青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(9月のこと)

最近のこと。気がついたら、9月が終っていた。印象的だったのは9月前半の雨の多さだ。もはや6月に劣らぬものがある。これはもう9月の雨期に対しても「梅雨」のような素敵なニックネームを差し上げたいものだ。萩雨とか栗雨とか秋刀魚雨とか、それとなく季節を匂わせる名前が良いでしょう(全部美味しそう)。しかし、梅雨というのは梅の季節というだけではなく”露”という音の響きまでかかっていて、改めて美しいネーミングなのであります。クールビズも終了したので、久しぶりにネクタイを何本か新調してみた。価格帯を少しだけ上げてみたら、以前のものと結びやすさが全然違って気分がいい。どうしても会社が行くのが嫌になったら靴やネクタイを新調してみるといいのかもしれない。話は変わりますが、もうすぐ2年半ぶりに新刊が出るというので『よつばと!』を読み直しているのですが、小岩井家の靴箱にオールデンが置いてあるコマを見つけた。父ちゃんもいい靴を履いてどこかに出掛ける日々があったのだなー。

よつばと! 11 (電撃コミックス)

よつばと! 11 (電撃コミックス)

11巻の初めてピザを食べる話が好き過ぎて、今にもピザーラを注文したい。
めしばな刑事タチバナ 18 (トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ 18 (トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ』の死ぬ前最後に食べるピザとしても一部で著名なモントレー(カレー味)を頼みたい。もち明太でもいい。和風ピザというのをこれまで食べてきた事がなかったが、今あのジャンク加減にピンとくるものがある。その点でも日本で宅配ピザ食うならやはりピザーラだ。昔、ピザハットでバイトしていたのですが、ピザーラのが3倍くらい美味しいと思います。ちなみにディアンジェロ御大は来日中に日本のドミノピザを褒めていたらしいです。



夏の思い出。台湾がとにかく楽しかった。粗野で温く、心地よい国だった。台南も台中も高雄も行ってみたいし、またすぐにでも訪れたい。台湾土産の定番であるパイナップルケーキ。どれを買っても同じだろうと思っていましたが、色々食べ比べてみた所、味にかなりバラつきがある事がわかった。当然のように値段によって味も向上していきます。少し高いお金を出すと本当に美味しいものが食べられる。しかし、台湾の物価からするとパイナップルケーキはむちゃんこ高い。あまり買い過ぎると、せっかく台湾で安く食べて得した!という気持ちが消えゆくので気をつけて下さい。今回の久しぶりの海外旅行で痛感したのは、パスポートを更新するハードルの高さ。まず更新に必要な戸籍謄本を手に入れるのが難しい。生まれた町の市役所まで平日に行って手続きするのは難しいので郵送を依頼しようにも、役所は口座振込等に対応していないので現金書留が必要なのだ。現金書留の手続きをする郵便局も、これまた平日に行くのはなかなか困難である。やっとこさ、更新に必要な書類を手にしても、パスポートの更新申込申請は平日のみ。申請から発行までの待機期間も必要。外回りの仕事であれば融通が効くのかもしれませんが、内勤の人間には周りの協力が不可欠だろう。今回の更新で5回ほど、今後一生の海外旅行を諦めました。無事に行けてよかった。空港についてとか機内についてとか書きたい事はたくさんあった気がするが、記憶が薄れてきている。忘れ難いのが世界で1番不味そうなルックスの機内食のカレーです。
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なんと強い産業廃棄物感。マクドナルドの今年度の謎の新作モグモグマックに続くディストピア飯だ。『AKIRA』などの荒廃したネオ東京とかの食いもの。




