青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/06/01)

月の始まりが月曜日なのってとても気持ちいい。朝食に昨日買っておいたカロリーメイト(メイプル味)を食べた。あらためて、なんて美しいタイポグラフィだろうとパッケージを眺める。カロリーメイトの話になると、チョコレート味はデフォルトのような扱いで、熱く語られるのはチーズ味やフルーツ味だったりするのだけど、わたしはメイプル味が結構好きなのだ。ポテト味なんかも未来のポタージュみたいで好きだったのだけど、2007年から2014年までと7年間で姿を消してしまった。そこで、カロリーメイトの次の新味予想トトカルチョなのですが、セサミ味もしくはアズキ味に66兆2000億。

会社への道すがら、週の始まりの元気を出すためにオロナミンC ロイヤルポリスを自販機で買って飲む。大塚製薬が好きのです。110円のオロナミンCでなく、150円のオロナミンC ロイヤルポリスを買った。これが自分でお金を稼ぐということなんだよ、とコロナ禍で混乱している新入社員たちに説きたい。しかし、わたしの課に配属された新人は180センチ100キロという体格のラグビー部で、あまりに違う世界線に住む男の子でまだ話しかけれていない。席の両隣も100キロを超えているし、我が社は大阪営業所だけフィジカルのバランスがおかしい。

今日から本格的に営業活動がスタート。ついに大阪の街を車で走ることができた。3ヶ月ぶりの運転だし、都道府県別交通事故発生ランキング1位の大阪ということでかなり緊張していたのだけど、やっぱり営業の醍醐味はこの1人の時間にあるよなと思う。音楽を流しながら千里中央を目的地として、茨木や吹田あたりを流した。車窓からの風景を眺めていると、ふとヤノベケンジの「サンチャイルド」の大きな像が目に入り息を飲む。南茨木という駅の前に設置されているらしい。全部で3体いる「サンチャイルド」の内の他2体は色んな場所に移動設置されていて(福島で展示された時に軽く炎上していた)、ヤノベケンジの出身地である茨木市の「サンチャイルド」だけが固定設置なのだそう。わたしはヤノベケンジの「トらやん」(黄色いアトムスーツを身につけたちょび髭バーコード頭の腹話術人形)の醸し出すペーソスまみれの“祈り”のようなもののファンで、いつかお金持ちになったら「トらやん」の大きなフィギュアを買いたいと思っている。さらに万博記念公園前を通り、はじめて「太陽の塔」を生で拝むことができた。思わず車内で「おぉ…」と声が漏れるほどの迫力で、畏怖の念を抱いてしまう。しかし、すぐさま頭の中が「万博公園太陽の塔 ひさびさ見たいなぁ!」という吉田美和の歌声に侵されてしまう。DREAMS COME TRUE「大阪LOVER」って世代問わずカラオケで歌う人多いですよね。0時ちょい前に新大阪駅に来られたら家に直行でも仕方ないのでは、と冒頭の歌詞を聞くといつも思ってしまうのですけど、もしかしてこの発想はモテないやつですか。そうであるなら、すぐに考えを改めます。

はじめての外回りの緊張と時間のなさでお昼を食べ損ねた。仕事終わりと途端に猛烈な空腹に襲われ、北浜の古びた中華屋で天津麺と半チャーハンのセットを頼む。油でベチョっとしたチャーハンと、玉葱入りの少し焦げ目のついた玉子の天津麺。そのまったく洗練されていない味わいが気に入ったので、たまに足を運びたい。契約してからというもの、来週入居予定のマンションに仕事終わりに寄って外観を眺めている。引っ越してからむつみ荘を眺めに寄っていたオードリー春日の逆バージョン。そして、家の周りを散策して、これから繰り広げれるであろう毎日を想い描くのです。

ホテルに戻り、湯船に浸かりながらNetflixで『愛の不時着』4話を観た。80分あるとは言え、これで1話分なのかというほどに濃密なエピソードの数々に頭がクラクラしてしまう。なんせ、1話の中で船に乗り、パラグライダーと自転車に2人乗りするのだ!贅沢が過ぎる。韓国で視聴率20%超えの大ヒットらしいのだけど、40%とってもいいと思う。4話ラストの光源を巡るシークエンスに涙腺が崩壊する。

「今回は香りがするロウソクだ。合ってる?」
「合ってるわ」

というやりとりでもって愛の交感を描いてしまう台詞のセンスは、まるであだち充のよう。それにしてもヒョンビンはかっこいい。