青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

ランジャタイ×浜村凡平『許してチョンマゲライブ』

ピン芸人となった浜村凡平の活動はほとんど追っていない。浜口浜村より面白くなかったら悲しいから。私の浜口浜村という漫才師への思い入れは特別だった。詳しくは解散に寄せたエントリーをお読み頂きたい。
hiko1985.hatenablog.com
しかし、ランジャタイとの合同ライブとなれば、話は別である。ランジャタイもまた、浜口浜村と同じく「この世界にいてれくれてよかった」と思えるコンビだ。いざ覚悟を決め、浜村凡平の今に向かい合ってみた。



いやはや、これが摩訶不思議なライブだった。意図を掴みかねた。熱烈なファンであれば理解できたのだろうか?なんであんな事をしたのかさっぱりわからない。まず、各企画の精度があまりに低すぎる。ランジャタイがこれまで見せてきた自主企画コーナーでの凄味は1ミリも感じられない。コーナーが終わるごとに「許してチョンマゲ」と3人が謝罪する事からも、”あえて”精度を低くしている事が窺える。勿論、漫才2本にコント1本を披露してくれましたし、「即興殺人」のコーナーであったり、K-PROライブでも披露したというランジャタイによる浜口浜村「自己紹介」の漫才カバー(伊藤さんの浜口さんっぷり!!)などはたまらないものがあって、充分に満足しているのですが。それでも、「許してチョンマゲ」のミニマルグルーヴが眠気すら引き起こす。何と言っても謎なのが、積み重ねられた茶番が一気にひっくり返って”マジ”に転化する瞬間。いやいや、思わず涙してしまったのですが(こちらの部分についてはレポート禁止とのこと)、それでもなんでこのタイミングであんな事をしたのかが全く理解できない。いい意味でもわるい意味でもクルッテルなー。しかし、超”お笑いライブ”だった。絶対、天下を執ってくれ。


試しに「浜口浜村 ランジャタイ」で検索してみたら、検索ワード候補に「バトン」って出てきたんだけど、託した覚えも、託された覚えもないよね?

と、オープニングMCで浜村さんが語っていたのだけども、そもそもそんな検索ワード候補が本当に存在するのかしら?という。天の邪鬼の浜村さんの事であるから、ランジャタイに確かに”何か”を託しているのだな、とひとりごちた。浜村さんは絶対に否定するのでしょうけど。事実、引退した浜口さんの漫才師スーツは国崎さんに受け継がれているらしい(伊藤さんは浜村さんにねだるも拒否される)。そんな大切なスーツを大事に使うでもなく、既にズボンの尻は破れている、というエピソードの自由さにランジャタイの魅力の一端を覚えました。



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