青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2020/06/19)

金曜日。もう1週間が経ったのかと驚いてしまう。まだまだ家具は揃っていないものの、新しい部屋にもすっかり馴染んでしまった。次の一手として、大阪の街にどんどん繰り出していきたい。京都にも神戸にも奈良にも和歌山にも遊びに行きたい。

radikoで『ハライチのターン』(TBSラジオ)を聞きながら会社へ。プロ野球がついに開幕ということで、仕事中もソワソワしていた。仕事が終わるやいなわ中継にかぶりつくも、ヤクルトスワローズはリリーフでひっくり返され、追いつけない程度の反撃という相変わらずの野球で惜敗。シーズンを象徴するような試合になりそうで、たまらなく悔しい。しかし、今年はInstagramなどて私立恵比寿中学柏木ひなたさんがスワローズの野球に一喜一憂してくれているので、とても心強い。私立恵比寿中学の昨年リリースされた『playlist』というアルバムも今になってよく聞いている。

夜ご飯にセブンイレブンで「ざる蕎麦」と「和風ぽてとさらだ半熟煮玉子乗せ」を買って帰る。このセブンのぽてとさらだが美味しくて、かなりリピートしている。一般的には「ポテトサラダ」だと思うのだけど、「ぽてとさらだ」と平仮名にしても美しい文字の並びです。小洒落た居酒屋かなんかのお通しで出てきたら「美味い、美味い」とみんなが絶賛して食べると思う。

マツコ&有吉 かりそめ天国』がこの日もキレキレ。ヒューマンステージ渡部をもう観ることができないのは寂しい。スタジオクッキング企画は毎週やって欲しいほどに楽しかった。野球が開幕から延長だったので試合終了後に、録画しておいた金スマのオードリー特集を録画で観た。充実の内容。ここ最近は男子校ノリみたいものが叩かれる風潮にあるけども、オードリーは男子校出身であることに堂々としていてかっこいい。

夜中にMBSのライブラリーに残る約3000本のアーカイブ漫才映像の中から銀シャリティーアップ、ダイアン、笑い飯がベスト漫才3本を選ぶという番組が放送していた。ひさしぶりにダイアンの大好きな漫才「寿司」を観ることができた。10年前のダイアンは2人とも細い。しかし、今の隙だらけの肉体の彼らのほうが愛おしく、全国のお茶の間に完全に定着するのは時間の問題だと思う。彼らが自ら1位に選んでいた漫才「ペンション」も改めて傑作だった。東京から持ってきたクリハラタカシ『冬のUFO・夏の怪獣』を読んでから寝た。心が落ち着く漫画です。

最近のこと(2020/06/18)

雨降りの木曜日。水曜日なんて"水"が入っているわりに晴れのイメージが強くて、むしろ木曜日は曇り空や雨が似合う気がしているのだけど、みんなもそうなのかしら。傘を差しながら会社へと歩いて向かう。時間に余裕があったので、途中で見つけた喫茶店に立ち寄りモーニング。"マーベル・シネマティック・ユニバース"と一瞬見間違えてしまうMUCというのは上島珈琲が大阪で展開しているフランチャイズ店舗の総称であるらしい。かなりの数の店舗があって、おかげていい雰囲気の喫茶店を各地で見かけることができる。特別なところはないけども、気取っていないところがいい。朝の店内は肌着のタンクトップに赤いジャージパンツを履いたおっちゃんが煙草を吸いながら明日から阪神タイガースの行末をマスターと談義していた。阪神の情報しか載っていないといっていいデイリースポーツをはじめて手に取って読んでみたのだけど、今年のセリーグの行末を、6人の評論家のうち5人が阪神を優勝、そしてヤクルトスワローズを最下位と予想していた。阪神を優勝と予想することに足並みが揃うのはいいとして、ヤクルト最下位まで揃えないでもいいではないか。店を後にすると、通学途中の制服を着た小学生たちが開け放たれた入口からマスターに「いってきます」と手を振っていて、その慎ましくも美しい光景に朝から胸がいっぱいになる。

