青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

ロロ『グレート、ワンダフル、ファンタスティック』

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若者たち(平均年齢23歳)の発する確かな熱量が劇場に満ちていた。深読みしてください、と言わんばかりの台詞や動きの乱れ打ちは心地よいのだけども、どうにも土台の物語の体裁が整っていないので乗りきれなかった。これは私の鑑賞力の問題もあるのだろうけど。しかし、作り手のやりたい事、好きなモノ(サブカルチャー全般)が熱情として目に見えてくる快感は他では味わえないものだ。同世代としてシンパシーも強く感じる。でも、作り手も演じ手もその熱情を消化しきれてないような印象を覚えた。特に笑いの部分は、借り物感が強く出てしまっている。


岡村靖幸「カルアミルク」をクラムボンがカバーしたバージョンのイントロのビートをループさせたものが開始前から会場に鳴り響いていて、劇ラストにてついに

後もう1回 あなたから 後もう1回の電話で 僕らは出直せる

原田郁子の歌が流れだす。ループ(誕生日を繰り返す!)からの脱出を試みるその劇のフィナーレとして音楽が動き出す。次も観てみたい。余談ですけど、ロロの女優さんたちはやたらとかわいい。同年代くらいのコミュニティにかわいい女の子がいたりするとむかついてくる私の男子校マインドどうにかして。