青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/04/26)

虚無感に襲われてブルーな日曜日。岡村隆史のラジオでの発言を擁護する気はまったくないし、本人の謝罪は必要だなと思うのだけども、正しさという盾を手にした人たちの活き活きとした加虐性が怖い。うわたしの認識も甘いのだろうけど、一発でクズ扱いなんだなと悲しくなってしまう。深夜ラジオも時代に合わせてアップデートしていかなきゃね、ということで『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)を聞きながら散歩に出かけた。オードリーは時代に極力配慮しつつも”深夜ラジオ”のおもしろさを営んでいる。ここでドラマ脚本家の坂元裕二のインタビューを抜粋したい。

ベテランの芸能人の方たちが、「最近はコンプライアンスとか苦情が多くて、面白いものがつくれない」ってよくおっしゃるじゃないですか。「女性をブスって言ってもいいじゃないか。セクハラもコミュニケーションだ。差別も言論の自由だ。」っていうのを、僕は技もインに思ってたから、それを全部クリアしても面白いものがつくれると思いますけどね、ということをやってみたかったんですね。すべての人格に配慮して、旧来の土壌を廃した上で、面白いものをつくってみせたいって。だから料理を女性がつくるという固定概念を外したのも、全部意図しています。「ポリコレでテレビがつまんなくなったんじゃないよ。」ってことは言ってみたかったし、むしろそれを守ったことで新しい場所に行けるという気がしたら、「できるんじゃない?」って思いましたね。

『脚本家 坂元裕二』(Gambit) P.11より引用

ひさしぶりにこのインタビュー本を読み直していたら、坂元裕二が『それでも、生きてゆく』執筆後、キューバに10日間旅行したという記述を見つけて、キューバ旅行記『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を献上した若林正恭との繋がりを発見してしまった。

そのまま『ぺこぱのオールナイトニッポンZERO』を聞いた。ぺこぱの肯定漫才というのは時代に寄せたというわけではなく、たまたたま時代とチューニングが合ってしまっただけだと思うのだけど、そういう奇跡が芸術のおもしろさだと思う。ラジオではしゅうぺいが真っ当で喋りも安定感があった。松蔭寺がギャル男のことをギャルと言い続けていたのは、ギャル男を大枠で”ギャル“として捉えているからなのか、天然なのか。松蔭寺の”ヒュー”という口笛に共鳴するようにして、SMAP「オリジナルスマイル」のイントロが流れて番組がスタートするのがあまりに良すぎた。


この日は光が丘という練馬区板橋区にまたがる団地地帯を散歩した。光が丘公園という広大な公園を中心に70年代に造成されたニュータウン。戦前は神風特攻隊の出撃地であった成増飛行場、戦後はグラントハイツという米軍キャンプ地といった歴史があるのだけど、その名残りのようなものは感じとることはできない。この日はとても暖かかく、気温は昼過ぎには25℃近くまで上がった。アイクリーム・メルティン・メロウ。ロッテから冬季限定で発売される洋酒入りチョコ「ラミー」のアイス版「ラミーチョコアイス」がラムレーズンアイスのチョコ版というかんじで美味しく、わたしはたまに買います