カゴに商品を入れる、尾行、自転車、歌、ステップなどなど、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』を構成していたプロットが垣間見える。そして、数多の映画の記憶が浮かんでは消えていく。ヌーベルヴァーグ、黒沢清、ヴィム・ヴェンダース、エドワード・ヤ…

SHIBUYA−AXで開催された「HMV THE 2MAN〜みんな仲良くできるかな?編〜『ももクロとかまってちゃん』」に参加してきました。初めて観るももいろクローバーのライブに圧倒されてしまった。凄まじい勢いで踊り続ける彼女たちがいつ倒れてしまうのか、という心配…

フェイバリットに小津とジャームッシュを挙げ、モノクロで撮ってしまうスノッブさと、物語の細部にまで宿ったファニーさが見事に融和した堂々たるデビュー作。平面固定撮りを基調とし、更にモノクロであるにもかかわらず陰影と奥行きのあるショットのみずみ…

3連休は雪。金曜日は雪の中、自転車を走らせ、街が様変りするのを楽しんだ。コンビニが停電していた。土曜日は友人らと車を走らせ、伊香保温泉に行ってきた。こちらも大雪。「清水屋」でおいしいツルっとしたうどん（ごまだれ！）を食べて、石段を登り、露天…

秋葉原グッドマンでザ・なつやすみバンドのライブを見てきた。ザ・なつやすみバンドは何度もこのブログで紹介していますが、都内を中心に活動する4人組バンドです。昆虫キッズの対バンに名前が載っていて、その日のライブは見られなかったのですが、あまりに…

やはり触れずにはいられないのがでんでん演じる村田。散々色々な所で言われているんだろうけど、村田が凄いのは『ダークナイト』のヒース・レジャーのジョーカーや『十三人の刺客』の稲垣吾朗の松平斉韶と同等の狂気を纏っていながら、それが突き抜けたもの…

平日の夜、場所は代官山という条件にも関わらず、チケットはソールドアウト。会場はパンパン状態で異様な熱気に包まれていた。シャンソンシゲルのバンドにトクマルシューゴ参加の情報が流れたから、という説もあるが、それだけではないと思う。地道に活動を…

若者たち（平均年齢23歳）の発する確かな熱量が劇場に満ちていた。深読みしてください、と言わんばかりの台詞や動きの乱れ打ちは心地よいのだけども、どうにも土台の物語の体裁が整っていないので乗りきれなかった。これは私の鑑賞力の問題もあるのだろうけ…

素晴らしい。夏目知幸(シャムキャッツ)×高城晶平(cero)「よるべなき旅」でございます。曲はもちろん、映像としても実に美しい。撮影場所は高城さんがご家族と経営していらっしゃる阿佐ヶ谷にあるrojiというお店。いや、しかしほんとゾクゾクしてしまう。cero…

1カットの中に収められる情報量の多さ、豊かさ。カメラマン・たむらまさきの素晴らしさよ。上から下から猫目線から何でもござれ。『ゲゲゲの女房』での雑巾がけと同様に素晴らしい星野真里の道へばりつきのバックショットでのお尻を見逃すな。何気なく宿るエ…

フフフフフーン という染谷将太の「ルージュの伝言」の鼻歌で幕を開ける。これは”書き換えることについての”映画だ。まず、ルージュの「伝言」を書き換える事でそれを宣言している。「ルージュの伝言」は10年前の誘拐事件に強く結びついた忌まわしいメロディ…

ももいろクローバーの「ミライボウル」はちょっと完璧すぎるのでは。のつんく♂も真っ青。青の子が辞めちゃうらしいのは残念。続けて、YouTubeを漁って懐かしいPVをたくさん観た。たとえば、ゲントウキ「満たされて心は」とか。 現在は一人ユニットになったそ…

AKB48の新曲『桜の木になろう』が良い。この楽曲の最大のトピックは何と言っても是枝裕和が手掛けたMVだろう。しっかり映るのは6人のみ。メンバーが揃う歌唱シーンはロングで処理していて、顔の判別が付かないレベル。ファンの人は怒っているのかもしれない…

園子温と平野勝行に認められよう、というモチベーションで作ったという鈴木卓爾20歳の頃の自主8mm。ぴあフィルムフェスティバル（PFF）で審査員特別賞を受賞。「自分で自分を撮る。カメラを回し出したらフィルムが終わるまで撮り続ける。なるべく撮った順に…