青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2017/09/16~)

8月が曇天続きだったせいなのか、9月にしては雨が少なかった気がする。例年より残暑も厳しくなかったが、上着を着るのはまだちと早い。「これはもう完璧に秋が来たな」という日に、パーカーとかカーディガンを羽織って出掛ける時の、あの得も言われぬポワンとした気持ち。ceroが「ディアハンター」という曲で完璧に歌っていてくれて、嬉しくなったものです。季節の話で言えば、セブンイレブンの棚から素麺がなくなってしまって悲しい。秋に素麺を啜ったっていいではないか。茸とか紅葉おろしを添えて、秋素麺とか言って売り出せばいいのに。あと、季節関係ないですが、ツナマヨと大葉を添えた素麺が発売されたら、みんなが幸せになれる気がする。とは言え、置いてないものは仕方ないので、最近はもっぱら、ざる蕎麦なのである。セブンイレブンのざる蕎麦は年々進化していて、これが結構美味しいのだ。ある日、つい浮気心でファミリーマートでざる蕎麦を買ってみたら、あまりのレベルの違いに驚いてしまった。セブンイレブンはやはり絶対王者なり。



『オードリーのオールナイトニッポン』を、リアルタイムと並行して、ひたすら過去のアーカイブを聞き続けているので、私の中のオードリー史の時間軸が捻じれている。Netflixで復活する『あいのり』のMCがオードリーとベッキーであるというのは最高だと思う。全然観たくないけど、観てしまいそうだ。元祖のMCは久本雅美加藤晴彦だった。なんかすごく昔の出来事に感じる。最近のマイブームはもっぱらカーネーションなのです。

Suburban Baroque

Suburban Baroque

先日リリースされたニューアルバム『Suburban Baroque』があまりに心に染みる。ちょうど20年くらい前の3枚も今の気分にバチーンとはまるので、繰り返し聞いている。『GIRL FRIEND ARMY』(1996)、『booby』(1997)、『Parakeet & Ghost』(1998)あたり。とりわけ「ニュー・サイクリング・ブギ」「コズミック・シーのランチ・タイム」「ダイアモンド・ベイ」「月の足跡が枯れた麦に沈み」「グッバイ! 夕暮れバッティング・マシーン」あたりのメロウネスに完全にやられていて、何度も再生する9月です。ニューアルバムからリード曲を。
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ドラゴンクエストⅪ』がやりたすぎて、PS4の購入を悩みに悩んだ。しかし、それらの機種を買ったところで、ドラクエ以外に特にやりたいゲームが『人喰いの大鷲トリコ』と『グランド・セフト・オート』くらいしか思いつかない。そもそもゲームが苦手なので、買ってもすぐにやらなくなるリスクがある。そこでまず、『ドラゴンクエストⅤ』をプレイしてみて、全クリできたらPS4を買う、という試練を自分に課すことにした。

辛うじて動く年代物のPS2は起動音がポコポコと五月蠅い。何年か前に『ドラゴンクエストⅤ』に挑戦した時は主人公の結婚手前で、急にプレイを放棄してしまったので、今度こそ世界を救いたいと思います。『勇者ああああ』の山口クエストの「攻略サイトで調べてクリアするゲームはただの作業」という名言に倣って、一生懸命迷ったり悩んだりしながらプレイしている。今のところ、凄く楽しいです。偶然だが、『ドラゴンクエストⅤ』は今年でちょうど発売25周年であるらしい。山口クエストに影響されて『俺の屍を超えてゆけ』も300円くらいで買ったのだけど、まだプレイしていない。根が凝り性のオタク気質なので、RPGに手を出すと、とことんプレイして廃人になってしまいそうで怖い。