営業所に行くと、先輩が「野球お好きなんですか?」と話し掛けてきた。まぁヤクルトファンですけど…と伝えると(こう応えるとたいてい反応が悪い)、「僕はロッテファンなんです」と先輩。阪神ファンだらけの営業所で同志を見つけたような気持ち。ロッテという地味さもヤクルトに通ずるところがある。「ロッテということは、開幕は石川ですね」と言うと、先輩は「そちらの開幕も石川が開幕なので、同じですな」と満面の笑顔で返してくれた。このやりとりお互いに「こいつは本物のプロ野球ファンだ」と認め合い、ロッテからヤクルトに移籍してきた成瀬や大松の思い出や、今年互いの贔屓に入団した佐々木と小川の未来などを語り合うなどして、すっかり意気投合してしまった。いつかこの人と甲子園球場プロ野球観戦に行くことになるだろう。この日は上司と同行で雨の中、奈良県のほうまで走った。山が多くて落ち着く。お昼に海鮮丼を奢ってくれた。奈良県には海がないけども、寿司屋や海鮮屋がたくさんあった。上司に営業力を見せつけようとはりきってしまい、グッタリと疲れる。仕事を終えて、錦鯉のラジオ『錦鯉の人生五十年』を聞きながら帰る。SMA所属の貧乏なおじさん芸人である錦鯉とモダンタイムス、そして浅井企画のランジャタイ、この3組のラジオの更新を心待ちにする日々が続いている。泣き笑いな人生のブルースが鳴っていて、これが疲れた身体に染みるのだ。オススメです。絶対に3組ともいつの日か売れて欲しい。

バスタブを擦らず洗い流せるという「ルック バスタブクレンジング」を買ったものの、結局スポンジで擦って掃除してしまう。鈴木梨央を信じきる力を僕に、と思いきやCMの子役は鈴木梨央から新海誠の娘に代わっていた。パプリカを歌うこどもたちのこどもらしさ、ちょっと苦手なんだよな。というよりも、パプリカ現象によって、ああいう笑顔と踊りが"正しいこどもらしさ"なのだ、という価値観が蔓延することで苦しむこどものことを想うとわたしの胸もまた苦しいのです。あの歌のおかげで、今やこどもたちにとっては世界中のあらゆる場所がダンスフロアなわけでしょう?大変だろうな。ステップなんてうまく踏めなくていいんだよと、叫び伝えたい。

最近のこと(2020/06/17)

本格的に夏になるまでは会社には徒歩で向かっている。毎日少し余裕を持って家を出て、色んな路地をグルグルしながら身体に街のマップを染み込ませていく。これぞ『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』世代、あるいは『風来のシレン』『チョコボの不思議なダンジョン』で育った者たちの身体と脳の連動感覚。京都が碁盤の目状に都市が形成されているのは有名たが、歩いたり、車で走ったらしていて、実は大阪市内もそうなのではと気づく。調べてみるとやはりそうで、豊臣秀吉大阪城を築城する際に、下水開発を意識しながら川の流れに合わせて美しく都市計画を進めていったのだそうだ。碁盤の目上は美しいのだけども、通りの方がとても似ていて混乱する。同じ形をしているのに、並んでいる建物が少しだけ違うという無数の平行世界に迷い込んだような気持ちになる。『四畳半神話体系』という傑作も、森見登美彦上田誠が京都の街で暮らして得た身体感覚によって生み出されたのだな、と納得してしまう。この日は「BIG SAND」というサンドイッチの専門店に出会えた。生ハムだのアボカドだのといった小洒落たサンドではなく、タマゴやツナ、生クリームたっぷりのフルーツサンドを主流としているところが好ましい。タマゴとツナのミックスサンドを買って歩きながら朝食にした。サンドが大ぶりなのもうれしい。自動販売機で買ったサントリーBOSSの無糖ブラックで流し込む。喫茶店のモーニングもいいが、こういう朝食も悪くないな。

仕事で松虫通りを走ることができた。西成区にあるなんてことにい幹線道路なのだけど、ゲントウキというバンドが『路面電車とチーズケーキ』というミニアルバム(名盤)の中でとても素敵な場所のように歌っている通ってなのだ。

