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うつくしきひかりライブ「森のレストラン-焚き火で過ごす二日間-」

日曜日は埼玉県の北本市で開催されている「森のレストラン-焚き火で過ごす二日間-」なるイベントでの、うつくしきひかりのライブに足を運んでみた。

森のレストランなるガーリーなイベントとは一体何ぞや、と調べてみると、

北本市内の空き家や空き店舗など市内の使われていない場所や、雑木林や公園、駅など市内のさまざまな場所を資源とみなし、既存の利用方法とは違った方法で資源として活用していく「おもしろ不動産」プロジェクト。その一環として、北本市内にある森や林を「森のレストラン」として活用し、地元市民、団体によるカフェやレストラン、ワークショップ、映画上映(夜の森の映画館)、音楽会(おもろっくフェスティバル)などを催します。

という事なのだそうだ。素晴らしい。観光経済学的にも面白い試みだけれども、難しい事はよくわからないので、つまり元々あるものを、素材をそのままに新しい空間に書き換えてしまう、と言うことだろうか。うつくしきひかりの音楽にも同様のものを感じる。どんな場所で鳴ってもすんなりと馴染み、そしてその場所の少し違った側面を見せてくれる。少し角張っていた形を美しい円に整えてくれるような。日々の中でないがしろになってしまっていた大事な事をそっと気づかせてくれるようなさりげなさで。中川理沙の歌とピアノでも充分に成立している楽曲にMC.sirafuのスティールパンが寄り添う事で、ハッとするような角度で響いてくるうつくしきひかりの音楽の成り立ちもそれに示唆的だ。



森の木漏れ日に、焚き火の音、鳥の鳴き声に子供たちの笑い声、木の葉を踏む音、子供の灯す蝋燭の火、ハンモックの揺れる音、更にはシャッター音や咳払いのようなノイズすら、全てうつくしきひかりの音楽だった。うつくしきひかりの音楽が奏でられる場所の可能性の広さを思うと本当にワクワクしてしまう。個人的に今とても見てみたいのは、民家での演奏。吹き抜けと庭があるとよりいいな。そうだ、ほうほう堂というダンスユニットが踊ったあの下北沢のお家のような場所で演奏するうつくしきひかりが見たい。家という生活の匂いが、記憶が、最も色濃くこびりついた場所をうつくしきひかりはどんな風に見せてくれるのかを想像するとゾクゾクする。見てみたいなぁ。