青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2012/03/20~)

火曜日は祝日。ライブを2本観た。1本目は渋谷DUOで東京女子流定期ライブ『花粉症をぶっ飛ばせ』だ。定期ライブなのでセットリストにカバー曲多し。KARA「ジェットコースターラブ」、TRFCrazy Gonna Crazy」と思い切った選曲を新旧織り交ぜてFolder5の楽曲も多くカバー。「AMAZING LOVE」「Believe」「STAY」「Magical Eyes」など。Folder5トランスサウンドは完全に賞味期限が切れている。どうせカバーするのであれば、Folder5でなくFolderの楽曲にして欲しい。「Glory Glory」が聞きたい。

こちらの「Glory Glory」はシングルバージョンではなく、AKINAが歌を録り直したアルバムバージョンがオススメです。HIKARI(満島ひかり)の身体性というか所在なさは、幼い頃から最高だ。小西彩乃は骨折後なので椅子に座って軽い振りで踊っていた。『Limited addiction』からの楽曲は特に「Regret」が凄まじいかっこよさでした。あのBメロの小西彩乃さん。あと、不安定ながらもやはり中江友梨さんの高音は魅力的ですね。新井ひとみの歌声の周波数は人を魅了する何かが必ずあるはずなので調べて欲しい。あれだけ踊ってしっかり生歌である事に改めて感服。


そして、吉祥寺へ飛んでNRQ『のーまんずらんど』レコ発で片想いとのツーマンライブin曼荼羅2。片想いの素晴らしさ、凄さというのはどうやって言葉にすればいいかわからない。今年は東京でも結構ライブをしてくれるそうで、ワンマンやツーマンやフェスや色々決まっている模様でしたよ。小市民然としたフロントマンである片岡シンさんのパフォーマンスというか人間力は凄い。NRQのライブも素晴らしかった。「イノメ」から「ボストーク」での盛り上がりは本当にずっと浴びていたいほどの熱量でした。

シラフさんが「今日は中尾さんのファンが多いと思うんですけど・・・」と振った後の「もぉーやめてよ!」と照れる中尾さんに会場の9割が萌え死んだ。



水曜日は振替休日でお休みでした。今井哲也の『ぼくらのよあけ』に触発されて阿佐ヶ谷住宅地へ足を運んでみる。閑静な住宅街の中に突如として現れる給水塔。

ドキドキしますねこういうの。そこを境にして、かなりの範囲で団地が広がっている。ちょっとした異空間。中でもこの1階建てや2階建ての団地はかなり貴重な建築物なのでは。



歴史があります。庭付きなんですね。かなり広い遊び場も。

間もなく改築にと言う事でこの風景も失われてしまう。自転車を飛ばして神保町へ。お昼にエチオピアでチキンカレーを食べ、神保町シアター成瀬巳喜男『乱れる』を観た。平日のお昼時なのでガラガラかと思いきや、年配の方々で満席。暗闇の中で目を凝らして観ると、こうもいいか!とうなるほどによかったです。視線を交わしながら気持ちが近づいていく様が可視化される列車のシーン。高峰秀子の奥二重が実に愛くるしい。加山雄三は本当にハンサム。観賞後レコード屋をチラっと見て回り、ユニオンで曽我部恵一BAND『ロックンロール』のアナログシングル、MY LETTERの2曲入りdemoを購入。今月号の『ミュージックマガジン』は菊地成孔特集だったけども、菊地成孔feat.岩澤瞳の『普通の恋』がディスコグラフィーから消えていた。何故だ。雲1つない気持ちのいい天気でしたが、風が強く花粉が凄まじかったので、自転車は自殺行為。花粉を思う存分吸い込んで満身創痍で帰宅しました。家でチョン・ジェウン子猫をお願い』をDVDで観た。

子猫をお願い [DVD]

子猫をお願い [DVD]

よかったシークエンスを何度もチャプターで観直す。ソウルの港から市街地に向けてのバスの車窓から撮られるシークエンスが素晴らしく、すれ違う車の窓に夕焼けが差し込んでいるのを見つけて涙する。とにかく若者の生命力、孤独が見事にフィルムに収められています。この圧倒的な処女作を撮ったこの監督は2005年に『台風太君がいた夏』を1本撮っているようですが、その後の活動を耳にしません。もう撮っていないのでしょうか。『犬猫』『人のセックスを笑うな』以降沈黙を貫いている井口奈己を重ねてしまう。ルックスもちょっと似ている。


間もなく小沢健二のライブですね。備えまして『LIFE』『痛快ウキウキ通り/流星ビバップ』『ラブリー/ドアをノックするのは誰だ?』『ある光』アナログを貸してもらいました。『痛快ウキウキ通り/流星ビバップ』のジャケットなんてヤバいですよ。ジェットコースターに乗ったオザケンの横に「愛と福寿!」って!