松虫通りは今日も晴れて
僕の心まで踊りだすのさ
今すぐに君の所へいちもくさん

なんてことないこの通りが誰かにとっての素敵なものなのだと思うと、それだけで特別な気持ちになれる。車を停めようとすると、カーナビが「盗難多発地域です、ご注意下さい」と警告してきてもだ。いや、そもそも大阪で目的地を設定して、この警告が出ない確率は2割にも満たない。盗難多発認定が辛口過ぎるのでは。対して、北浜はお金持ちそうな人と綺麗な感じの人ばかり歩いてる。治安は良さそうだが、少し肩身が狭い。とTwitterでつぶやいたら、「ダイアンのユースケも、大阪時代に住んではったらしいですよ」と教えてもらった。西澤さんはシュッとしてはるからな。昔、西澤が「僕、中途半端にシュッとしてるから笑いづらいんですよね」とボケじゃなく言っていたのを見た気がするんだけど、あれ何の番組だったんだろ。

この日もスーパーに寄って、刺身と豆腐。お惣菜コーナーで見つけた手作りだし巻き玉子も買った。『愛の不時着』にハマってから、無性にキムチを食べたいと思うことが増えている。落ち着いたら、鶴橋あたりに買いに行ってみよう。『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)を聞きながら夜ご飯を済ませて、お風呂に入ってすぐに寝てしまった。疲れが溜まっている。

最近のこと(2020/06/16)


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川本真琴が昨年リリースしたアルバム『新しい友達』はとても素晴らしいので聞いたほうがいい。寂しくて悲しくて、とてもいい。新しい友達、まさに今一番欲しいもの。

朝ごはんは、100円ショップで衝動買いしてしまったクノール「栗かぼちゃのポタージュ」のカップスープ。シャワーを浴びて、冷房をかけた部屋で熱々のスープを啜る。こんなムシムシとした気候が続いているのに、なんでスープが飲みたいと思ったのだろう。かぼちゃのポタージュは冬の象徴。日中は車で外回り。SMAPSMAP VEST』とThe Zombiesのアルバムを数枚聞いた。最高だ。しかし、大阪で車を運転していると、やっぱり自転車が怖い。車の気配を感じても、絶対にあちらからはよ避けようとしないあの堂々たるペダルさばき。いつか絶対接触事故を起こす気がする。取引先で「はじめまして、よろしくね」の繰り返し。作成する資料や商談のペースがまだ掴み切れていないけど、すぐに慣れる気がする。

お昼は「松屋」で夏のうまトマトハンバーグ定食を食べた。松屋の夏のトマトシリーズのファンなので、シーズンに1回は食べておきたい。フレッシュトマトカレーもまた食べたいので復活して欲しいな。注文した定食が運ばれてくると、「ご飯おかわりできるので、いつでもお申し付けください」と言われた。そんなシステムの松屋ははじめて。定食のご飯は事前に大盛りの食券を買うか、無料期間中であれば食券を渡す時に申請するのがデフォルトのはず!しかし、おかわりする気はないので別にどうでもいいことです。そんなことよりも、サラダだ。定食についてくるこのサラダを注文したらすぐに提供して、食べてる間にメインディッシュを待つ、というスタイルにしてくれぬものか。サラダで白米を食べる気はないし、一緒に提供だとサラダを食べている間にメインディッシュがどんどん冷めていく。そして何より野菜を先に食べると血糖値の上昇を抑えられると、夏木マリあたりがテレビで言っていた。「サラダをすぐに提供」、これを全店で実施することができた時、松屋はシングルたちの食卓の覇権を完全に握ることになると思うのです。

宅配の荷物を受け取らないといけないので、定時で帰る。時間に余裕があったのでスーパーでサーモンの刺身と豆腐ときゅうりの漬物を買った。棚とテーブルを宅無事受け取り、刺身と豆腐を麺つゆと胡麻油と黒胡椒で混ぜ合わせて、ノンアルコールビールで流し込んだ。面倒だけども部屋が片付かないので、棚とテーブルを組み立てに取り掛かる。自分のことを不器用であると過度に評価しているのだけど、すぐに組み立てられた。30も過ぎているわけだし、自己評価を見直す時が来ているのかもしれない。完全に毎週の楽しみとなってきている『もう二度と松竹を辞める人間を出さないでおこうTV 』を観た。ヒコロヒーのオンライン上での表情の作り方のファン。最後の展開には思わず快哉の声を上げてしまった。疲れ果てて、早めに寝る。

