青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/05/02)

横沢俊一郎の2ndアルバムのタイトルが『絶対大丈夫』というので、とても楽しみにしていましたが、過度な期待に応えてくれる一発だった。「ふらふらとしてくのさ」が好きだな。「絶対大丈夫」からは『天気の子』での「僕たちは、大丈夫だ」がどうしても想い出されてしまって、そもそも最近はあの映画のことをよく考える。コロナ後の世界が描かれているだけでなく、岡村隆史が物議を醸し出した貧困とセックスワーカーの問題も折り込まれてしまっている。優れたポップカルチャーというものにはそういう力が宿ってしまうのだろう。

GWに突入ということだけども、家でダラダラするしかしようがない。「マンガpark」というアプリで期間限定で無料で読むことができるというので、寝っ転がりながらiPad佐々木倫子動物のお医者さん』を読み耽った。

動物のお医者さん』の最終巻はスーパーでお寿司のパックを買ってきて、食べながら正座して読みました

という見知らぬ年上の女性がmixi日記に残していた文章をいつも思い出す。そういった儀式めいた作法で接したい作品なのだ、『動物のお医者さん』というのは。しかし、吉沢悠主演でドラマ化されていたやつはチラっと観たけどほとんど覚えていない。漆原教授は伊東四郎だったっけかな、と思って調べてみたら江森徹だった。わたしの中ではハムテルは絶対に東出昌大だ。実家では母と妹も佐々木倫子のファンだったので、トイレに全巻置かれていた。バッチイけども、トイレで読むのにちょうど落ち着く本というのがあって、佐々木倫子の漫画はまさにそれにピタリとあてはまる。圧倒的なおもしろさを湛えながらも、読んでいて心が乱れない、というのがポイントだろう。ちなみに、佐々木倫子作品以外で実家のトイレの本棚に収納されていたのは東村アキコの初期作とけらえいこの夫婦エッセイ漫画と『あたしンち』です。

30℃近い気温に盛り上がってしまい、Tシャツにサンダルでコンビニにアイスを買いにでかけた。コンビニのありとあらゆるものが少しずつ小さくなってきている気がする。コンビニの肉まんも、ミスドのドーナツも、マクドナルドのハンバーガーも絶対に小さくなっている。缶コーヒーだっていつのまに190gから185gに変わっているのだ。こんなでどうやって大きな夢を抱けばいいのか。

『M 愛すべき人がいて』の3話を観た。これでもかとボケ倒してくる。田中みな実の「ゆるさなーーーーい」の途中で提供クレジットが入るボケは新しいけど、1番好きだったのは、倒れた祖母を見たアユがすごく冷静に電話で救急車を呼ぶシーン。どう考えてもあんなシーンなしに病院のカットでいいので、あきらかにボケてきている。しかし、劇中で流れる「You」や「poker face」といった楽曲の素晴らしさの前には、マサには神様のメッセージが届いているのだと思わずにはいられない。

昼過ぎまで寝ていたので、何時になったも眠ることができなかった。一晩中かけて『辻征夫詩集』(現代詩文庫)、穂村弘『現実入門』(光文社)『本当はちがうんだ日記』(集英社)、岡崎京子ジオラマボーイ・パノラマガール』(MAG COMIC』を読み直した。