プロ野球ファンですらあまり興味がないだろうが、今季のヤクルトスワローズが凄いことになっている。後2敗すると、チーム創設以来のシーズン最多負け記録を更新するのである。その数、なんと95敗。シーズンが143試合なので、その7割近くを負けていることになる。「いや、3割も勝っているか?」というくらいに、あらゆる芸術的な負け方を披露してくれた今季のヤクルトスワローズ。2017年、忘れられない年になりそうです。真中監督が退任で、次の人事は小川SDが監督として再登板で決定のようだ。球団の泥をかぶり続けてくれる小川SDに感謝。そして、宮本慎也がヘッドコーチに就任との噂。現代っ子が多くなってきたスワローズに、宮本のPL学園仕込みのスパルタが通じるのか心配だが、あれくらい厳しい人に根底から叩き直される必要があるくらいに、チームは崩壊している。監督は、小川→高津→宮本というリレーになるのだろうか。



amazonプライムで配信されている吉本興業の番組コンテンツがどれもこれもおもしろい。『ドキュメンタル』はもちろん、『野性爆弾のザ・ワールド・チャネリング』『今田x東野カリギュラ』『トータルテンボス・千鳥・平成ノブシコブシの特攻フルスインガー』『千原◯ニアの◯◯-1GP』あたりにズッポリはまっている。『野性爆弾のザ・ワールド・チャネリング』の千鳥ゲスト回が好き過ぎてどうにかなりそう。上半期1番笑った気がする。『陸海空 地球征服するなんて』を録画しているので、時間帯がかぶっている『いろはに千鳥』を最近観られていない。「部族アース」以外はあんまりだし、『いろはに千鳥』に戻そうかなと思っていた矢先に、バイきんぐ西村瑞樹さんの「激安!いいね!アース」という最高の企画が始まってしまったので、釘付けだ。この2本柱でやっていって欲しい。西村瑞樹さんは赤子のようで、抜群におもしろい。しかし、『陸海空』は10月からプライムタイムに移動するらしいので、まだ『いろはに千鳥』が観れます。



先週は三連休があった。下北沢のスズナリでロロの本公演『BGM』を観劇しました。あまりに素晴らしかったので、仙台公演のチケットを購入してしまった。劇中の泡の助とBBQよろしく音楽を流しながらドライブがてら仙台に向かいたい。『BGM』に大きな影響を与えたであろう『愛のようだ』にも『BGM』にも、凄く印象的にハードオフが描写されている。江本祐介の作った劇中音楽はどれもナイスポップミュージックで、うっとり。役者としての江本祐介もやはり悪くないのだ。織田奈那の個人MV「コールミー」での江本さんの「いいじゃん」が本当に好き。ちなみに欅坂46にドはまりしているらしい冨樫義博先生も「コールミー」が好きらしい。
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観劇前に食べた「旧ヤム邸 シモキタ荘」の全部かけのカレー(お米はジャスミンライス)。最高に楽しいスパイス体験だった。ウットリするほど美味しかった。むちゃんこかわいい店員さんも働いていたので、何回だって訪ねたいという気持ちです。観劇後は「古本ほん吉」で山田太一の戯曲集の古い版のものを2冊購入。あと10年前の東京銭湯ガイドを買った。リニューアル前の「久松の湯」が載っている。私の好きな「アクアセゾン」「パブリバ八光」「光徳湯」「ときわ健康温泉」「大黒湯」といった板橋のマイナー銭湯がしっかり掲載されているのがうれしかった。『マスター・オブ・ゼロ』がエミー賞コメディ部門最優秀脚本賞を2年連続で受賞したのもうれしかった。
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受賞エピソードである「Thanksgiving」はヤングデフの歌うディアンジェロも最高です。『ミュージックステーション』の特番をガッツリ観て、敬老の日を潰してしまった。とりたておもしろかったわけでもないのに。首の手術を終えたYOSHIKIの顔がふっくらしていたのが1番印象的でした。音楽特番の度にSMAP・・・と思ってしまう。「新しい地図」に期待。いつか中居くんが木村くんを引き連れて合流することを無邪気に夢見ることにします。ジム・ジャームッシュの新作『パターソン』も観た。
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とてもいい映画だった。絵画のようなショットの連なりが極まっている。何か決定的な出来事が巻き起きてしまいそうな不穏な予感が常に画面上に満ちているのだけども、ちっとも大袈裟なことは起きないのがいい。アダム・ドライバーのバスの運転手役も凄く良かった。劇中の詩もよくて、主人公が影響を受けたというウィリアム・カーロス ウィリアムズの詩集を買ってしまう。バスの乗客の若者2人組がウェス・アンダーソンの『ムーンライズ・キングダム』主演の2人だった、という記事を読んで驚きました。黒沢清の『散歩する侵略者』も2回観た。『三度目の殺人』と『新感染』がまだ観られていないので、ソワソワしている。