最近のこと(2020/06/15)

良くない知らせだけがいつも
うたになる悲しみはもういらないんだ

初恋の嵐がゲストボーカルを迎えての無観客配信ライブを観て、ひさしぶりに2002年リリースの『初恋に捧ぐ』を聞き直した。はじめて「真夏の夜の事」を聞いて衝撃を受けるも、ボーカルの西山達郎が心不全で死去していると知った時の喪失感たるや。

月曜日。少し早めに起きる。『佐藤栞里オールナイトニッポンZERO』が大阪ではネットされていなかったので、たまらずradikoプレミアム会員に。大阪ではハTBSの24時台3兄弟(アルコ&ピースうしろシティ、ハライチ)も空気階段さらば青春の光も聞けないのだけど、佐藤栞里のラジオが聞けない!というのがプレミアム会員になるきっかけになるとは。そして、その甲斐ある素晴らしいラジオだった。安心して聞けるトーク力と飛び抜けた清涼感、そして何より嫌味のなさ。リトルトゥースとしてのあり方も美しい。餃子を愛する姿勢も素敵でした。ぜひともレギュラー化して欲しい。

午後休暇を取っていたので、午前中は内勤。退社後は銀行で用事を済まし、お昼ご飯に「Columbia 8」へ。はじめて食べるタイプのキーマカレー!獅子唐を囓り、カレーを頬張り、グレープフルーツジュースを飲んで、味覚をシャッフルさせるのがとても楽しい。岩井俊二の『Love Letter』に出演して時のトヨエツのような関西弁と雰囲気を持った店主が「大阪でカレーといったらこれです。覚えといてくださいね」と言っていた。この店主がとにかくコミュニケーション力が高く、巧みな話術でカウンターからお客さんを回し続けていた。帰りしなも、「いい汗かきましたね。いい仕事できますよ」と送り出してくれた。あまりに様になっているので、嫌な感じはまったくしなかった。

またしても「京阪シティモール」へ。ジュンク堂書店でロロの三浦直之が激奨していたサラ・クロッサンの『わたしの全てのわたしたち』を購入。

さらに、ニトリでカーテンとレコード棚を買い、家に戻り設置した。少しずつ部屋が自分色に染まってきた。日がくれる頃合いに、本を読みに近所にある喫茶店「Coffee北浜」というお店に入ってみた。アイスコーヒーとたまごサンドを注文して、少し早めの夕食とする。これぞ理想のたまごサンドという美味しさだった。こんな素敵なお店が近くにあるなんて幸せではないか。スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(STAND!BOCKS)を読み終える。一見無意味で価値のないようなものに光を当てていく所作がとても楽しげで憧れてしまう。わたしもこんな風に暮らしていきたい。喫茶店を出て、少し散歩をしてみる。北浜がどんな場所か、関東の人は想像がつかないかもしれない。わたしが住んでいるエリアは川と高速道路と橋を中心に街が形作られている。中心地は基本的には小洒落たビジネス街。マンションの窓からはCAPCOMの開発ビルが二棟、煌々と光っているのが見える。あそこで『バイオハザード』や『ストリートファイター』などが作られているのだろうか。CAPCOMのソフトにはあまりお世話になっていないのだけど、『エックスメン VS. ストリートファイター』と『ディノクライシス』は中学生の時にめちゃくちゃハマったので、眠る前は窓の先のCAPCOMの青と黄色に光るロゴ社屋に向かって「おやすみ、ロックマン」と呟くようにしています。歩いていると、「フランス屋」というなんだかかわいいクリーニング屋を見つけて、ワイシャツはここでクリーニングを頼もうかななんて考える。シャツがエスプリな匂いになればいい。クリーニング屋はたくさんあるけど、コインランドリーはあまり見かけない。ピーナッツやカーシュナッツや煎餅などを売っているお店を見つける。ビジネス街にこんな店があるのは不思議だけども、意外と取引先や社内のお土産にいいのかもしれない。コーヒーナッツという見たことのない豆を買ってみた。この日は湿気も少なく、心地よく風が吹いていた。半日しか働いていないし、カレーと美味しい珈琲も飲めた。今日のわたしはとても気分がいいぞ、と思った。