青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2015/12/26〜)

迎春!! 何度も言うし、残さず言いたいのだけど、年末を愛している。なので、年末が最も遠のく季節として、正月の事が少し苦手だ。お節もお雑煮も写真付きの年賀状もあまり好きじゃない。今年もよろしくお願い致します、「最近のこと」シリーズです。記憶に残っている限り振り返り記しておきたい。



26日。仕事納め。キングオブコメディ高橋逮捕。逮捕時の映像を観て『ギャグ漫画日和』のクマ吉くんみたいなやつだな、とちょっと笑ってしまった。しかし、大きいのはやはり「ふざけんなよ」という気持ちだろう。大好きな「出張」のコントが観たくなった。コントも喋りも本当に面白い人なので、もし依存を断てる時が来るのならば、戻ってきて欲しいものです。仕事後、横浜アリーナaikoのライブを観た。2015年のライブ納めである。駅ビルで天むすを買って、会場に向かうまでに食べた。アリーナクラスの会場でライブを観る事は稀なので会場入りまでもワクワクするではありませんか。開演前のBGMはソウルミュージックが中心で、これらの曲を聴きながら交わされたであろうaikoと源氏の親密な会話を想像して、少し泣いたのです。さてさて、肝心のライブですが、aikoと客の掛け合いのノリにはついていけないのですが、よかったですねー。「ホーム」「クラスメイト」「かばん」「マント」「今度までには」あたりが聴けたのがうれしい。しかし、あそこまでカップリング曲に固執するビッグアーティストも珍しいのでは、というほどにカップリング曲が多めのセットリストだった。

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「今度までには」はシングルなのにライブで披露したのは今回で2回目らしい。
「カブトムシ」「ボーイフレンド」「キラキラ」あたりはいつも聴けるのだがけど、個人的には「シアワセ」とか「アンドロメダ」とか「蝶々結び」聴きたい。ドラムが佐野康夫さん(テレビで佐野さんを見かけるといつも「あ、松本亀吉さんだ」と思う)ではなく、残念だったのだけど、今回叩いていた人もタイトなプレイでとても気持ちいいリズムでした。aikoがライブで多めに披露する大文字のROCKサウンドにはちょっと退屈してしまうわけでして、ギターを1本減らし、鍵盤とホーンをメインで鳴らしてくれたら法を犯しても毎回通いたい。



27日。長期休暇の始まり。ダラダラ眠り、起きぬけに録画してあった『検索ちゃんネタ祭り』を観た。オードリーの漫才が感動的なおもしろさ。役者が違うと思った。TSUTAYAに返却がてら、ミスドでお茶をした。夜は渋谷で中高時代の部活の友人と忘年会。半数以上は5年以上会ってない面々だ。こういう時は「お前ら全然変わってないな」とか爽やかに言いたいものですがそうもいかないもので、いい意味で変わっている人もいたし、現代社会に疲弊し切って体型や人格が別人のようになっている人もいる。渋谷公会堂から道玄坂くらいの移動にタクシーを使おうとする奴がいたのには、心底驚いてしまった。学生時代はとにかく真面目で優等生だった男が、まるきり心を無くしてしまったかのような言動を繰り返し始める。柄にもなく懸命に道徳とか友情とかいった類のものを語りかけてみるも、彼は何を言っているのかさっぱりわからないといったような顔でメニュー表を眺めながら「何頼むかなぁ」とこぼした。これはまるで『それでも、生きてゆく』の三崎文哉(風間俊介)みたいではないか。僕はあの時の瑛太くらい豪快に笑って、枝豆をつまみました。本当に久しぶりにオールで居酒屋にいた。朝方帰宅しても、モヤモヤは消えなかったので、小西康陽の悲しい歌を小さな音でいくつか聴いて眠った。



