読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

ランジャタイ漫才動画 その凄味について

f:id:hiko1985:20151201180500j:plain
ランジャタイの漫才がYouTubeに2本もあがっている。これまでは都内近郊の方しかその衝撃を目撃する事ができなかったわけですが、これでランジャタイの扉は全ての人に開かれた。「世界よ、これがランジャタイだ」という感じでございます。


youtu.be
初めて観た時は「これはイリュージョン漫才だ!」と興奮した。そちらについてはこのエントリーをお読みください。hiko1985.hatenablog.com
立川談志の提唱する落語のイリュージョン、を継承した漫才師というのは(意図してか意図せずしてかは知りませんが)POISON GIRL BAND浜口浜村などが存在したわけですが、ランジャタイの漫才の新しさはそこにアクションという身体性までもが宿っている点だ。国崎の動きや奇声の数々は、一見アングラとも取られかねない危うさがあるが、いやいや圧倒的にポップだ。チャイルディッシュな万能感すら覚える。とにかく言いたいのは、ランジャタイの漫才はグルーヴ感をキープしながら、落語の持つ発想の飛距離を持ち合わせている、とんでもない代物だと言う事なのです。これはもうどこまでも行ける。漫才は自由を目指す、だ。



youtu.be
テレビ初出演にあたる「東京漫才コレクション」での漫才、面白いですねー。この「欽ちゃん」の漫才は何パターンも観た事があって、この動画にはない個人的に大好きなくだりがいっぱいあるのだ。例えば、”仏”が”焼鳥屋“に一切関与しないパターンとか、”欽ちゃん”が伊藤さんに「よく焼いたねー」と称賛するパターンとか。いや、しかし、この動画バージョンがもう圧倒的にポップだ。観やすくなっている上に、表現の強度は落ちていない。これはまさにシングル盤の漫才である。もう1つの漫才にしても、カラオケの「世界に1つだけの花」が効いていて、あれがめくるめく発想の跳躍から客を置いてけぼりにしない。あそこでセンス出して戸川純とか歌い出さない抑制。こういうクレーバーさも持ち合わせているのだな、と驚かされた。



しかし、彼らは『M-1グランプリ』2回戦敗退漫才師でもある。賞レースの事はよくわかりませんが、これは勝てない漫才かもしれませんが、つまらない漫才ではない。少なくとも、発想の飛距離という点において、漫才有史以来、彼らを超える存在はいないのでは!と大言壮語を吐いてみよう。勿論、この世の全ての漫才師のネタを見た事があるわけではありませんので、「いや、もっと凄いのがいるぞ」というのであれば、是非教えて下さい。ファンになるので!よろしくお願いしまーす。