青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2013/01/10~)

家の近所に工場から直卸しなパン屋さんがあって、この間開店と共に並んでみたら、本当にできたてホカホカのパンが出てきてウットリしてしまった。できたてパンの温かさと匂いは、生活を豊かにする。気取ったパンは扱ってなくて、あんぱん、クリームパン、メロンパン、コロッケパン、カレーパン・・・なんていうラインナップも素敵だ。しかもめちゃくちゃ種類が豊富。だいたい100円かそれ以下という安さもうれしい。


一人暮らしを始めてから、テレビをよく観るようになった。今期の充実はちょっと凄い。1番の期待は坂元裕ニ脚本の『最高の離婚』だ。

第1話からとにかく素晴らしかった。瑛太真木よう子が演じるかつての恋人2人が、お客と店員という形で再会するための、野球→ギックリ腰→マッサージ→再会という脚本の流れが美しいし、それぞれのタームが有機的に絡み合っている。2011年3月11日を当たり前のように脚本の一部に取り組む手法も見事だ。瑛太尾野真千子が夜の街を行進するシークエンスは出色。そして、「こういう真木よう子が観たかったのだ」という真木よう子真木よう子っぷり。桑田佳祐の楽曲にのせてメインキャスト4人が踊るエンディングまで完璧。ぶっちぎりで今期NO.1の予感。私の中で瑛太は今1番のスター俳優だ。同じく瑛太主演の『まほろ駅前番外地』も期待。オープニング映像の気合の入り方に比べると、1話目は大人し目だった。映画版観てるっしょ?とでもいうような、いきなり物語が始まっている感じは媚びてなくて好き。『たまこまーけっと』と『ささみさん@がんばらない』という2本のアニメもおもしろい。


2013年最初のスクリーン鑑賞映画は三宅昌『Playback』でした。これがもう傑作で目が痺れてしまったので、もう1回観に行こうと思います。新宿TSUTAYAに、三宅監督オススメコーナーというのがありまして、2本ほどレンタルした。どちらもタイムパラドックスものである。

ペギー・スーの結婚 [DVD]

ペギー・スーの結婚 [DVD]

恋はデジャ・ブ [DVD]

恋はデジャ・ブ [DVD]

ペギー・スーの結婚』には「コッポラはこんな作品も撮っていたのか」と驚く。『恋はデジャ・ブ』でビル・マーレイの顔を観ていたら、ウェス・アンダーソンの作品が観たくなってきて、思わず2本借りた。2月に公開される『ムーン・ライズキンダム』はも楽しみ。あとアルドリッチの『合衆国最後の日』も観た。
合衆国最後の日<2枚組特別版> [DVD]

合衆国最後の日<2枚組特別版> [DVD]



週末のこと。土曜日は横浜ブルク13で映画を観た。名前からしてそうだろうとは思っていたのだけど、新宿バルト9の系列なようだ。全国には他にもこのシリーズの名前の映画館がたくさんあるのかと思うとワクワクする。そして、柴田聡子と都市レコードのライブを観て、横浜を後に。横浜の体感温度って東京より2、3℃低いイメージがあって、行くといつも体調を悪くする。疲れたのでグリーン車にして、崎陽軒のシュウマイ弁当を食べながら帰る事にした。崎陽軒ボックスシートさえあれば旅情というのは完成するのだ。柴田聡子の「いきすぎた友達」は新しい彼女の代表曲だな



まほろ駅前番外地』2~3話も楽しい。やはり、会話の面白さは抜群だ。しかし、短編という事もあってか、着地点が予測できてしまうのと、そこへの持っていき方があまりに強引過ぎて、ちょっと納得できない。エンディングでかかる「まともがわからない」のあのイントロ。『最高の離婚』の3話がちょーおもしろかった。鮫に食われて死ぬ、という突飛さを受け入れてしまう。見事すぎる間合いだった。新房昭之の『ささみさん@がんばらない』も2話目からグッと引き込まれました。完全に涼宮ハルヒみたいな能力なので、思わず『涼宮ハルヒの消失』をDVDで観返す。

涼宮ハルヒの消失 通常版 [DVD]

涼宮ハルヒの消失 通常版 [DVD]

どう考えても詰め込み過ぎでダレるのだけど、故に完璧。最終防衛地が部室、というだけでグッときてしまう。背景の書き込みと精緻度にウットリしてしまう。最近は『のび太の日本誕生』『のび太とアニマル惑星』『のび太ドラビアンナイト』『のび太と雲の王国』『のび太のブリキの迷宮』という、劇場でリアルタイムな時期の作品を観直している。やはり思い入れはひとしお。ベストを挙げろ、と言われたら『のび太と鉄人兵団』『のび太魔界大冒険』『のび太の海底鬼岩城』あたりになるのだけど、上記の諸作と『のび太のパラレル西遊記』はトップ5にどうしても忍ばせたい。ワーストはぶっちぎりで『のび太と緑の巨人伝』と『のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜』です。しかし、『のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜』はドラ映画史上No.1の興行収入36億円を記録しているようで、喜ばしい事ながら戦慄が走ります。ときにグッドタイミングで池袋の新文芸坐のオールナイト企画で下記のようなイベントが!

3/2(土)
新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 37 芝山努の仕事『ドラえもん』編
トークショー芝山努監督、渡辺歩監督、小黒祐一郎さん(アニメ雑誌編集者)
ドラえもん のび太魔界大冒険』
のび太結婚前夜
ドラえもん のび太のふしぎ風使い』
ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』

これは行かざるを得ない。名画座と言えば、前田敦子ビクトル・エリセを観に1人で早稲田松竹に来ていた、というのを聞いてザワザワした。ブレイク中のキンタローの前田敦子のモノマネは至高だ。あの身体のバランスは神の悪戯である。あんなにも躍動しているのに、嘘にしか見えない、不思議な感覚が得られる芸。



日曜日は吉祥寺シアターでマームとジプシーの『あ、ストレンジャー』を観る。2011年に観た45分の作品はとても好きだった。今回、新しく導入された演出はピンと来なかった。カメラの使い方も、ヘリコプターも、ゲーム映像も、全部どっかで観た事ある感じ。書きそびれていたが、先週末に下北沢のスズナリで鉄割アルバトロスケットの公演を初めて観た。今まで観てきた笑いの法則から大幅に外れた球の連続に呆気に取られてしまったのだけど、「属せなさ」みたいなものが根底にあるのだけど、それでも必死に未成熟なまま、不格好なまま笑い飛ばそう、という気概があって、よかったなー、と思い返している。マームとジプシーのナルシシズムを浴びた後で。観劇後に、神戸「御影ダンケ」の暖簾分店に入る。注文すると、ズラッとカウンターに並んだカップから好きなものを選ばせてくれる。まろやかでコクのある珈琲の美味しさもさることながら、一緒に注文したチーズケーキがとても美味しくて感動した。チーズケーキって色々なバリエーションがあるけど、これが私の食べたかったチーズケーキや、と思った。しかし、ここの名物スウィーツはケーゼクーヘンなる焼き菓子らしい。次はそちらも頼んでみよう。