まだかろうじで記憶のある先週の金曜日。仕事後に友人らと池袋の「中国茶館」で中華食べ放題を楽しむ。前回は入れなかったが、雨降りだったおかげでギリギリ入店できた。全部美味しかったけども、蒸し餃子とかニラ饅頭とか大根餅がとりわけ美味しかったです。話題は『A子さんの恋人』実写化妄想キャスティング、安室ちゃん引退、NEW(S)MAP、朝ドラ『ひよっこ』、最近の森田剛(V6)のかっこよさ・・・と完璧なるアラサー女子会の様相であった。

A子さんの恋人 4巻 (ハルタコミックス)

A子さんの恋人 4巻 (ハルタコミックス)

『A子さんの恋人』の4巻めちゃくちゃおもしろかった。大江健三郎の『空の怪物アグイー』は今後の展開を握る鍵になるのだろうか。実写化しておもしろくなる可能性は、色々な奇跡が重ならないと難しいだろうが、A太郎が坂口健太郎ならとりあえず何でもいい。仮に向井理あたりに白羽の矢が立つことがあれば死を選ぼうということで会の意見がまとまった。高橋一生でもきっと素敵なんだけど、イッセーさんは大人の色気が出過ぎている。安室奈美恵の引退は寂しい。世代的にどうしたってスーパースターなのだ。1998年の紅白歌合戦での復帰パフォーマンスを妹とテレビにかぶりつくように見つめていたら、母が「やっぱり安室ちゃんはこの子たちの世代にとって特別な存在なのねぇ」と何やらわかったようなことを口にしていたのが妙に記憶にこびりついていて、そのことが「安室ちゃんはスターである」という私の認識を高めている気がする。小室哲哉プロデュースの曲はだいたい好きだけど、特に「SWEET 19 BLUES」と「a walk in the park」の2曲は、うちら元アムラーソウルミュージックであった。
SWEET 19 BLUES

SWEET 19 BLUES

アルバム『SWEET 19 BLUES』に「a walk in the park」が収録されていたら完璧だった。ときに、ハマダ―とは何だったのかを総括する為に「浜田雅功になりたいボーイと小川菜摘(元オナッターズ)」という映画を誰か撮ってください。話が逸れました。安室奈美恵は2004年の「GIRL TALK」から「White Light」「CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK」「Baby Don't Cry」「FUNKY TOWN」「60s 70s 80s」までのシングル群が本当に神懸っていて、夢中だった。当時の『JAPAN』だったかで、「White Light」をレビュー欄ではなく小さな枠で凄く褒めている編集者がいて、それが宇野惟正さんだった(多分)。「White Light」は最高のクリスマスソングだ。
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土曜日。家事を済ませて、昼前に自転車に乗って笹塚へ向かう。涼しかったけども、自転車を漕ぐとTシャツ1枚で充分だった。3時間コースで「天空のアジト マルシンスパ」を楽しんだ。夏場は温度が上昇するマルシンの水風呂ですが、もう18℃まで下がっていた。充分ではないか。むしろいくらでも浸かっていられる最高の温度だ。水質も水量も文句なしで、とてつもない気持ちよさでした。セルフロウリュウで心地よい蒸気に包まれ、水風呂でクールダウン、身体を拭いて、高層のベランダで外気浴。身も心も完璧にととのった。夜ご飯に「カプリチョーザ」に行き、久しぶりにHITOSHI MATSUMOTOセットを楽しむ。松本人志がこよなく愛した「ミネストローネ→イカとツナのサラダ→トマトとニンニクのスパゲティ→カボチャのタルト」というメニューを網羅したコースのことである。マッチョになった今でも松本人志カプリチョーザに行くのだろうか。まだまだチキンライスでいいや、と思ってくれているのだろうか。板尾創路が監督した『火花』の主題歌が、菅田将暉と桐谷健太の歌う「浅草キッド」カバーらしい。凄いセンスだ。カプリチョーザを食べてから、シネコンで映画という最高の流れに乗った。乃木坂46が主演の『あさひなぐ』を観た。
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青春学園ものだし、予告を観る限り『ちはやふる』くらいはいいだろう予測していたが、過度な期待であった。

