青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

休日のこと、阿佐ヶ谷住宅地

水曜日は振替休日でお休みでした。今井哲也の『ぼくらのよあけ』に触発されて阿佐ヶ谷住宅地へ足を運んでみる。閑静な住宅街の中に突如として現れる給水塔。

ドキドキしますねこういうの。そこを境にして、かなりの範囲で団地が広がっている。ちょっとした異空間。中でもこの1階建てや2階建ての団地はかなり貴重な建築物なのでは。



歴史があります。庭付きなんですね。かなり広い遊び場も。

いやーこれは子供には最高の遊び場でしょうね。しかし、間もなく改築に入ると言う事でこの風景も失われてしまうそうです。残念。改装工事前に人が全部いなくなった後に、あの広場でフェスとかできないものか。阿佐ヶ谷住宅地フェス!近隣住民の許可取れないかぁ。
そして、自転車を飛ばして新宿を通過し、神保町へ。お昼にエチオピアでチキンカレーを食べ、神保町シアター成瀬巳喜男『乱れる』を観る。平日のお昼時なのでガラガラかと思いきや、年配の方々で満席。当時リアルタイムで小津、溝口、成瀬、黒沢なんかをシネフィルなどでなく流行物として観てきた人達だったりするのだろうか。これまたドキドキしますね。そして、『乱れる』なのですが、筋としては空で言えるほどに把握していましたが、暗闇の中で目を凝らして観ると、こうもいいか!とうなるほどによかったです。視線を交わしながら気持ちが近づいていく様が可視化される列車のシーンの素晴らしさを堪能した。伏し目がちになると現れる高峰秀子の奥二重が実に愛くるしい。加山雄三というのは本当にハンサムな男であります。観賞後レコード屋をチラっと見て回り、ユニオンで曽我部恵一BAND『ロックンロール』のアナログシングル、MY LETTERの2曲入りdemoを購入。今月号の『ミュージックマガジン』は菊地成孔特集だったけども、菊地成孔feat.岩澤瞳の『普通の恋』がディスコグラフィーから消えていた。MY LETTERというのは京都のバンドで、JET SET、ディスクユニオン周辺で既にニューカーマーとして騒がれている模様です。アートパンクとか書かれていました。アートパンクってどういう音楽かよくわからないのですが、ライブを観てみたい。


雲1つない気持ちのいい天気でしたが、風が強く花粉が凄まじかったので、自転車は自殺行為。花粉を思う存分吸い込んで満身創痍で帰宅しました。もう酩酊しますわ。ですので、最近BEACH HOUSEとToro Y Moiをよく聞いています。




間もなく小沢健二のライブですね。備えまして『LIFE』『痛快ウキウキ通り/流星ビバップ』『ラブリー/ドアをノックするのは誰だ?』『ある光』アナログを貸してもらいました。

か、かっこいい。
『痛快ウキウキ通り/流星ビバップ』なんてヤバいですよ。ジェットコースターに乗ったオザケンの横に「愛と福寿!」って!




チョン・ジェウン子猫をお願い』を見直す。

子猫をお願い [DVD]

子猫をお願い [DVD]

やはり素晴らしい映画でありました。よかったシークエンスを何度もチャプターで見直す。ソウルの港から市街地に向けてのバスの車窓から撮られるシークエンスが素晴らしく、すれ違う車の窓に夕焼けが差し込んでいるのを見つけて涙する。とにかく若者の生命力、孤独が見事にフィルムに収められています。この圧倒的な処女作を撮ったこの監督は2005年に『台風太君がいた夏』を1本撮り日本でもDVD化しているようですが、その後の活動を耳にしません。もう撮っていないのでしょうか。『犬猫』『人のセックスを笑うな』以降沈黙を貫いている井口奈己を重ねてしまいますね(ルックスもちょっと似ている)。ぺ・ドゥナが素朴でキュートでエネルギッシュでとてもよいのですが、特典のインタビューを見るとバッチリと綺麗に化粧をして、西洋人のような身振り手振りで完全に業界人でちょっと落ち込む。まぁスターだし、いたしかたない。