青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

乃木坂46『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』in神宮球場

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乃木坂46『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』3days in神宮球場の初日に参加してきました。あいくにの天候でしたが、それさえも美しいと思えるような、実に幸福な時間でありました。バースデイライブといえばお楽しみは全楽曲披露であります。昨年は7時間公演という常軌を逸したライブを開催していましたが、今年は3日間に分けての公演。初日はデビューシングル『ぐるぐるカーテン』から5枚目『君の名は希望』まで!グループの最も楽曲が充実していた時期と考えておりまして、迷う事なくこの日のチケットを選びました。乃木坂の表題曲が良い、というのは音楽好きの皆さまも何となく認識頂いているようですが、カップリングやアンダー楽曲も良いのですよ!と訴えたい次第です。なので、突然ですが、超適当に選んだ「乃木坂46カップリング楽曲BEST10」を公開いたします。

1.「生まれたままで」(8thシングル『気づいたら片想い』収録)
2.「13日の金曜日」(5thシングル『君の名は希望』収録)
3.「涙がまだ悲しみだった頃」(3rdシングル『走れ!Bicycle』収録)
4.「白い雲にのって」(1stシングル『ぐるぐるカーテン』収録)
5.「せっかちなカタツムリ」(3rdシングル『走れ!Bicycle』収録)
6.「吐息のメソッド」(8thシングル『気づいたら片想い』収録)
7.「扇風機」(6thシングル『ガールズルール』収録)
8.「偶然を言い訳にして」(2ndシングル『おいでシャンプー』収録)
9.「春のメロディー」(4thシングル『制服のマネキン』収録)
10.「他の星から」(6thシングル『ガールズルール』収録)

勿論あれもこれも入ってませんよ。「でこぴん」とか「ロマンティックいか焼き」とか「あらかじめ語れるロマンス」とか「立ち直り中」とか「釣り堀」とか。ライブを観たならば「ハウス!」とか「ロマンスのスタート」とか「シャキイズム」とか「そんなバカな・・・」とかを選びたいし。でも、もうこれで決まり。そこはかとなく私の伊藤万理華推しが漏れていますね。しかし、彼女は乃木坂楽曲のミューズである。とりわけ1位に選ばせて頂いた彼女がセンターに立つ「生まれたままに」は必聴ですよ。命焦がれるようなポップチューン。「夕焼けに染まった/コンビナート地帯は/燃え尽きた何かが/空に立ち上る」という立ち上がりのリリカルさも素晴らしいが、秋元康の筆致のやばさは「連なった飲み屋のその一角に帰ろう/母親の化粧は涙の跡を隠してる」のライン。水商売の片親という設定の振り切れ方!10楽曲分くらいのアイデアが詰まったMVも素晴らしいので絶対チェックしてくれよな!
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さて、話をライブに戻そう。もう本当にずっと観ていたいくらい素敵だったな。なんたって私は初期の楽曲の振付がたまらなく好きなのである。主に振付を手掛けていたのは南流石。代表作に挙げたいのはPUFFYの初期楽曲の振付。あの脱力気味で誰でもできそうな、しかしそれでいてとてつもなくキャッチーな振りを制作するお方。手癖が強く、ほぼ上半身重視の全く黒くないダンスは、乃木坂46の初期のイメージに見事にマッチしている。それでいて、どこか社会から逸脱したようなアナーキーさを感じる所がたまらない。南流石JAGATARAのコーラス&ダンサーであった事はご存じだろうか。

やっぱ 自分の踊り方で踊ればいいんだよ

という江戸アケミの名言を無理矢理、乃木坂46と結びつけるという、いかにもサブカル的な論調をお許し頂きたい。



クライマックスでは花火が打ち上がった。ステージ上で輝く彼女達の光が空に舞い上がり、満員の観客に平等に降り注ぐその光景の何と美しいことだろう。つまるところ共同体なんだな、って思ったのだ。



体調不良で夏の全国ツアーを休演していた我らがキャプテン桜井玲香さんが本公演をもって復帰!しかし、表情もフィジカルもどうしたって調子が悪そうでとても心配だ。残りの2日間はどうだったんだろう。早くあの重力を感じさせない全開の笑顔と声を取り戻して欲しい。最近ことに可愛くなり過ぎ!と思うのは松村沙友里さんと井上小百合さんと鈴木綾音さんです。いや、元々かわいい人達ですけど、進化が凄くないですか。完全に推せる。6月に卒業された深川麻衣さんのパートを誰が引継ぐのかもこのライブの注目だったのですが、人気曲「でこぴん」でまいまい衣装を纏った秋元真夏さんが登場したのにはぶち上がりました。適材過ぎる!この日は『透明な無色』の楽曲を聞く事ができたのがうれしい誤算だ。「革命の馬」は最高だ。欅坂46にカバーして頂きたい楽曲暫定1位です。西野七瀬さんの「ひとりよがり」に涙。なんであの人の声はあんなに切ないのだ。斎藤(飛)・星野・堀による「なぞの落書き」はクラシック級の良さがある。
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斉藤飛鳥さんの声はかくも素晴らしいのにシングルでは活きてなかったなーとは想いつつ、アンコールで雨が降りしきる中で聞いた「裸足でSummer」はこの夏のアンセムでございます。おわり。