青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

西野七瀬『風を着替えて』

乃木坂46の西野七瀬は素晴らしい。奇跡的なパーツのバランスで成り立ったお顔や均整のとれたプロポーションももちろん素敵なのだが、何より声がいい。言葉数は少なく、声はとても小さいのだけども、なんとも切ない響きをしている。あの声には、ノイジ―な日々…

スティーブン・スピルバーグ『BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』

ダファー兄弟(『ストレンジャー・シングス』)やジョン・ワッツ(『COP CAR コップ・カー』)といった新鋭らから熱いオマージュ&リスペクトを注がれているアンブリン・エンターテイメントのスピルバーグが、その矢印を一身に引き受けるかのようなウォーミ…

最近のこと(2016/09/20~)

最近のこと。最高気温22℃くらいの肌寒い日があって、もうカーディガンやらパーカーやらを纏った。でもまた暑くなるらしい。体調崩しちゃうぜ。火曜日。連休明けだが、2日働いたら、また休み(秋分の日)である。飛石連休は生活のリズムをつかみ損ねる。ちな…

李相日『怒り』

この作品が「相手を信じることの困難さ」というのを描きたい、というのは痛いほど伝わってきて、その強烈な”すれ違い”、そして展開される重厚なテーマの数々(沖縄の米軍基地問題、セクシャルマイノリティetc・・・)は、それこそ坂元裕二がペンをとるにふさ…

衿沢世衣子『うちのクラスの女子がヤバイ』2巻

今しかない無用力をもう少しアピールしようかと思った コントロールも習得もできないし ある日 突然消えちゃうってのも悪くないかもね 私たちの無用力 あぁ、なんて完璧な”思春期”のメタファーか。思春期特有の身も心も収まりが悪いゴワゴワとした異物感、そ…

ロン・ハワード『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years』

ここ数年『ラッシュ/プライドと友情』(2013)、『白鯨との闘い』(2015)とハイペースで良作を献上しているロン・ハワードがビートルズのドキュメンタリー映画を監督。この報に胸躍らぬ者がいようか、というような膨れ上がったポップカルチャーラヴァーの期…

最近のこと(2016/09/12~)

最近のこと。9月はなんかもうずっと雨が降っている。台風なんてのは「来ないかなぁ」とぼんやり思うくらいの頻度でちょうどいいのだ。今度のが16号なので、例年に比べると少ない方なのだけど、シーズン終盤に帳尻合わせに発生しまくっている。何回も書いてま…

バズ・ラーマン『ゲットダウン』

ヒップホップが誕生した1970年代のサウスブロンクスで繰り広げられた青春と、その革命を描いたNetflixオリジナル作品。テレビドラマと侮るなかれ、監督は『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャッツビ―』のバズ・ラーマン。であるから…

山田尚子『聲の形』

モチーフとして頻出する”波紋”を想わせる震動を魅せる音響設計、豊かな色彩感覚に支えられた美術背景、障害やイジメなどが描かれるややどんよりとしたストーリーを和らげるかのように散りばめられる山田印の”かわいい”の欠片、人物の何気ない仕草ひとつひと…

ザ・ダファー・ブラザーズ『ストレンジャー・シングス』シーズン1

Netflix*1オリジナル作品であるテレビドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス』を貴方はもう観たか。こんなにも物語に胸を震わせたのはいつ以来だろう。全8話を観終えた時は大声で叫び出したい気持ちを抑えられない程だった。なんたって、スティーブン・…

最近のこと(2016/09/05~)

最近のこと。雨が多くてうんざりしてしまう。秋晴れをもっと楽しみたいな。月曜日。いよいよNetflixに加入。ついでに「Amazon Fire TV」を購入して、テレビに接続して大画面(と言う程のテレビではありませんが)で作品を楽しめる環境を整えた。さぁ、『スト…

最近のこと(2016/08/29~)

夏休み気分がどうにも抜けず、またしても何週分か書きそびれてしまった。この「最近のこと」は、人に読まれるという事も念頭に置いていますが、本分は備忘録として自分で読み返す為に書いていて、なんたって記して保存しておかないと本当に忘れていってしま…

乃木坂46『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』in神宮球場

乃木坂46『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』3days in神宮球場の初日に参加してきました。あいくにの天候でしたが、それさえも美しいと思えるような、実に幸福な時間でありました。バースデイライブといえばお楽しみは全楽曲披露であります。昨年は7時間公演という常…

新海誠『君の名は。』

エンドクレジットでスクリーンの幕が閉じ、照明が灯ると、満員の館内が異様な熱気に包まれているのを感じた。そうです、異例の大ヒットを飛ばしているという新海誠の最新作『君の名は。』を観てきたのだ。いやはや驚いた。むっちゃくちゃ面白いではないか。…