28日。なんとか頑張って起きて、浅草へ。東洋館で若手芸人の漫才とコントを中心とした寄席を観た。なんと11時半スタートで17時半まで。大トリはくりぃむしちゅーのかつての師匠であるコント山口君と竹田君である。6時間超えの長丁場だが、手品や歌などの色ものにも救われ、意外と苦にする事なく観られた。1組10~15分という長尺が与えられていて、漫才師は営業よりのネタをするコンビが多め。その中で本領を発揮していたのがヤーレンズだ。駄弁りスタイルが、長尺にビタっとはまっていた。永遠に聴いていたい漫才。基本的に全組面白かったが、飛び抜けていたのは10分間のコントで世界観を貫き通したAマッソと日本エレキテル連合の2組だろう。提灯を持った2人の風俗嬢が贔屓にしてくれていたお客の通夜に参列するまでの道中を描いたエレキテレルの長尺コント。みっともなくて、ひたむきな性と死の煌めきは本当に映画を観ているようだったな。終演後、浅草をプラプラと歩いていると、和菓子の名店「亀十」の行列が短くなっていたので、思い切って並びどら焼きを購入した。夜から再び忘年会。こちらはいつも会っているメンバーだったので、まったりと過ごした。『いろはに千鳥』と『乃木坂工事中』の素晴らしさを熱弁する。
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土産として披露した亀十のどら焼き、マスターピースと呼ぶにふさわしい美味しさ。絶品だ。ここまでふっくらとした生地のどら焼きは初めて食べました。粒餡と白餡、共にグッドでした。



29日。大掃除をするつもりが、ダラダラ過ごしてしまう。昨夜録画してあった『有吉の壁』と『速報!有吉のお笑い大統領選挙』がとても面白かった。『有吉の壁』でのトレンディエンジェルたかし最高だったなー。往年の『内P』はこんなのを毎週やっていたのかと思うと身震いする。『速報!有吉のお笑い大統領選挙』にAマッソが原石枠で出場していた。「コンビニの変な客」という縛りであそこまで質の高いボケを量産できるのはシンプルに凄いです。ナイツが年末に披露している漫才が全部面白い。最後に、お笑い大統領にジャルジャル後藤が選出。「ガッツポーズマジシャン」好きだ。この番組は出場芸人のバランスが毎年絶妙。構成作家を調べてみたら『ジャンプ放送局』の「竜王は生きている」だった。だいたひかると結婚して離婚した作家って「竜王は生きている」だったんだなー。ジョン・ヒューズの青春映画を2本観た。

ブレックファスト・クラブ [DVD]

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プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角 [DVD]

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僕は『ブレックファスト・クラブ』より『プリティ・イン・ピンク』派なのだ。夜に中華屋で海鮮餡かけおこげを食べる。



30日。なかなか決心がつかない中、昼過ぎから大掃除を決行。今年も「激落ちくん」の素晴らしさにあやかる事となりました。特に水垢に対する仕事ぶりはウットリいたします。掃除を終えて、ららぽーと豊洲にお出かけ。年越し蕎麦を1日早く頂き、映画館で『ストレイト・アウト・コンプトン』を観た。
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渋谷・新宿・池袋あたりで観るとナードな私などはヘッズに囲まれそうだったので、豊洲に来てみたものの、それでも客層のメインはパーカーのフードを本当にしっかりと頭からかぶるタイプの人達。少し緊張しました。派手目のお姉さんが1人で観に来ていて、泣き所でむちゃくちゃ泣いている姿にグッときました。話の筋があまりにおもしろ過ぎるのだけど、至極まっとうな青春活劇。OPの警察の戦車が家屋に突っ込んできてからのEAZY の逃走劇でもう心掴まれまくった。ジュク・ナイト絡みの東西戦争編を『仁義なき戦い』ののりで観たい。続編求む。帰宅して『クイズ正解は一年後』を観て感動する。藤井健太郎さん、この世の藤井さんの中で1番好きだ。



31日。今年最後に散財してやろうと街に繰り出した。∞ホールでジャルジャルの1000円DVDを6枚購入。渋谷タワレコで3776『ラブレター』とTEAM MⅡ『全曲集』を購入。

