10連休ですね。もちろんうれしいのだけども、この"変わっていってしまう"感覚に精神が疲弊してしまっている。Robag WruhmeというドイツのテクノDJの「Venq Tolep」という曲の美しさに心を慰められています。平成から令和のまたぎのお祭り騒ぎにも、なんだかすごく寂しくなってしまった(SMAPもいないし)。令和になる瞬間は、テレビで爆笑問題の太田光の「れいわー」という叫び声を聞いた。実にバカバカしくて、どうでもいい感傷を無化してくれました。どうせなら平成について振り返ろうと思ったけども、膨大過ぎるというか、それはもうほとんど「わたしのすべて」であるということに気づいた。それでもノスタルジックな気持ちで、ポップカルチャー原体験を掘り返してみると、バーコードバトラーⅡとミニ四駆について辿り着いた。
平成のポップカルチャー個人史を振り返った時、『バーコードバドラーⅡ』が最初にある。機械に読み込むことができず、カードのキャラクター(デザイン最高)で物語を勝手に作って遊んでいた。コンビニ食品がキャラクターで、カップ麺やソフトドリンクが主人公で、悪役はお酒や煙草なんですね。 pic.twitter.com/yOfGazkeH5
— ヒコ (@hiko1985) 2019年4月30日
平成について振り返って思い出したもの。トライダガーX、ビークスパイダー、ブロッケンG。懐かしくて泣きそう。 pic.twitter.com/Vu9JNEzmXj
— ヒコ (@hiko1985) 2019年4月28日
とくにビークスパイダーを愛機として、むちゃんこ肉抜きして、軽量化していた。肉抜きという単語、ミニ四駆でしか使ったことないけども、機械に対して肉という表現をする違和感、ちゃんと飲み込めていたなぁ。トルクチューン派だったかレブチューン派だったかで今一度論争したいものです。さらに記憶を遡ると『仮面ライダーBLACK』(1987)と『仮面ライダーBLACK RX』(1988)があって、私の最初のヒーローはシャドームーンだ。しかし、今なお強烈に記憶の片隅に残っているのは『特捜ロボ ジャンパーソン』(1993)なのです。
どうしても動画が見つからなかったのだけども、本当にジャンパーを着ていて、それを脱ぎ捨ててから戦闘モードに入るのですよ。それがたまらなくおかしくて好きでした。すっかりブルゾンという言葉にとって変わられたジャンパー。死語として消え去ってしまいそうなところを電気グルーヴが「かっこいいジャンパー」という曲で、永久保存してくれたのだ。私はジャンパーという響きが気に入っている。
私立恵比寿中学の「スウィーテスト・多忙」という曲とMVがとにかく好きで、ずっと聞いています。佐藤優介(カメラ=万年筆)の編曲がばっちり。夕方に流れていたアニメを思い出します。西寺郷太(NONA REEVES)のリリックも最高で、Sade「The Sweetest Taboo」の響きを下敷きにするというセンスに腰を抜かしました。こちらは『でかどんでん』というシングル盤のカップリング曲。もう1曲のCP「熟女になってもfeat. SUSHIBOYS」もとても良いのですが(みれいちゃんのフロウ)、どちらも3月にリリースされたニューアルバムに収録されていませんでした。
4月から長野県、山梨県、富山県、石川県、新潟県、福島県、宮城県、山形県を駆け巡っています。山、海、川、湖・・・とにかく車窓からの風景が新鮮で、刺激を受けている。特に長野県の4月の気候は素晴らしく、すっかり気に入ってしまった。富山も好き。高岡市では藤子不二雄の聖地。古城公園や高岡大仏を拝み、「ワイの恋人はマンガや」と涙しました。ご当地サウナは、富山の「スパアルプス」と仙台の「キュア国分町」に入りました。旅の疲れを癒すにはやっぱりサウナです。「スパアルプス」の水の良さは、「しぎじ」くらい持て囃されてもいいと思う。出張先のホテルでは寂しさからか、テレビをつけっぱなしにして、普段は観ない番組をたくさん観てしまうものです。ちなみにテレビをつけていて放送していると1番うれしいのは『マツコの知らない世界』です。家で録画してまでは観ないのだけど、ビジネスホテルで観るのにちょうどいいんだよなぁ。そして、自分でも1番謎なのは堺正章が司会の『THEカラオケ☆バトル』をつい最後まで観てしまうことです。全然おもしろくないんだけども。ホテルで『モニタリング』を観ていたら、突然「春日俊彰のプロポーズ大作戦」なるスペシャルが始まり、仕事そっちのけで3時間夢中で観た。若林さんもラジオで言ってましたが、あのピアノ演奏のつたなさが良かったですよね。これでもかというほどに泣きはらしてしまった。
