青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2012/05/15~)

金曜日仕事後、ダッシュで新大久保アースダムへ。『TOKO-NATSU'12-春-』のフジロッ久(仮)のライブを観に行く。あの中原昌也がライブを観て賞賛していた。家帰っても気になって「はたらくおっさん」のPV100回観たって呟いていたよ!あらゆる場所に花束が!

素晴らしいバンドだと思う。雑多な引用をまとめ上げる現代的センス。「日本の歌」を源流から引っ張り出してくるような。ヤング(aka乍東十四雄)の高梨さんがフジロッ久(仮)を「ロマンティックっていうのはこのバンドの事を言うんだと思います」と紹介していた。十代暴動社の長州ちからさんは「フィッシュマンズの心を持ったハードコアバンド」と評したそうな。

フジロッ久(仮)のロマンティックなメロディーと歪なダンスを信用してみようと思うのです。


日曜日、麻布十番をブラつく。浪花家総本店でたい焼きを食べた。今回こちらに訪れたのにはたい焼きの他にもう1つお目当てがありまして、本屋で見かけた『dancyu』6月号

dancyu (ダンチュウ) 2012年 06月号 [雑誌]

dancyu (ダンチュウ) 2012年 06月号 [雑誌]

の「人生最後の一食。1000円で何を食べるか? 私が食べたい、最後の一皿」という秀逸なボンクラ企画におきまして、糸井重里が浪花屋総本店の焼きそばを挙げていたのだ。焼きそば500円。大盛りは600円。

シンプルに焼きそば。焼きそばの中の焼きそばです。湧き立つ湯気と香り。濃い味ではなく、ほどよいソースの塩梅が食欲をそそります。いや、ほんとに美味しい。たい焼きもパリっと薄皮にお腹に餡たっぷり。ちょっと焦げ目がついているのもまたいいアクセント。ちなみに今年の4月に「およげ!たいやきくん」生誕37周年)を記念して(意味わからん)、あんこちゃんという彼女が誕生したらしい。

たいやきくんには餡は入っていないのだろうか。謎は深まる。「およげ!たいやきくん」の歌詞のカースト制度から抜け出せない絶望みたいの今聞いてもダウナーだ。こうなってきますと、何故そもそも鯛なのか?という疑問が沸いてきます。僕らの味方、Wikipediaによりますと

発祥については、説が複数あり定かではない。明治時代に鋳物の型を使って作られたとされるが、三重県津市大門「日の出屋食堂」が東京や大阪のデパートに出店し全国的に広まったとも、「浪速家」の発明ともされるが、決定的な発祥の証拠は無い。今川焼きを元に種々の動物などを模した形に焼いた菓子が生まれ、その中で縁起が良く庶民がなかなか食べられない鯛の形をしたものが特に優勢になって生き残り、以後、長く愛されるようになったものと思われている。

なるほどねぇ。鯛って確かに食べる機会少ないですよね。Wikipediaによるとたい焼きを元にエアロスミスに恐るべき事件が発生していた

アメリカのロックバンド、エアロスミスのメンバー全員の好物である。日本公演の帰りに大量に買い込んだが、飛行機の中で誰かが全て食べてしまい、これを知ったヴォーカルのスティーヴン・タイラーが激怒、あわや解散かと思われる大喧嘩が発生した。この話を聞いたたい焼き機メーカーが彼らの元にたい焼き機を贈り、今では好きなときに作って食べていると言う。

金環日蝕がった。テレビでは朝からSMAPが屋上に登って空を眺めていた。朝からSMAPを観るのは新鮮だ。しかし、私には遮光眼鏡がない。道行く人がみな空を見上げて、更にその空がどんどんうす暗くなっていく様は、スピルバーグ映画のようで、ちょっとキュンとしてしまいました。地元の駅に最近話題の東京チカラめしができたので入ってみる。牛丼なのに焼いてある、ようは焼肉丼みたいなものらしい。美味くはない。録画していた『アメトーーク』の「博多華丸・大吉芸人」が案の定心温まる内容だった。早く博多華丸・大吉パンクブーブーのよだれが出るような絆エピソードを本人の口から聞きたい。この回に何出演していバッドボーイズ清人土井玄臣に似ていることに気づいた。おちゃらけていてもどこか寂しげな所も似ている。しかし、土井玄臣が昨年リリースした『それでも春を待っている』というアルバムはもう少し賞賛を受けて然るべきだったのではないか。後、『んんん』と『それでも春を待っている』の間にCD-Rで配られた音源集。あれもすさまじい。「Swimmer」「カファール」「マリーゴールド」「日々」「夜」「天使」「Chapman」「歌にはそれが残る」・・・・正式音源として出して然るべき評価を受けて欲しい。才能というのは発揮されて賞賛されるべきだ。


これレコードからだとスルーで、kitiから出ると取り上げられるのか。そんなこれレコード主催の宮下和夫によるユニット洞『発見』がとてもいい。

最初あまりにキセルだし、あまりに似た曲が60分も続くのでちょっと食傷気味だったのですが、聞き込むほどにいい。「イ・デホ」という曲が素晴らしい。まどろむギターのリバーブ。なんとなくスピッツの「君が思い出になる前に」を聞いてみたら、その歌い出しのメロディーの鮮烈さに驚いた。

スピッツが「空も飛べるはず」「青い車」「スパイダー」「ロビンソン」というシングルを1年間で4枚出した経緯をロックリスナーとして体感できなかった事を悔やんでいるんだけど(それはもう凄まじい体験だったのではないでしょうか)、いずれミツメが味あわせてくれると期待してもいいでしょうか。



土曜日、横浜STスポットへ東京デスロック『モラトリアム』を観に行く。13:00〜21:00までの8時間やっていて、いつ入ってもいつ出てもいい、しかし、再入場は不可、という不思議な公演。途中から入って2時間弱で退場。まぁ、いくらでも頭では面白がりようはあるんだけど、体感としてはおもしろくなかったので出ました。8時間いたらそれなりに何か掴めるのかも知れません。でも、その時間を使って、本を読んだり、散歩をしたり、タイ料理を食べたりしたい、と思ったので、出た。レポートを読んでみると、後半は演者と観客が一緒に踊ったり、本の読み合わせをしたりしたそうなので、ほんと退場してよかった。そういうので「演者と観客の境界の曖昧さに〜」みたいのってどうなのだろうか。家に帰って、ジャルジャルのライブDVDを2本観た。続けて、細田守『劇場版デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム!』を観る。

ここまで『サマーウォーズ』のプロトタイプになっているとは。家の前が観覧車というイメージの鮮烈さ。何でもお台場と光ヶ丘をミックスしたロケハンだそうで。