ラブレター

ラブレター

TEAM MII 全曲集

TEAM MII 全曲集

TEAM MⅡのアルバムはジャケットがドープ過ぎるので、購入に躊躇する方も少なくないと思います。私は家に置いていたら、「何それ、関○援交?」と尋ねられました。しかし、内容はマストバイ。名盤『3776を聴かない理由があるとすれば』の元曲などもたくさん入っているマテリアル。「ゆるメーター」と「ゆうれい商店街」は歴史に残したい曲だ。デパートで切り立ての牛肉をすき焼き用に購入。更に少し高価な卵と葱、白菜、春菊をゲット。更に近所のスーパーで飲み物やアイスなどを一通り揃え、ホクホク顔で帰宅。すき焼きの準備をすべからく整え、いざ紅白歌合戦へ。あっという間に終わってしまったが、乃木坂46の晴れ姿に涙。記念にMV集買いました。向井秀徳の登場以上に驚き、思わず「えーーーーー」と大声を挙げてしまったのは、敦子・優子のサプライズ登場でして、カルチャーで育った身として恥ずかしい次第であります。前田敦子のサプライズと言えば、MステのスーパーライブでのVTR登場も面白かった。実存感がなく、死んでしまった人みたいでした。あっちゃんの「たかみなー」って呼びかけ好きです。E-Girlsの「Dance Dance Dance」はやっぱり最高。シングル買いました。

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MVで聴ける「Suit & Tie」チックなゴージャスなイントロが音源ではカットされているのは何故。でも、ナイル・ロジャースなイントロのギターカッティングは痺れちゃう。マイケルオマージュなダンスも文句なしだし、今年のベストシングルはこれ!もしくは、きゃりーぱみゅぱみゅの「もんだいガール」ではないでしょうか。

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この曲を聴くと、どうにも泣いてしまいそうになります。振り付けも大好き。女の子に生まれていたら何かしらの大切な気持ちみたいなものを彼女に託してしまっていたに違いないです。西野カナの「トリセツ」と「No.1」も好き。椎名林檎はクールだったし、Perfumeのパフォーマンスも圧巻だったし、綾瀬はるかの司会もとびきりキュートだったので、紅組に投票してみたら(ここ数年ずっとそうだ)、ついに紅組の勝利!あそこでToshlが「紅だーーー」ってシャウトしたら完璧だったのでは。Toshlは見た目は完全にオバサンなのに歌声が1ミリも衰えてないのが凄い。ジャニーズカウントダウンライブで年を越し、CDTVを夜中まで観漁り眠る。



2015年はいい年だったな。今年刊行された中で印象的だった本。

断片的なものの社会学

断片的なものの社会学

グルブ消息不明 (はじめて出逢う世界のおはなし―スペイン編)

グルブ消息不明 (はじめて出逢う世界のおはなし―スペイン編)

ならずものがやってくる (ハヤカワepi文庫)

ならずものがやってくる (ハヤカワepi文庫)

もっと本をたくさん読みたい。いい加減に長くなってきたので、年始の話は断念しよう。基本的にジャルジャルのコントと乃木坂のMVを観まくって過ごしました。あとはテレビ。『芸人キャノンボール2016』と『ゴッドタン』マジ歌選手権のロバート秋山のCMソング(京浜兄弟社のような才能!)が素晴らしかったという事だけは記しておきたい。『芸人キャノンボール2016』では『6人の村人!全員集合』に続いてロンブー田村敦のタレントとしての凄さを、再認識させられた。番組を円滑に進める為の補助線の引き方、そのさりげなさ!制作側の欲しい画をわざとらしくなく作り出している。しかも、「楽しいです」というポジティブな姿勢を崩さない。チームの中に意外とも言えるウドちゃんがいるのがよくて、とにかく明るく楽しい。自然と視聴者はロンブーチームを応援してしまうわけで、それを察知してなのか、ヒールに徹するおぎやはぎチームもかっこよかったなー。あ、後『富士ファミリー』も良かったです。
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