サトミツ大活躍やクミさん役を再現VTRの女王こと芳野友美が演じているのも良かったです。『セブンルール』で観て、すっかりファンになってしまったのだ。春日結婚を受けての『オードリーのオールナイトニッポン』が神回続きで痺れている。スペシャルウィークでのかわいくて頭がいい弘中綾香さんも素敵でした。あんな娘に翻弄されたら、さぞかし楽しいのだろう。この世に蔓延る"生き辛さ"と戦うために「革命家になりたい」というパワーワード。
ここ最近の出来事。4月の終わり頃に、ロロ三浦直之、EMCの面々と中野坂上のデニーズで食事会をした。カレーと抹茶パフェを食べました。三浦くんの作品を観続けてきて、10年近い年月が経っていて、それなりに面識はあったのだけども、腰を据えて話すのは初めてのことでした。積もる話はあまりにもありすぎて、とても一晩では足りなかった。「すごいよかったです!!」と話しかけたいところを観劇後に三浦くんを見つめる行為で代替していたことがあって、そのことに三浦くんが気づいていてくれていた。わたしたちは"まなざし"で交感していたのだ。サンタ・マリア・ノヴェッラのポプリの香りにすっかりハマってしまい、営業車にも置くことにした。同乗する会社の人達は「何、このいい匂い!?」と腰抜かしてます。その度に私は言うのね、「サンタ・マリア・ノヴェッラだよ」と。なんだかイキっていて、めちゃくちゃダサいですね。香りブームが続いていて、お茶にもハマりたいなと思っています。手始めに、「一保堂茶舗」の極上ほうじ茶をゴクゴク飲んでいます。
次は夏に向けて、麦茶のちょっといいやつを飲んでみたいと思います。前回も書いたときわ台の「珈夢居」という喫茶店の虜になってしまい足繁く通っている。どの珈琲も抜群に美味しい。ここは甘い珈琲も美味しいので、ロイヤルブレンドをブラックで1杯飲んだ後、追加でウインナー珈琲も頼んでしまう。クリームと珈琲の甘味のマリアージュは脳に響きます。ウインナー珈琲はアイスでも旨い。ぜひとも足を運んで頂きたい名店だ。新しいミニベロを購入してから、休みの日は都内を走り回っている。個人的に第3自転車ブームです。カレー屋かサウナを目的地に定め、途中に気になるお店(おもに古本屋)があったら入って、たくさん寄り道をするのだ。最近は水道橋「桃の実」、幡ヶ谷「うみねこカレー」、下北沢「YOUNG」、豊島園「食堂 八」、要町「かえる食堂」などでカレーを食べました。GWは仲良くしてもらっているミワちゃんとサイクリングもした。リトルトゥースとしてここ最近の放送を聞いたからには「エミール」でシュークリームを食べようじゃないか、と所沢を目指した。西武池袋線沿線は石神井公園あたりからグッと緑が増える。「ほらほら、ここがきっとスネ夫の家のモデルだよ」など適当なことを喋りながらペダルを漕ぐ。大泉学園、東久留米、清瀬、秋津あたりのなんとも言えないNHKジュブナイル感が好きだ。『ストレンジャー・シングス』の日本版のような自転車に乗る少年たちのジュブナイルを撮るなら間違いなくあのあたりがいいと思う。「エミール」のシュークリームは現代的でありながらも優しい味がするハイブリッドなお菓子でした。シュークリームを頬張りながら航空公園へ向かう男の子2人組を見かけたけども、彼らも間違いなくリトルトゥースなんだろう。連休も折り返してしまった本日は『アベンジャーズ/エンドゲーム』を神聖な気持ちで観賞した。最初から終わりまでほとんどの時間、頬に涙がつたっていた。ありがとう、アベンジャーズ。みんなのことがだいすきだよ。この10年は彼らと共にありました。ちなみに3時間20分という上映時間に震え上がったものの、前日からカフェインを控え、水分補給も極力まで絞ることで尿意に打ち勝つことができました。最近の読書記録。
オススメしてもらった斉藤倫『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』(挿絵は高野文子)はあまりの素晴らしさにもう3回は読み直している。笹井宏之の『えーえんとくちから』を監修したのも斉藤倫であったようだ。『えーえんとくちから』と堂園昌彦『やがて秋茄子へと至る』の2冊もずっと枕元に置いていて、短歌や詩の世界の虜になっている。言葉にできないことを言葉にしていく態度にすっかり憧れているのだ。藤富保男の詩集も何が何やらわからないままに、魅せられている。橋本治の『桃尻娘シリーズ』と北村薫の『円紫さんとわたし』シリーズを交互に読み進めていて、こんな贅沢なことってあるだろうか。ちなみにどちらもカバー絵は高野文子が書いている。安心の高野文子ブランド。





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