かないのだろうか。『片思い世界』のサントラを聞きながら、「いい1日だった」と満足感に包まれて帰宅。「声は風」はあまりによい曲で、聞くたびに劇中の3人を思い出して涙ぐんでしまう。夕飯が早かったのでお腹が空いてしまい、富山のお土産としてコンビニで買った北陸製菓の「白えびビーバー」を食べながら、妻に映画の感想を話した。妻は明日の朝一で観に行くことに。ときに「ビーバー」はめっちゃ美味い。グルタミン酸の爆発という感じ。

4月6日日曜日

妻を映画に送り出し、娘と遊ぶ。NHKプラスでEテレの番組を観て過ごす。『ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!』を観ていたら、おねえさんのミライが知らぬ間に3月で卒業となっていて、おにいさんに代わっていた。ニャンちゅうの声もわたしが子どもの頃に聞いていたのと違うような、と思って調べてみると2023年から二代目に代わっていた。ちなみに、この番組は構成に岩崎う大佐藤満春などがクレジットされている。テレビに飽きたので、一緒に自転車に乗って外に飛び出し、春の陽気を楽しんだ。とても暑いので、上着を脱ぎシャツ1枚で過ごした。映画から帰ってきた妻と合流し、昨日とはまた別のパン屋に行き、公園でレジャーシートを敷いて食べた。今年は桜をたくさん見ることができてうれしい。妻の入場特典は広瀬すずでした。

ヤクルトスワローズは山田が2日連続でホームランを打つも、奥川がピリッとせず負け。家でLou Reedを聞く。わたしの中でなぜかLou Reedブームがきている。夜ごはんは豚肉とほうれん草のポパイ丼。鈴木もぐらも愛する梅田の「くりやん」で食べてから、わたしはすっかりポパイ丼のファンだ。夜はNHKで放送しているドラマ『地震のあとで』1話を観た。井上剛×大友良平のコンビ。『その街のこども』『あまちゃん』と地震といったらこの2人みたいになっている。大友良平の音楽はいくらなんでも雄弁すぎるようにも感じたが、ドラマ自体は村上春樹作品の映像化として、すごくしっくりきた。岡田将生橋本愛唐田えりかの空洞感は、まさにという感じ。いや、岡田将生は『ドライブ・マイ・カー』にそもそも出ていたか。映画『ノルウェイの森』って松山ケンイチと誰が出ていたのかまったく思い出せなかったので検索してしまった。菊地凛子水原希子高良健吾でした。

4月7日月曜日

憂鬱な週のはじまり、内勤日。甘い飲み物を買ってデスクで飲んでから仕事に挑んだ。甘い飲み物は苦手なのだけど、ごくたまに脳に糖分をガツんと送り込みたい、と思う時があって、その最適解をずっと探していたのですが、見つかりました。ローソンウチカフェの「ミルクたっぷりはちみつラテ」です。めっちゃ甘いのだけど、はちみつとミルクの優しい甘みがナチュラルで飲みやすいし、美味い。単にわたしがはちみつ好きなだけかもしれませんが。気分が落ち込んだ時、疲れた時はこれを飲もう。甘いもので疲れがとれるなんてまやかしらしいですが。甘いものと言えば、Twitter時代から10年以上は相互フォローしている人が、大阪に来ていたらしく、「KISSA SEKAIYANに行きました」と報告してくれた。気に入ってくれたみたいでうれしい。皆さんも大阪に起こしの際はぜひ。

気分展開に昼休みに本屋に行き、雑誌『WIRED』を購入した。

宇多田ヒカルが表紙で量子力学特集。『片思い世界』の公開とピッタリなタイミングではないか。『WIRED』の量子力学特集、たいへんおもしろく読んだ。文系脳すぎるので、ほとんど理解できていないような気もするけど。INA『20光年』も素晴らしい。これもまた原子や粒子から着想を得た作品で、わたし自身の関心もそこに寄っていっているのかもしれない。作中で主人公が読んでいた『たくさんのふしぎ』の“過去と未来とわたしたち“という特集号を買った。イラストは佐々木マキ福音館書店が出版している『たくさんのふしぎ』は小学3-4年生向けの科学絵本の月刊誌なのだけど、素晴らしい内容のものが多く、コツコツ集めていきたいと思っている。表紙がどの号もかっこいい。人気のあった号は単行本化もしていて、以前紹介した鶴見俊輔佐々木マキの『言葉はひろがる』や『わたしが外人だったころ』も、もとは『たくさんのふしぎ』として刊行されたものだ。

