青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/06/29)

梅雨の中休みということで、曇り空。しかし蒸し暑く、低気圧のせいなのか1日中頭が痛い。これならいっそ雨に降られたほうがいい。B.J.Thomas「雨にぬれても」が妙に気分で、最近はよく聞いている。Burt Bacharachがご存命(92歳)ということに人生で何回も驚いている気がする。Wikipediaに載っていたのだけど、百貨店で「雨にぬれても」が流れるのは、外で雨が降り出したという店員への合図なのだそうだ。

この日も車で外回り。取引先の大阪人に気持ち良くなってもらおうと、「大阪は東京に比べて感染者が少ないですねー」とついつい話を振ってしまう。そうすると、だいたい「大阪には頼りになるリーダーがいますから」といった誇らしげな笑顔が返ってくるのだ。大阪の街の吉村知事ひいては維新への妄信的な信頼を肌で感じ、寒気がする。そんなこと微塵も思っていないのだけども、仕事だから仕方あるまいと、引きつった笑顔で同意を述べる。こんな風にしてわたしの心は少しずつ音を立てて死んでいくのです。

隣の課に私より3年早く東京から大阪に異動した若手がいるので、少し話してみた。やっぱり東京に戻りたい?と聞いてみると、帰りたいと即答する。理由を尋ねてみると、「行きつけのラーメン屋とか恋しくて」とのことで、「くだらなすぎて、会話する気にならないわ」と笑った。しかし、暮らしたい街の理由なんて案外そんなものなのかもしれない。向い席の先輩が飲み終えたコンビニ珈琲のカップにペットボトルのお茶を注いで飲んでいた。氷がもったいないかららしい。貧乏くさいなと思うも、「なんか気分ええやん」という笑顔がかわいらしいな、とも思う。

職場からの帰り道、スーパーに寄る。カツオのたたきと豆腐(綿)とサントリー天然水の2リットルのペットボトルを買った。和菓子のコーナーでわらび餅のパックの底に貼りついた製造シールをひっくり返さないようにと懸命に下から覗き込んでいる女性を見かける。カロリーがどれくらいなのか知りたいのだろうか、それとも糖質だろうか。日々の営みというのはなんてかわいらしいのだろう。わたしはこんなにも簡単に人をかわいいと思う。帰宅して録画してあった『乃木坂工事中』(テレビ東京)を観ながら、刺身をつまむ。齋藤飛鳥さんがディスクユニオンのTシャツを着ていて、脳内が痺れた。これはかわいいというより、尊いという感情。

待てど暮らせどインターネットが開通しない。こんなに繋がらないわけないので、何かを間違えている気がするけども、調べる気力が沸かない。しかし、『愛の不時着』の続きは観たい。あのドラマの影響で韓国カルチャーがこれまでよりグッと好きになっていて、J.Y.PARKさんの関連とかBLACKPINKのMVとか観漁っています。