最近観て印象に残っているもの。渋谷コントセンターでお笑いと演劇の融合ライブを観た。お笑いから巨匠とロビンソンズ、劇団からナカゴーとトリコロールケーキが出演。巨匠とナカゴーの夢の共演。観た事あるネタ(おじさんコント数作を串刺し)と公演(『掘船の友人』を改変したもの)だったが、オリジナリティと強度がズバ抜けていた。ロビンソンズはつまらないわけではないが、例えば同じコント師ならばうしろシティのネタの方が数段練られているし、表現力も上であって、どうもはまらない。トリコロールケーキはナカゴーに客演しているのを以前観た事があるので期待していたら、実にしょうもない新作短編を2本用意していた。塩顔男子が金閣寺で焼かれている!と星野源森山未来、パンサー向井etc・・・と塩顔男子の名前をひたすら挙げていき女性が悶絶していくという、気絶するほどつまらないネタ。導入の「星野源金閣寺で焼かれている」というのには「おぉっ」と引き付けられたのだが、発想はそこまでだった。2本目も保坂直樹だとか絶妙にくすんだ芸能人の名前を連呼していくだけのネタ。90年代で終わった感性。和田ラジヲに謝って欲しい。なんでも普段はこういうテイストの公演をする劇団ではないらしい。では、なおさら何故この場でこんなものを上演したのか、という話だ。お笑いファンを舐めているのか。いや、実際、トリコロールケーキはめちゃくちゃ受けていた。「わかる~」という笑い。ナカゴーの「わからなさ」の直後に観ると殊更乏しさを感じた。しかし、巨匠のおじさんコントのなかで、「人の価値観だけは絶対に否定しちゃいけない」と訴えるネタがあって、結構心に響いていたので、悪口はこれくらいにしておこう。立川吉笑ゼンコクツアー2015『くず屋よ、難しく考えるな。』も原宿で鑑賞。初めて古典をやっているのが聞けた。「井戸の茶碗」だったのだけど、新作とそこまで印象が変わらない。噺の中で、システムというかルールを勝手に構築していく、という点で立川吉笑の新作落語と似ているからだろうか。あんまり詳しくないけども、落語ってそういう噺が多い気がする。



最近聞いているもの。別エントリーにも書いていますが、yojikとwanda『フィロカリア』が本当に素晴らしい。ポップス愛好家聞き逃し厳禁の1枚。聞き逃されがちな佇まいなので心配だ。毒にも薬にもならないアコースティックデュオでは決してない。とりあえず新たに公開されたワンダさんボーカル曲「愛しのアンナ」をマストチェックでお願い致します。

youtu.be
もっちりしていたワンダさんがすっかり痩せていてビックリ。痩せると中原昌也の混じった小山田圭吾のようだ。アルバムは今買うと特典でカセットテープ(DLコード付き)がついているのですが、こちらも素晴らしい。全曲好きだが、特に「ナツ」という曲のデモバージョンは、超名曲が磨かれる前の状態で光っていてドキドキします。ほなこつメロディーメイカーや。他によく聞いているのはここらへん。

Antonio Loureiro

Antonio Loureiro

St. Catherine [Analog]

St. Catherine [Analog]

世界各国の夜

世界各国の夜

その流れで家でMartin Dennyもよく聞いている。エキゾチカ。山下達郎のラジオで特集されていた『Warner Girl Group Nuggets』のvol.1を購入して愛聴している。
ピクシー・ガール~ワーナー・ガール・グループ・ナゲッツ Vol.1

ピクシー・ガール~ワーナー・ガール・グループ・ナゲッツ Vol.1

全曲名曲、音質もよい。全部で5枚リリースされているので、いずれコンプリートしたい。The Blossomsの「That's When The Tears Start」が泣いちゃうほど好き。youtu.be



ど根性ガエル』はそれなりに楽しく観たが、もう一押し何かが欲しかった。しかし、お気づきでしたでしょうか?気合いで人知れず全話レビューを敢行したのであります。hiko1985.hatenablog.com
筆は乗らなかったけども。そういえば、京子ちゃんの離婚って結局語られなかったな。あれなら、離婚してなくても、ただやさぐれてしまった、というだけでも良かったのでは。先日放送のあった『デート~恋とはどんなものかしら~』のSPが抜群に面白くて、ビックリする。台詞の楽しさが段違い。しかし、藪下依子かわいい。かわい過ぎる。杏ちゃんの台詞回し、声の出し方等、抜群に巧い。あれは的確な演出なのか杏ちゃんのセンスなのか。あそこまで細かいニュアンスの表現が巧いなら、前田司郎とか岩井秀人の舞台にも出演して欲しい。松重豊もかわいい。『孤独のグルメ』のシーズン4は初回からマンネリの焼き肉。しかし、なんでも今回は台湾に行くらしいので期待だ。