『しゃべくり007』のスペシャルのゲストが爆笑問題。何度も聞いたことある珠玉のエピソードをみんなで楽しむ、良い回だった。3年くらい前に放送された太田夫妻の『ふたりのディスタンス』の映像が使われていて、わたしはあの番組は2022年のベストくらいに好きで、まだ録画に残している。テレビではひときわ賑やかな太田光の、オフでのそのシャイな物静かさに、人間の多面性を思い知らされてしまう。また、芸能界が崩れていく音がはっきりと聞こえる中で、爆笑問題のクリーンさというか、誠実に生きようとしている感じには、心を温められる。最近はすっかり感覚が麻痺していたけど、「芸人は女を抱いてナンボ」みたいな世界観に10代前半の頃はしっかり傷ついていたのを思い出す。“カキタレ”みたいな言葉がテレビで当たり前のように流れていて、母親に「“カク“ってどういう意味?」と聞いてしまったほどだ。「お父さんに聞いてみなさい」とクリシェのようなことを言われたことをわたしは忘れもしません。

4月8日火曜日

起きてネットを開くと、「自称広末涼子が逮捕」というニュースが流れていて、頭が混乱した。世代的にど真ん中に近いはずなのだけど、わたしは広末涼子の洗礼を受けていない。映画『秘密』とかたしかに盛り上がっていて、妹は劇場まで観に行っていた気がする。1枚目のアルバム『ARIGATO!』と「ジーンズ」は大好きで、今でも聞きます。97年頃、わたしは誰が好きだったのだろうと思い出してみると、松本恵かもしれないとたどり着いた。『サイコメトラーEIJI』とか『ガラスの仮面』の頃ですね。

移動中はJohn Carroll Kirbyの新曲「The Whammy」や宇多田ヒカルのベスト盤を聞いた。会社の後輩が人生で2冊目の本を読むことに成功したとのことで、なにかオススメの本はないか聞かれた。1冊目は高校時代に読んだ『リアル鬼ごっこ』で、2冊目は『告白』とのこと。2025年に『告白』の文庫を新刊で買ったと聞き、「いねーって!」と思ったけども、古本という文化に馴染みがない人もいるか。出版業界にとって非常に貴重な顧客であるから、彼に何の本を薦めればいいのか悩む。『告白』のあらすじを熱っぽく語っている後輩、これは『告白』みたいな強い物語を続けるがもいい気がする。でも、「本を読んだぞ」という達成感があるようなものもいい気がするし。悩んでいると、「あ、村上春樹とかはなしで。前に挫折したんで」と言うので、何を読んだのか聞いてみたら、『一人称単数』という短編集だった。「最初にそれ読むやつ、いねーって!」と思いつつ、最新刊として手にとってみる人もいるか、と思い直す。そもそも人に薦めるほど小説を読んでいないなと思い、iPhoneで「伊坂幸太郎 最高傑作」と検索し、『ゴールデンスランバー』をオススメしておきました。

妻が「声は風」のイントロだけ弾けるようになっていた。朝ドラの『あんぱん』は観ている。出演者は豪華だけども、オーソドックスな朝ドラという印象。比較基準が『虎に翼』となってしまうので、決して悪くないはずの『あんぱん』も妙にスカスカに感じるというか、書きたいことがそんなにないのかなと思ってしまう。加瀬亮竹野内豊の絡み、もっと観たかった。夜はKendrick LamarとA Tribe Called Quest『The Love Moment』をイヤフォンで聞きながら、文章を書いた。文章を書く時はラップミュージック。

