青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

『THE MANZAI 2012』感想

とんでもない時期に開催されてしまった『THE MANZAI 2012』ですが、おもしろかったなー。

昨年の大会より俄然興奮した。とにかく涙腺緩みっぱなしで基本瞳をウルウルさせながら見ておりました。ハマカーン、磁石、アルコ&ピースの3組がキャリア屈指の漫才をあの決勝の舞台で披露してくれた喜び、それに尽きる。NHKの「爆笑オンエアバトル」とかライブ「行列の先頭」のファンには堪らないものがあったのではないでしょうか。FKD48(吹きだまり48)なんてユニットがあるのをご存じだろうか。アルコ&ピースオジンオズボーン、鬼ヶ島、かもめんたるキャン×キャン、三拍子、磁石、タイムマシーン3号、ダブルブッキング、ダーリンハニー、トップリード、流れ星、ななめ45、Hi-Hi、風藤松原マシンガンズ、ら結成10年前後の売れ損なっている芸人らによって結成されたユニットなのだが、ここ数年確かに彼らがキングオブコントTHE MANZAIの大きな舞台で躍動している。今やトレンドとも言える苦労人エピソードみたいなものが芸人物語としてネタへの評価にのっかってしまったような気もする。更にそこに笑い飯NON STYLEに対しての「もういいだろうよ」という感情も加わって、複雑な気分にもなったのですが、冷静な気持ちでもう1度録画したものを見返してみても、先に挙げた3組が単純に漫才として優れていると思えたので安心しました。


心の底から面白い!とは思った事のなかったあのハマカーンの漫才が変化して、進化していた。腹を抱えて笑い、見終えた後はしばらく「あー感動した」と漏らしていました。フルテンションのボケだった浜谷がちょっと冷静になるだけであんなにも面白くなるとは。票が入るたびに飛び跳ねて喜ぶなんていうのは初めての経験だ。来週のオードリーのANNも楽しみですねー。磁石が『M-1グランプリ』決勝の舞台に上がれなかった事に憤っていたお笑いファンは少なくないと思うのだけど、やっと磁石の面白さと技術がゴールデンタイムでお披露目された!前振りVTRでの「4月に解散しようと思っていた」というのも相まって本当に笑いながら泣いてましたよ、私は。いや、結果は1票も入りませんでしたけどね。千鳥とNON STLYEにはさまれたブロックだったのが気の毒。盟友ハマカーンの優勝に涙する永沢にこちらも涙。千鳥も大好きなコンビなのですが、昨年ハマったパターンをなぞってきただけで、ずいぶんと置きにきたなー、という印象でした。今大会で優勝すればメディア側から「ポストダウンタウン」的なものに祭り上げられそうな気もしてたのですが、2本目があまりに雑でしたね。そして、アルコ&ピース。基本的に何をやらせても面白いのですが、1本目に関しては、あの決勝の舞台の雰囲気が合わさって、かつてこんなにも面白いメタ漫才があっただろうか、という鳥肌もの出来栄えでしたね。「忍者が巻物」って言葉を円形をなぞるように転がしていく技術がとにかく秀逸だった。2本目はアルピーの小賢しさが全面に出てしまった、というか、まぁあれはあれで潔かったのかもしれない。エルシャラカーニスーパーマラドーナオジンオズボーントレンディエンジェルも楽しく観る事ができて、大満足。オジンオズボーンは西からのオードリーへの回答みたいでしたね。「ワラテン」という視聴者投票システムがただの人気投票のようで絶望するも、審査員が極めて公平なジャッジを下している(ように見えた)のもうれしかったですね。しかし、視聴者投票への絶望→選挙結果への絶望という伏線の張り方にはやられた。