映画も観ている。スクリーンで観たもので心に残っているのは、ホウ・シャオシェンの『黒衣の刺客』と黒沢清『岸辺の旅』の2本、それに早稲田松竹で観たリチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで。』でしょうか。『黒衣の刺客』も『岸辺の旅』も到底どういう話だったかを理解したとは言い難いのだけど、映画でしか得られない興奮が散りばめられていた。『カリフォルニア・ダウン』『心が叫びたがってるんだ。』はあまり好きな作品ではなかった。『アントマン』はそれなりに楽しめたけど、私は蟻がとても苦手だ。想像していた100倍くらい蟻が出てきて、困りました。山口組のお家騒動に乗じて、2作目までしか観ていなかった『仁義なき戦い』シリーズをコンプリートした。

仁義なき戦い [DVD]

仁義なき戦い [DVD]

面白過ぎました。台詞もパンチラインだらけ。ヤクザブームが到来し、石井隆『GONIN』に北野武アウトレイジ』『アウトレイジビヨンド』もDVDで鑑賞。アウトレイジシリーズが北野映画で1番好きだ。衣装が1番かっこいい北野映画は間違いなくこの2作だろう。鈴木慶一の音楽もいい。北野×久石だと今の気分にはメロウ過ぎる。続編があるという噂だけど、新たにこのシリーズに相応しい役者を探すのが大変そうだ。『仁義なき戦い』シリーズはそういった問題故に、梅宮辰夫や松方弘樹北大路欣也らが別の役で登場するので非常にややこしい。『アウトレイジファイナル』(仮)には東出昌大だな、と思ったら『GONINサーガ』にとられていた。やはりここは武田鉄矢でしょうか。柳島克巳の黒に鉄矢の皺が映えそうだ。9月はジャド・アパトー関連のコメディも観漁ってた。『40歳からの家族ケーカク』に出演しているアパトー一家の素敵さにクラクラした。ヤクザと童貞もので胃がもたれた際に観た岩井俊二花とアリス殺人事件』が凄くよかった。劇場でも2度観たが、やはり傑作だ。小さな勘違いがドラマをグングン進めていく作法がとにかく素晴らしい。前作からのリフレインも品がいい。神奈川県のローケーションも抜群。



台湾行きの飛行機で『夫婦フーフー日記』という映画を観たんですが、なかなかきつい代物だった。小沢健二の『球体に奏でる音楽』についての論議から出会いが始まるという。うおーと悶絶したくなる恥ずかしさがあります。何より佐々木蔵之介のコミカルな演技の良くなさ。後で前田功二が監督と知ってショックでした。帰りの飛行機で観た『半沢直樹』は、そのあまりの面白さに帰ったその週末に一気に最終回まで観ました。メインの演出家が『3年B組金八先生』の第4シリーズ以降を担当している人だった。なるほど、納得の物語のドライブ感。キャスティングにも、第6シリーズで親子を演じた上戸彩とリリィが嫁と姑に、更には乾先生、国井先生、千春ちゃんまで出演しているではありませんか。こうなってくると、第2シーズンがあるのであれば、大和田常務ポジションにはぜひとも武田鉄矢に登板願いたい。武田鉄矢のゴリゴリの悪役が観たくて仕方ない。まだ脂がある内に!土下座の際には、伝家の宝刀である鼻水芸を存分に発揮して頂きたい。というか香川照之の顔に勝てるのは鉄矢くらいしかいないのでは。風間俊介にも小賢しい悪役で出演して欲しい。半沢ロスがひどかったので、堺雅人特集として内田けんじの『アフタースクール』と『鍵泥棒のメソッド』(こちらには香川照之も出演)を観た。

アフタースクール [DVD]

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鍵泥棒のメソッド [DVD]