モーニング娘。in ピンチランナー [DVD]

モーニング娘。in ピンチランナー [DVD]

モー娘。走る! ピンチランナー』よりちょっと上という感じでした。王道のストーリー展開なのに、細部がことごとく良くない。観る者をバカにしたような劇伴もひどかった。しかし、それでも『モー娘。走る! ピンチランナー』よりちょっといいので、アイドル映画としては充分なのだろうか。けど、面をかぶると誰が誰だがさっぱりわからなくなるのは致命的だ。垂れに名前書いてあるんですけど、役名なんて覚えてないぞ。メンバーは好演していた。とりわけ伊藤万理華さんと生田絵梨花さんは魅力満点。演技していることを忘れさせる軽やかがあった。1番演技が上手いはずの桜井玲香さんの良さがまったく引き出されていなかったのは大変遺憾である。とにかくギャグシーンがうるさい。福田雄一のメソッドなのか。彼や英勉のユーモアセンスはどうしてもわかりあえない。オープニング、学校に向かう西野七瀬が家を出て、朝の爽やかな空気を吸い込む。カメラが坂道を捉えながら上昇していくのだけど、「ウッ」という音が入って、カメラが下がり、路上の生ごみの入ったゴミバケツが映し出される。映画開始数秒でこんなつまらないボケを入れてくる神経がどうしても理解できない。ましてや”坂道”を前にして。更に露出狂が朝から登場して、その陰部には何とモザイクが入っている画面を観て、完全に心が死んだ。往年の『M-1グランプリ』くらいボケの手数が多い。これが、いつかできるは今日できるよ、の精神なのか。乃木坂46は『初森ベマーズ』と言い、大事なところで・・・乃木坂46×『あさひなぐ』を矢口史靖監督で観たかった。来年の2月公開なので、気が早い話なのだが、元・乃木坂46深川麻衣初主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』には期待だ。監督が個人PVでも数々の傑作を献上している今泉力哉である。いい画しかない予告だ。
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日曜日。寝坊してしまい予定が狂う。小杉湯で江本祐介とSaToAのライブを観て、「インド富士子」でカレーを食べるはずが・・・仕方ないので、洗濯して、掃除して、ドラクエVやって、カーネーション聞いて、お昼に焼きそばを2種作って食べ比べしてみる。夕方過ぎに自転車で「貫井浴場」に行ってみた。サウナをつけると料金は960円と、銭湯にしてはなかなかの高額。しかし、なるほど、施設は充実している。木の香りが立ち込めるサウナはコンディションもよく素晴らしい。露天風呂スペースで外気浴可能な上に、サウナ利用者専用の休憩スペースが水風呂の隣に設置されている。6畳ほどで冷房とラジオが入っていて、椅子が4つ設置。これはありがたい。あしかし、水風呂は体感20℃ほどで温い。サウナの良さを思うとかなり残念だ。また、この時間帯だけかもしれないが、サウナ利用者の8割は汗を流さずそのままドボン。雑誌持ち込み、その他もろもろかなりマナーは悪い。『欅って、書けない?』は5枚目シングルの選抜発表だった。綺麗なフォーメーションだ。そして、長濱ねるさんが欅坂46専任に。まさかの6枚目で長濱ねるさんセンターあるのか。ひらがなメンバーが長濱ねるさんを「ながる」と呼ぶの好きだったし、専任はちょっと残念だ。「KEYA ROOM』とか観ていても、ねるさんがいるだけで場のトークがむちゃ跳ねる。

Bananaman Live “good Hi” [DVD]

Bananaman Live “good Hi” [DVD]

バナナマンの単独ライブDVD『good Hi』を久しぶりに観直して、そのおもしろさに感激してしまった。この時、設楽統が32歳。凄い・・・学生時代、「punks」が好き過ぎて、友達の家に何人かで泊まった時に、レンタルして流してみたのだけど、まったく笑いが起きなくて、辛かったのを思い出しました。