青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/04/20)

脳味噌が溶けてきている。曜日感覚も失われていて、目が覚めたら始業時間を過ぎていた。「友達の実家に遊びに行ったら、巨大な敷地の中で映画館を経営していた」という夢を見た。抑圧されている欲望が如実に表出している、と言いたいところだけども、今は映画館に行きたい気持ちはそこまでありません。3.11後のしばらくは映画館に行けないのが本当に辛かったのを覚えている。営業が再開してすぐにウェス・アンダーソンファンタスティック Mr.FOX』を観に行って、ひどく感動したものです。原作のロアルド・ダール『父さんギツネバンザイ』も大好き。朧げな頭を覚ますために、紅茶を淹れて飲み、The City『Now That Everything's Been Said(夢語り)』を流した。

会社の携帯をチェックするとメールがたくさん来ていて、月曜日だな、と思う。雑務をこなして、昨日のカレーの残りを食べた。所謂”2日目のカレー“というやつを食べるのもずいぶんひさしぶり。せっかく時間を持て余しているのに、本をまったく読めていないので我慢ならないので抗うようにして、歌集をめくった。いつも枕元に置いてある堂園昌彦『やがて秋茄子へと至る』だ。

いくつかの拙い措辞が僕たちの短い春を台無しにした


春の船、それからひかり溜め込んでゆっくりと出航する夏の船

という歌が載っている見開きページで今日はハッとした。この歌集は1ページに一つの歌だけが掲載されている贅沢仕様なのだ。

映画館やライブハウスももちろんなのだけど、買い物中毒者のわたしとしてはレコード屋、古本屋、古着屋も心配だ。通販をやっているお店で物を買って応援していきたい。埼玉にあるお気に入りの古着屋さんでロシア軍のスリーピングシャツとチェコの囚人が着ていたというプリズナーシャツを買った。どちらも部屋着のようなラフな感じの洋服なので、今のご時世にちょうどいい。このお店は通っていた大学の近くにある小さなお店なのだけど、どうやって仕入れているのか不思議になるくらいに毎日新入荷があって、価格もとても良心的なのです。90年代のブルックスブラザーズやラルフローレンの状態のいい白のボタンダウンシャツを4000円くらいで出している。古本屋の通販で、三木成夫『内臓のはたらきと子どものこころ』(築地書館)と、『平野甲賀 装幀の本』(リブロ)を買った。三木成夫の本は『内臓とこころ』というタイトルで出版された河出文庫版を読み、感銘を受けたのでソフトカーバー版も購入してしまった。こういうことをしてしまうから、部屋が本で埋もれるのだ。

夜はタモリレシピでしょうが焼きを作った。タレを漬け込む必要がなく時短できるので、油を使わないので少しヘルシーなのがタモリのレシピの素敵なところなのだ。調理中はradikoで『伯山ラジオ寄席 太田光×神田伯山 この噺を聞け』を流す。古今亭志ん朝の「大工調べ」好きです。しょうが焼きは無事に完成したけども、肉のハナマサで買った激安の豚バラ肉が敗因。極端に安い肉は臭くて不味いというのを覚えました。身体が疲れていないので眠くなるまでドラクエをして、『伊集院光深夜の馬鹿力』を聞きながら眠った。空脳のコーナー、この時期は継続して欲しい。