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エンタメとしてはそれなりに楽しめたが、物足りなさも大きい。しかし、内田けんじというのは同じ話しか撮らない人である。役者はどんどん豪華になっていくのだけど、低予算な1作目『運命じゃない人』が結局のところ断トツで素晴らしい。『鍵泥棒のメソッド』は演劇のお話だからか、黒田大輔と内田慈出演していた。映画やドラマに少しだけ映っている黒田さんを見つけるのが好きだ。『アウトレイジ』のラーメン屋の客も今観直せば黒田さんだった。黒沢清の『トウキョウソナタ』で少年を保護する警官役として出演する黒田さんを見つけた時は興奮した。ロングショットでほとんど顔は映らないし、喋らないのにどこまでも黒田大輔的な身体だったのだ。



別エントリーでも書きましたが、ヤクルトスワローズが14年ぶりにリーグ優勝!うおーん。球場で目撃致しました。ここらへんで優勝が決まるだろう、と信じて周辺の試合は東京ドーム戦も含めて事前に買い漁っておいたのが功を奏しました。なんせ14年ぶり。この先また10年以上目撃できない可能性もおおいにあるのだ。全身が湧き立つような喜びだった。興奮のあまりグッズを身に付けたまま帰路についていたら、道行く知らない人に「ヤクルト、おめでとう」とハイタッチを求められたのだけど、シャイかつローテンションの私ですら、笑顔でハイタッチを返した。SWにはつば九郎さんのサイン&撮影会に参加しました。その為に町田に久し振りに行ったのですが、駅で酔っ払いとお坊さんが喧嘩していた。酔っぱらいが「俺の眼鏡返せよ」と激高し、警察がお坊さんを囲んで「あんたも悪いよ」と諭していた。「さすが、町田だ」と唸りました。お昼には「リッチなカレーの店」で名物のカツカレーを食べた。2年ぶりくらい。
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かなり並んだが、その価値があった。美味しい。本当に美味しい。カレーに合うとんかつというのは、とんかつ屋のカツとはまた別のジャンルに属するものである。先週の日曜日は結果的に消化試合となったのですが、シーズン最終戦となる試合を東京ドームで観戦。小学生以来のドームでの野球観戦だったのですが、二度と行きたくないな、と思った。内野にビジター席がなく、巨人ファンに囲まれて観なくてはいけないのがあまりに苦痛。ドーム一面に埋め尽くされたオレンジの集合体を見ていると、何と言うかこの国を支えているあるマジョリティが可視化さているみたいで怖くなる。ただのアンチの戯言が続きますが好きな方は申し訳ない。ヤクルトの(他球団にもありますが)応援に「読売倒せ~」というくだりがあって、それを聞いて腹を立てたのか、「ジャイアンツは紳士の球団だからああいう応援はしちゃいけないんだよー」と子どもに言い聞かせるように大声を出す巨人ファンの男性。それに前に座っていたヤクルトファンが「監督が不倫で脅されてヤクザに金渡して、コーチが不倫4Pのどこが紳士じゃ」とエアリプライし、それに「プレーが紳士ならいいんだよー」とエアリプライ、といった地獄の小競り合いが展開されていました。その翌日に巨人選手の野球賭博が発覚。まじで紳士たれよ。試合は10対2でボロ負け致しました。杉浦が0点に抑えて、CSへの調整ができた事と、山田が38号ツーランで、打点を100にのせれたのでよしとします。この日は畠山が欠場していて、一塁に彼がいないと本当に不安な気持ちになる事を痛感しました。今季、FA権を獲得するようですが、どうかヤクルトに残って中心としてドシっとかまえていて欲しい。『週刊ベースボール』のヤクルト優勝記念号買った。

クリープハイプのボーカルの方が寄稿していて、それがとても良い世界観だった。確かなスワローズ愛を感じ、一気に好感度が上がってしまったではありませんか。9/27のドームでの久古投手の一死一、二塁からの堂上、アンダーソンへの連続三振で優勝を確信した、という記述。むちゃわかる!クリープハイプ、ちゃんと聞いた事ないので、今度聞いてみようと思います。