4月9日水曜日

気分が落ち込んでいて、仕事に精が出ない。『近畿地方のある場所について』が映画化とのことで、楽しみ。『近畿地方のある場所について』は2023年に小説投稿サイトに投稿されたモキュメンタリー形式のホラー小説。ママタルトがラジオで話していて気になり、怖いもの見たさで読んでみたら、すっかり夢中になってしまった。構成が凝っているし、根源的な気味の悪さがずっと持続していく読後感が癖になりました。後輩に、『ゴールデンスランバー』ではなくて、『近畿地方のある場所について』をオススメすればよかったかもしれない。

帰宅すると、妻と娘が「ネクタリン」を歌い踊っていた。『天才てれびくん』の主題歌。マカロニえんぴつの提供で、バンドがセルフカバーもしているが、やはりてれび戦士によるバージョンがとても良い。『天才てれびくん』は中学2年生のメンバーが受験だからか3月で卒業。チラっと観ていただけなのですが、そこまでエモくない演出で驚いた。わたしが小学生の頃はダチョウ俱楽部やキャイ~ンだったけども、現在の司会はティモンディだ。けっこう薄味な印象で、もっとティモンディとてれび戦士や、てれび戦士同士の関係性みたいなものを前に出したほうが観やすくなるように思うのだけど。娘が眠りについた後、『水曜日のダウンタウン』と録画してあった『心おどるあの人の本棚』を観る。初回の久住昌之も良かったし、今回の池澤春菜も良かった。池澤春菜さんを存じ上げていなかったが、池澤夏樹の娘さんらしい。紹介されていた『味の台湾』めちゃくちゃ読みたい。

この日のヤクルトスワローズは石川が勝利。24年連続勝利投手ということで、工藤公康山本昌三浦大輔の23年を抜いて、プロ野球史上初の記録とのこと。めでたい。野球と言えば、YouTubeの『きしたかのの栄冠ナイン3年縛り』はおもしろい。パワフルプロ野球の栄冠ナインというモードのゲーム実況なのだけど、野球部の生徒たちにきしたかのが設定を吹き込み、ドラマを倍増させていく。その設定が最近は妙に金八めいていて、なぜなら岸さんは『3年B組金八先生』のファンであるらしく、高野さんも現在第5シリーズを観進めているからだろう。ラジオでは高野さんが兼末健次郎のモノマネをさせられていた。金八の生徒モノマネが第1シリーズでなく第5シリーズから披露されるの、芸人の世代交代を感じるな。ちなみに、岸さんが提唱する『3年B組金八先生』を鑑賞していく順番は、「第5シリーズ→6→7→1→2→3→4→8」だそうだ。完全に同意。そして、わたしは令和で坂本金八のような教師像を演じることができる人材こそ、きしたかのの高野正成であると考えています。

4月10日木曜日

引き続き、気分が落ち込み気味。これがミドルエイジクライシスというやつだろうか。移動中は『奇奇怪怪』の「人はいつ友達になるのか」回を聞いた。おもしろい。わたしにこれから友達ができることなんてあるのだろうか。あと、『Hi,how are you?のI'm fine 1009』の江本祐介ゲスト回を聞く。2人が喋り声をひさしぶりに聞きました。ファーストアルバム『ありがとう』は名盤だ。そういえば、広末涼子のファーストアルバムと同名じゃん。なにか言葉を費やしたいと思うのだけど、音楽について語るのは本当に難しい。

帰りに大雨に降られる。傘がなかったので、濡れ鼠。玄関で娘がタオルを持って出迎えてくれて、うれしかった。スーパーで海老が安く手に入ったとのことで、夜ご飯は天丼。海老とカボチャ元気が出ました。風は強く、雷も鳴っている。桜の花を散らす、春の嵐だ。雨で野球も中止。『おかあさんといっしょ』のプレイリストを聞きながら、娘とお風呂。わたしがお風呂に入れる時はいつも聞いているので、このプレイリストの1曲目が流れると、「おふろ?」と聞いてきます。眠る前に『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』1話を観る。星街すいせいのエンディング曲。あと、杉咲花広瀬すず・清原果耶がゲストの『ボクらの時代』を観た。3人それぞれが芯を持って生きている感じがして、とても良かった。清原果耶が「清原ちゃん」と呼ばれているのもなんかよかった。