ロロの公演『父母姉僕弟君』のアフタートークゲストにceroのフロントマン高城晶平が登場した。ロロ主催の三浦直之の対話で印象的だった箇所をメモ(敬称略)。
・高城と三浦は、在学時に面識はないものの日本大学芸術学部の先輩と後輩
・高城は以前友人に誘われてロロの公演『ボーイ・ミーツ・ガール』を観ている(正直ピンと来なかったそう)
・三浦はつい最近ceroのライブを観て、曲ごとの情景の立ち上がり、ライブを通しての物語の浮かび上がりにいたく感動した
・高城が高橋源一郎からの影響を指摘すると、三浦は「ダイスキです!」と興奮し、その愛を語りだす
・三浦がが制作に煮詰まった時の読み返す本を紹介
高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』『優雅で感傷的な日本野球』

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・高城は学生時代に「劇団月曜日」という劇団名で1回だけ公演を打った事がある
・2つの舞台を花道で繋ぎ、その回りにお客を詰め込むというなかなか尖った作品だったらしいのだが、評判は芳しくなかった。両親だけは「晶ちゃんのが1番だった」と喜んでくれたそうな
三浦「あ、うちの親も今回のは喜んでくれてます」
高城「それが1番だよねー」
というやりとりがグッときた
・高城は元々漫画家を志望。しかし、思い描く物語を最後まで書き終える事がどうしてもできなかった
・音楽に出会い、1曲というサイズの中で物語を描くのという手法がしっくりくる
・アルバムという形で作り上げた物語を、ライブでは曲順をバラバラにして演奏するわけだが、それによってまたアルバムとは違った物語が浮かび上がってくるのが楽しみ
そして、最後はお互いのクリエイト論へ。2人が口を揃えて語ったのが「ゼロから自分で何かを作り上げている」という感覚はなく「これとこれを組み合わせたら面白いのではないか」というマッシュアップ感覚のクリエイトだ。これは重要な指摘で、この10年代において、音楽や演劇に留まらず才能を発揮しているクリエイターが絶対に持ち合わせているのがこのDJ感覚なのではないか、と感じた。